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5563-5566:フローニンゲンからの便り 2020年2月22日(土)


本日の言葉

Water which is too pure has no fish. Thich Nhat Hanh

本日生まれた10曲

本日生まれた曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

本日生まれた曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

5563. 今朝方の夢

5564. 最近のフローニンゲン:俳句的作曲実践

5565. ライヒ、ベイリー、ラスキン、グルジェフ、ハウアー

5566. 読書とゲシュタルト:入浴とサトルボディ

5563. 今朝方の夢

時刻は午前6時半を迎えた。今朝は午前5時半頃に起床していたように思う。随分とゆったりした起床だったが、そういう日があって良い。自分の身体のリズムに合わせて起床することが大事だ。

今朝もまた小雨が降っている。もう数ヶ月間もほぼ毎日どこかのタイミングで雨が降っている。

例年であれば、こうした雨が雪に変わっていたのだろうが、今年はやけに暖かく、雨のまま地上に落ちてくる。もうしばらくこうした気候が続くだろう。

今朝方も少しばかり夢を見ていたが、ここ数日間と比較してその印象は薄い。覚えている範囲のことを書き留めたら、早朝の作曲実践に入っていこう。

夢の中で私は、高校時代に過ごしたアパートの自室にいた。部屋に友達を呼んでおり、2人で何かの話題について話をしていた。

ちょうど隣の部屋にいた父が部屋から出てきて、私の部屋の前を通り過ぎようとしていたので声を掛け、冷蔵庫に行くついでに飲み物を持ってきてくれないかと頼んだ。すると父は面倒臭そうな表情を一瞬浮かべながらも、冷蔵庫の方に向かって行った。

冷蔵庫の方から何やら音が聞こえてきて、父はジューサーを使って私たちのために飲み物を作ってくれているようだった。私はそこまでお願いしておらず、水か何かを持ってきてもらうようにお願いしただけだったので、それを有り難く思った。

そこで夢の場面が変わり、次の夢の場面では、私はデパートのような建物の中にいた。そこは比較的大きなデパートであり、あるフロアで大学時代の先輩と出会った。その方は同じサークルに入っていたわけではないが、その方が大学院生で私が学部3年生の時に偶然出会い、金融について色々と教えてもらっていたことを覚えている。

私たちはその場で立ち止まって話をし、その後、フロア内にあった子供用の遊戯場の地面に腰掛けた。そこで私は、その先輩にふくらはぎのマッサージの仕方を教えた。

第二の心臓と呼ばれる箇所を効率的かつ気持ちよくマッサージする方法を伝えると、先輩はとても喜んでいた。そこでまた夢の場面が変わった。

今朝方はその他にもまだもう少し夢を見ていたように思う。小中学校時代の女性友達の誰かが夢の中に出てきて、和やかに会話をしていた場面があったように思うが、何について話をしていたのか覚えていない。

先日言及したように、実験的に他者の無意識にアクセスし、他者の夢の世界の中で会話をするという実験をしている。もちろんこれがうまくいったとしても、私の方でその実験の成功を確認することができない。

その人から連絡を受けて、夢の中に自分が出てきたという報告を聞くことでしかその成功を判断することができないが、色々とメッセージを伝えたい人がいて、そうしたメッセージは覚醒意識の中で伝えるよりも無意識の世界の中で伝えた方が良いように思えるためにこのような実験的試みをしている。今日もまたこの試みを行ってみよう。フローニンゲン:2020/2/22(土)06:50

5564. 最近のフローニンゲン:俳句的作曲実践

時刻は午前8時を迎えようとしている。今、ようやく薄明るくなってきた。

赤レンガの家々を眺めてみると、部屋に明かりが灯され始め、今日は土曜日であるからか、この時間帯までゆっくりしていた人たちがようやく活動を始めたことがわかる。

小雨が引き続き降っており、室内は幾分寒い。外の気温はそれほど低くないのだが、このところは室内が冷えるため、暖房をつけている時間が多い。

冷たい雨が降りしきる中、小鳥たちが早朝の鳴き声を上げている。彼らには風邪をひかないように無理をして欲しくない。

冷たい雨風のあるこんな日においても外で美しい鳴き声を上げている彼らの姿には打たれるものがある。

今日も呼吸と脱力を意識しながら自分の取り組みに励んでいこう。昨夜、アリス·ベイリーの書籍を読み進めたので、今日からは幾何学と音楽に関する大変興味深い書籍“A Geometry of Music”を読み進めていく。

実際には昨夜から本書を読み始めており、すでに第1章を読み終えている。著者の観点と分析には思わず唸ってしまうものがあり、自分の作曲にも活かせる事柄が随分あることにすぐに気づいた。

過去の偉大な作曲家の楽譜を眺める時にせよ、自分が作曲をする際に譜面を眺めている時にせよ、立体的な幾何学構造を意識していく。前者においては、立体的な幾何学構造の把握を意識し、後者においては、立体的な幾何学構造の構築を意識していく。そうした分析と構築の方法論を本書から学ぶことができるだろう。

本書の出版社はオックスフォード大学出版であり、このところはこの出版社から出された書籍に大変お世話になっている。来月初旬に再び30~40冊ほど学術書を購入しようと思っており、その際にもオックスフォード大学出版には随分お世話になる予定だ。

ここ最近は日記の執筆量を抑えて、その代わりに読書と作曲に時間を充てている。旺盛な読書と作曲を活動の中心にして、1日に2~3回ほど日記を執筆するのがちょうど良い形だ。当然ながら、それらの実践の相互関係やライフサイクルなどに応じて、日記の執筆量は変化していくだろう。

風が強くなってきた。それに呼応するかのように小鳥たちが甲高い鳴き声を上げている。

それではここからまた作曲実践に移っていく。昨夜もまた俳句的な作曲を心掛けていこうと改めて思った。一句に想いを込めるかのように、一曲にその瞬間の感覚を形作っていく。

今後はもう少し緻密さを要求される曲を作っていこう。毎日作っている原型モデルを洗練させたり、そもそも緻密な構造を持つ曲を原型モデルにし、それをもとに曲を作っていく。

大作を残していくのではなく、小作を小さく積み重ねていったらどのような構築物が音楽空間上に出来上がるのかに関心がある。自分の特性として、大きなものを一度に作っていくのではなく、ひたすらに小さなものを作っていくことが合っているようだ。地球から月に蟻が届くように。フローニンゲン:2020/2/22(土)08:04

5565. ライヒ、ベイリー、ラスキン、グルジェフ、ハウアー

時刻は午後3時を迎えた。つい先ほどから雨が止み、今は晴れ間が顔を覗かせている。

いつものように雨の日でも椎茸を窓際に天日干ししているのだが、今このようにして晴れ間が見えたことによって、椎茸は太陽エネルギーを大いに吸収してくれることだろう。

午前中から読書と作曲実践がとても捗っている。読書に関していえば、幾何学と音楽理論を関連づけた“A Geometry of Music”の初読を終え、さらにはヴィルヘルム·ライヒの“Ether, God and Devil: Cosmic Superimposition”の初読も終えた。後者は300ページほどの分量であったから、比較的速やかに全体を読み通すことができたのだと思う。

ライヒが提唱したオルゴン(Orgone)と呼ばれる自然界に遍在·充満するエネルギーは、昨日まで読み進めていたアリス·ベイリーのエネルギーに対する考え方と似ており、さらにはクラニオセイクラル·バイオダイナミクスのエネルギー観とも似ている。このあたりの共通点は興味深く、ヒーリングにおいてはこうしたエネルギーをいかに知覚し、いかに活用していくかが大事なのだと思われる。

午後に仮眠を取っていた時に、流していた波の音の音楽と一体化し、意識が大洋と化した体験をした。大きく緩やかな流れの如く意識が流れ、私はその意識の流れそのものだった。

昔夢の中に突然出てきた「ラスキン」という人物は、イギリスの美術評論家かつ社会思想家のジョン·ラスキンであったかもしれないということに気づいたのは、その夢を見てから随分と経ってからだった。ラスキンは、私が敬愛する画家のターナーとも親交があり、晩年においては霊性研究にも乗り出している。そんなラスキンをふと思い出したのは、ラスキンが土地に結びついた美を大切にしていたことを今日知ったからである。

土地には固有の名前があり、土地には固有の美があること。この世界の様々な場所で生活をし、旅を通じていろいろな土地に訪れるたびにそれを思う。

ラスキンがこうした美を大切にしていたことに大変共感する。こうした美は、そこを訪れたときの固有の感覚と紐づいており、今後も生活場所や旅先で喚起される固有の感覚を言葉や音にして形にしていこう。そうした行為は、土地固有の美に対する恩返しの意味もある。

それではこれから午後の作曲実践を行いたい。今朝方、神秘思想家のグルジェフの音楽思想について調べていたところ、ちょうど昨年の今頃にパリの楽譜専門店を訪れた際に、グルジェフのピアノ曲の楽譜を購入していたことを思い出した。それは購入したっきりであり、今のところまだ一度もグルジェフの曲を参考にして曲を作ったことがなかった。

ヨーゼフ·マティアス·ハウアーと同様に、グルジェフの音楽にも関心を持ち続けていこう。来月書籍を大量購入する際には、グルジェフの音楽思想に関する書籍も数冊ほど購入することにした。

今日はグルジェフの何かしらの曲を参考にして原型モデルを作り、その後実際に曲を作っていく。今夜の原型モデルの作成においては、ウェバーンとラモーの曲を引き続き参考にしていく。

少なくとも10,000曲は俳句のように短い曲を徹底的に作っていこう。10,000曲を作るという体験データを蓄積してようやく何かが始まる。それまでは全くもって何も始まっていないという認識を持って、日々作曲実践を積み重ねていく。

このようにして積もり積もった膨大な体験データが、いつか高次元の領域で組織化され、それが自分の手に馴染んだ技術となっていく。それが技術を体得するということだろう。フローニンゲン:2020/2/22(土)15:13

5566. 読書とゲシュタルト:入浴とサトルボディ

早朝からの雨が止み、とても静かな夜がやってきた。土曜日が終わりに近づいている。

今日もまた旺盛な読書と作曲実践を行う1日だった。読書においては、全体把握を優先させることが続いており、2読目、3読目に細部をゆっくり詰めていく感じで数多くの書物を読み進めている。

午後にヴィルヘルム·ライヒの書籍を読み進め、今夜時間があれば少しばかりチャールズ·タートの書籍を読み進めていく。ここ最近タートの書籍を2冊ほど読み終えていた。それらは全て意識状態に関するものであり、3冊目として読んでいくのは超心理学に関するものだ。

ここでもまずは俯瞰的な視点で、書籍の対象領域に関する認知的なゲシュタルトを作っていこうと思う。全体として大きなゲシュタルトが構成されれば、細部を詰めていくのがとても容易である。ある意味で、対象テーマについてゲシュタルトを作っていくというのは、その分野に関する土地勘を涵養していくというような感じだろうか。

今日も呼吸と脱力を意識した1日だった。それら2つを意識すると、脳の状態と意識の状態が整い、自ずから心身の状態も整ってくる。呼吸と脱力によって、学習や創造活動に適した脳の状態と意識状態がもたらされる。

毎日夕食前に入浴をすることが楽しみであり、最近は入浴中に首筋及び肩のマッサージを行うことをしている。これによって、リンパ液の流れがよくなっているのを実感する。

また、湯船に浮かびながら頭をマッサージすることも快感をもたらす。これを毎晩やっていると、心身の調子がなお一層整ってくる。

入浴は、シャワーでは取れない疲れを癒すと言われているが、単に疲労を取り除くだけではなく、グロスボディにおける血流を良くすることによって、サトルボディのエネルギーの流れを良くすることをもたらす。だから私は、毎日必ず入浴している。そして、それが日々の自分を支えている。

日中の呼吸法の実践を思い出してみよう。ここ最近は、日中には絶えず深い呼吸を行っており、ヨガのウジャイ·ブレスをしながら読書や作曲実践をすることによって、酸素が十分に身体中を巡っている実感がある。十分な酸素によって脳が喜んで活動し、脳の活動の喜びが自分にも伝わってくる。

明日も心身の様々な状態を観察し、いくつかの意識的に行っていることの効果を測定していこうと思う。今日もまた充実した1日だった。明日もまた充実感を感じられる1日にきっとなるだろう。フローニンゲン:2020/2/22(土)19:37

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