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5684-5685: アートの国オランダからの便り 2020年4月1日(水)


本日の言葉

Those who believe in the Lotus Sutra are as if in winter, but winter always turns to spring. Nichiren Daishonin

本日生まれた15曲

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タイトル一覧

5684. 今朝方の夢

5685. 将棋や囲碁の棋譜並べから学ぶこと

5684. 今朝方の夢

時刻は午前5時半を迎えた。今朝の起床は5時前であり、ここのところは午後9時半を過ぎたら就寝準備を始め、就寝と起床に関して良いリズムができている。

夜の9時を迎えたら、それ以降は極力頭を使うことはやめ、言語脳を活性化させないようにしている。就寝に向けて頭を休め、ゆったりとした時間を過ごすことを今日も意識したい。

今日からいよいよ4月を迎えた。ここ最近はコロナウイルスに関するニュースを見ていないが、フローニンゲンの街を見ていると、少し事態が落ち着いたようだ。街に人の姿が見えるようになっている——感染者数は日本の6倍ほどの数であり、死者数に至っては20倍もの数だが——。

今週の日曜日からは気温がグッと上がり、最高気温は15度を越し、最低気温も10度近くになる。春の訪れを感じ始め、これから冬とは違った良い季節になる。

フローニンゲンでの生活もこの夏から5年目を迎え、冬の時期の趣きや楽しみといったものがわかってきた。雨が多く、太陽の光が少ない冬の時期にも固有の良さがある。

4月を迎え、心機一転、絵画の創作に取り掛かるという新たな挑戦をしてみたいと思う。毎日、作曲に並行して、絵画の創作にも時間を充てたいと思う。

今日はどこかのタイミングで時間を作って、購入予定のiPad Proについてもう少し調べてみようと思う。調査をするタイミングとしては、午前の作曲実践がひと段落してからがいいだろう。

今朝方は印象に残る夢を見ていた。それについて振り返り、早速早朝の作曲実践に取り掛かりたい。

昨日はモネやルドンの画集を眺めながら、ある特定の作品から喚起されるものを曲にしていった。今日の作曲実践では、小松美羽さんの画集を眺め、自分の好きな作品からインスピレーションを受ける形で曲を作ってみたいと思う。

今朝方の夢。夢の中で私は、寺子屋のような場所で大学時代のクラスメートたちとドイツ語を学んでいた。そこには様々な学部の友人たちがいて、みんな真剣に授業を聞いていた。

ドイツ語を教えていたのは、中世ヨーロッパ研究の権威の先生だった。私は先生の経済史の授業を履修していた時から先生の授業が好きであり、ドイツ語の授業も楽しみを感じながら履修していた。

授業で用いられていたテキストは、ドイツ語の文法を学習する基礎テキストと文脈理解に特化したテキストの2冊だった。先生は授業の途中で、本学の卒業生であればドイツ語が読めることは当たり前だと述べており、生徒たちのやる気を刺激していた。

経済史に続き、先生のドイツ語の授業は面白く、本格的にドイツ語を学んでみようかと思った。取り扱っているテキストも大変充実しており、テキストの中にはヘーゲルの思想についての興味深い記述や、バッハのコラールのドイツ語が載っていた。

それらは私の好奇心を刺激し、ドイツ語に対する関心を高めた。そのような夢を見ていたことを覚えている。

英語だけではなく、哲学探究をする際に、どうしてもドイツ人の哲学者の仕事を避けて通ることはできず、前々からドイツ語が読めたらどれだけいいだろうかと考えていた。確かに私は大学時代にドイツ語を第二外国語として選択したが、当時学んだことは今となってはほとんど覚えていない。

夢の中の私は、ドイツ語を学ぶことに対してとても意欲的であった。今手元にある楽譜は、ドイツ語やフランス語のものも多く、楽譜に掲載されている解説文ぐらいは読めた方がいいかもしれない。

今朝はその他にも夢を見ていた。だが、その詳細はあまり覚えていない。

欧州のどこかの国で、日本人の魔法使いのような女性と話をしていたのを覚えている。確か私は、その女性から魔術の訓練を受けていたように思う。フローニンゲン:2020/4/1(水)05:58

5685. 将棋や囲碁の棋譜並べから学ぶこと

時刻は午後8時を迎えた。辺りはまだ明るく、空には薄い雲がかかっている。

今日は一日中曇り空であり、朝日も夕日も眺めることができなかった。明日は晴れるようなので、明日には朝日と夕日を味わいたいと思う。

今日はふと、棋譜並べをすることによって、プロ棋士の感性を辿っていくのと同様に、楽譜や理論書の譜例を再現してみることによって、過去の偉大な作曲家の感性を辿ることができるということについて考えを巡らせていた。

棋力の熟達と作曲力の熟達のプロセスは随分と似ているものがあるのではないかと思う。学習上の共通点のようなものが見え始めている。

どちらも理論的な事柄を頭で学ぶというよりも、身体感覚を通じて学び取っていくという姿勢が重要になる。この点において、将棋や囲碁の棋譜並べの学習方法は随分と参考になるのではないかと思う。

論理的な思考と感性の双方を鍛錬していくことが大切なのは間違いないが、感性の方により力点を置いていこう。頭を使って作曲上のパターンを認識するというよりも、もっと高速かつ正確に感性を働かせる形でそうしたパターンを把握できるようにしていく。そして、そうしたパターン把握からパターン生成へとつなげていく。

そうした感性を養えば養うほどに、無数のパターン認識が可能になり、無限のパターン生成が可能になるだろう。そうした次元に到達することが、ひょっとすると自由自在の作曲の境地なのかもしれない。

明日からもまた膨大な量の楽譜や理論書の譜例を再現することによって、パターン認識と直感的感性を磨いていく。思考を働かせることに先行して楽曲上のパターンを把握し、形としてそのイメージを記憶していく。その後、徐々に作曲家の意図を考えていけばいい。

今はまだ感覚に訴えかけていく時期である。別の表現で言えば、今は作曲に必要となる身体感覚の土台を作る時期である。

いかなる領域の発達においても、運動感覚的な力が基盤となる。それは作曲においても同じである。

作曲家が音符を置く手順を辿り、それを味わっていこう。純粋に感動することを忘れないようにする。そうした感動が自分の感性をより一層育んでいき、そうした感動体験は自分の作曲語法の養分となる。

美しいと思った音を何度も再現し、それを自分なりの美に変換して曲を作っていく。感動を起点にした形で曲の再現をしていこう。そこから少しずつ、自分ならどのような音を並べるかを主体的に考えていく。

プロ棋士が自分の指し手の幅を広げるために他者の棋譜を参考にし続けるのと同様に、今後も長らく様々な作曲家の楽譜や理論書の譜例を参考にして、自分の手で音を並べてみる。

こうした学習の理想としては、意識と脳を作曲家と同調させていくことである。言い方を変えれば、作曲上の身体感覚を一致させていくことが大切になる。

午後に仮眠を取っていると、作曲をしている自分がビジョンとして立ち現れた。譜面の中で次の音が次々に溢れ返ってくるビジョンがそこにあった。

今日は合計で15曲ほど短い曲を作った。1日がとても充実していた。

ここから就寝に向けて、今夜はシベリウスの曲を参考にして原型モデルを作成していこう。この原型モデルの作成こそが、棋譜並べと似ている。原型モデルの作成も、作曲上の大切な学習及び鍛錬であると認識しよう。フローニンゲン:2020/4/1(水)20:18

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