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5601-5603:フローニンゲンからの便り 2020年3月7日(土)


本日の言葉

When a child plays his game fills the entire universe. Taisen Deshimaru

本日生まれた10曲

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タイトル一覧

5601. 今朝方の夢

5602. 微笑む仏陀の人形を購入して

5603. クリプトクロムと群衆心理学

5601. 今朝方の夢

時刻は午前6時半を迎えた。週末を迎えた今日の起床は午前5時だった。

朝起きてみると、もうすでに小鳥たちが鳴き声を上げ始めていた。以前の日記で言及したように、鳥や虫たちの鳴き声には、私たちの脳を癒す力がある。それを今朝も実感した。

夜が完全に明けていない今もまだ小鳥たちが鳴いており、それはそっと自分の心を癒してくれる。

今朝方はいくつか夢を見ていた。夢の振り返りをしながら、自分の無意識の世界をより拡張させていこう。そして、拡張過程の中から得られた感覚やアイデアを創造活動に活かしていこう。無意識の世界にはただならぬものとただならぬ力が存在している。

夢の中で私は、海岸沿いの旅館に宿泊していた。そこは雰囲気からして日本である。より正確には、おそらく中国地方のどこかの県であるような雰囲気を発していた。

その旅館には、小中高時代の友人たちが数多く宿泊していて、さながら学校の修学旅行のような感じだった。私は、高校時代に知り合った友人(HH)と一緒に旅館の外に出て、少しばかり散歩をしながら話をしていた。

すると突然雨が降ってきて、私たちは近くに駐車してあった車の中に避難した。その車には運転手が乗っており、その人は私たちに行き先を尋ねた。

私たちは雨宿りのために車に駆け込んだだけなので、どこにも行く予定はなかった。そのことを伝えると、友人の彼は雨に打たれて少し風邪のような症状を見せ始めた。私はそれを心配し、彼の症状を軽くするような方法が何かないかを考え、一旦車の外に出た。

すると、その場が突然天然芝のサッカーグランドに変わった。横を見ると、先ほどまで風邪のような症状を見せていた彼が元気な姿で立っていた。

どうやら私は、サッカー日本代表としてこれからW杯に出場するようだった。ふと私は、そう言えばこれでW杯に3大会連続出場することに気づいた。

隣にいた友人と、初回、第2回、そして今回の自分のポジションがどこかを振り返った。自分でも忘れていたのだが、どうやら私は全大会において全て右ミッドフィルダーとして出場していることがわかった。

三大会連続で出場し、しかも同じポジションをずっと担当している選手というのは世界的に見てもそれほど多くないのではないかとふと思った。そう思ったところで、今大会は右のサイドバックとして出場する可能性が高いことがわかってきた。

大会直前の合宿中に監督からそのポジションを試してみることを提案され、その提案を快諾していたのである。なぜか私の頭の中では、右サイドバックを務めたら、今度は左サイドバックだなと思った。

そして実際に他のメンバーたちとトレーニングを始めてみると、自分だけがプロではないことに気づいたのである。私は単なる一般人であり、普段サッカーをしているわけでもない。そんな人間が今度W杯に出場するというのは大変なことであり、それに向けた準備は生半可なものではないことに気づいた。

明らかに自分の身体はサッカー向けのそれではなく、本大会においては、まともに身体のぶつかり合いをしていてはならないと思い、古武術的な身体を作って大会に臨み、古武術の動きで相手を翻弄しようと思った。今朝方はそのような夢を見ていた。

実際には、海岸沿いの旅館の場面では、小中学校時代の別の友人(YK)と話をしながら館内を歩き回っていたことを覚えている。館内は、近現代的(未来的?)な立体迷路のような作りになっていて、迷路を歩きながら会話を楽しんでいたのを覚えている。フローニンゲン:2020/3/7(土)06:59

5602. 微笑む仏陀の人形を購入して

つい今し方夕食を摂り終え、時刻は午後7半を迎えようとしている。今日は一日中晴天であり、昼過ぎに書斎で日光浴をし、仮眠後には街の中心部に出かけた。

まず最初にオーガニックスーパーに立ち寄り、そこで大麦若葉のパウダーと椎茸を購入した。自分自身は午後に日光浴をしたのだが、午後に購入した椎茸を天日干しする時間はほとんどなく、明日以降の晴れた日にそれを行いたい。

仮眠後から3時間ほど息抜きがてら街の中心部で時間を過ごしていた。オーガニックスーパーに立ち寄った後は、ドイツから届けられた書籍を受け取りに、フローニンゲン大学の哲学科の講義棟がある付近に向かった。

途中で、街の中心部の大型書店を前を通り過ぎようとした時に、ふと足が止まった。そして私は何かに引き寄せられるようにして、店の中に入った。

当たり前であるが、基本的にオランダの大型書店に置かれている大半の書籍はオランダ語で書かれており、英語の書籍の数はたかが知れている。それでも私は、何かに導かれるようにして店内に入った。

その書店の中に入るのは初めてであったから、どこにどのようなコーナーがあるのかを最初に確認し、気になる書籍を手にとって中身をパラパラと眺めていった。経済学の新書、脳科学の新書、音楽の新書などを見た後に、哲学書のコーナーに行きつき、そこで大変興味深い書籍があったので、それを迷わず購入することにした。その書籍を購入することは当初全く計画していなかったので、それはきっと何かの縁だろう。

ドイツから届けられた書籍は複数あり、それらは重たいことがわかっていたので、音楽関係の書籍で購入しようか迷ったものについては今日は購入しなかった。また機会を見て、その書籍が本当に必要であると判断したらそれを購入しにまた書店に足を運びたいと思う。

その後私は、書籍の受け取り場所の真ん前にあるYantraという店に入った。店内は客で賑わっており、香りの良いお香が炊いてあった。

お目当ての仏陀の小さな人形があり、それを購入することにした。“Happy Buddha”シリーズの人形が数多く置かれていて、1つを選ぶのに随分と時間がかかった。

最初私は2つぐらいを購入しようかと思ったが、まずは1つ購入して、様子を見ることにした。興味深いことに、ミラーニューロンのなす技なのか、微笑む仏陀の人形を見ていると、こちらも思わず微笑んでしまう。

何体もある中で、一番笑顔が素敵な仏陀を選ぶことにし、とてもいい買い物ができたと満足な気分になった。さすがHappy Buddhaである。

今、それを書斎の机の上に置いて眺めている。ヴェネチアのIL Papiroで購入したペン立ての横に微笑む仏陀を置くことにした。

ちょうどペン立ての前に飲み物を置くコースターがあるので、これからは毎日、飲み物を飲むたびに微笑む仏陀を見ることになり、そこで思わず私も微笑むだろう。

Happy Buddhaは、それが幸福をもたらすというのは別に迷信的なものでもなんでもなく、それを見てこちらが微笑むことによって、脳内から幸福物質が分泌され、それが本当に幸福感を感じさせるのだろう。そして、そうした幸福感の中で日常生活を営んでいれば、それは幸福なことが起こるのも当たり前かと思う。

いずれにせよ、今夜から微笑む仏陀がそばにいることは、とても穏やかかつ和やかな気持ちにしてくれる。フローニンゲン:2020/3/7(土)19:44

5603. クリプトクロムと群衆心理学

今日は超心理学の分野で有名なディーン·ラディンの書籍を読んだ。その中で、磁力を敏感に感じ取るタンパク質「クリプトクロム」という物質が、動植物だけではなく人間にもあることに関心を持った。

それは磁力を敏感に感じ取ることを司る物質であるだけではなく、概日リズムの調節を担うとのことであり、そう考えてみると、人間にも意外と馴染み深いものであることがわかる。

実は数日前の就寝時に、シャチやイルカが超音波を発し、物質に跳ね返ってきたそれを敏感に察知する能力についてなぜだか考えていた。そして、それと貨幣の虚構性というテーマを組み合わせて考えており、結局その組み合わせが自分でも面白く、1時間ぐらい寝る前に考え事をする形になった。

そんな出来事があったことを思い出しながら、磁力を敏感に感じる取るクリプトクロムの生成を、変性意識を用いて促すことができれば、磁力を通常以上に感じ取ることも可能なのではないかと思われた。そのような仮説的なことを考え、ちょっと実験でもしてみようかと思う。

4月の書籍の一括注文に向けて、今日もまた購入予定の文献リストに10冊ほど書籍が追加された。とりわけ、群衆心理学(crowd psychology)への関心が高まり、何冊かこの領域の書籍を購入しようと思う。

現代人の心身を蝕み、腐敗を引き起こしているのは、特定の個人や組織というよりもむしろ、それらが共謀して作り出している時代精神とそこから派生した種々の仕組みなのではないかという考えが浮かぶ。群衆心理は、そうした時代精神と複雑に張り巡らされた種々の仕組みによって操作されている。

群衆心理学を学ぶことによって、今この現代社会に蔓延している奇妙な群衆心理と群衆行動をより深く理解したい。そうした理解がなければ、この問題に介入していくことなどできないだろう。

また、この現代社会で生きる自分自身も群衆の1人であり、自分の思考や行動は、少なからず時代精神と巨大な社会システムに影響を受けている。私たちは、自分の思考や行動を自分のものだと思いがちだが、実は大抵の場合そうではない。

それらは自分以外の何ものかによって構築されているのがほとんどである。その何ものかというのが時代精神であり、巨大な社会システムである。

それらが生み出す思考や行動は、往々にして私たちを制限し、抑圧する。それらからの解放、及び自分の身と精神は自分で守るために、群衆心理学を含め、広く様々な領域について学習を続けていく。

4月に購入予定の書籍の分野に関して言えば、群衆心理学、現代精神分析学と組織·社会の精神病理、経済思想史などがさらに理解を深めたいものになるだろうか。フローニンゲン:2020/3/7(土)20:52

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