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5550-5551:フローニンゲンからの便り 2020年2月17日(月)


本日の言葉

Moment after moment, completely devote yourself to listening to your inner voice. Shunryu Suzuki

本日生まれた10曲

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タイトル一覧

5550. 過去の記憶と今朝方の夢

5551. 太陽の恵み:数学を活用した作曲に向けて

5550. 過去の記憶と今朝方の夢

時刻は午前5時半を迎えた。今日もまた新たな1日が始まった。

ここのところは風の強い日が多く、今日も例外ではない。幸いにも雨は降っていないが、強風が闇の世界を駆け抜けている。

天気予報を確認すると、今日は午前中と午後しばらくまでは晴れのようだ。そして、夕方から雨が降り始めるらしい。そうしたこともあり、午前中の協働プロジェクトのミーティングを終えたら、正午あたりに近所のスーパーまで買い物がてらジョギングに出かけようと思う。

昨日に引き続き、今朝もまた印象に残る夢を少しばかり見ていた。夢から覚めた後、その夢にはどこか懐かしさの感情を引き起こすものがあった。

過去の記憶は、そこに私たちを縛り付ける力を持っていながらも、それが良い思い出であれば、活力のようなものを与えてくれることもある。過去の記憶との向き合い方が難しいのはその両義性によるのではないかと思う。

縛られたくない過去の記憶があるのと同時に、そこに浸っていたい過去の記憶があるということ。そうした相反する2つの性質に加えて、中立的な性質を持つ記憶もあるだろう。

理論的かつ技術的には、過去の記憶などいかように改変·変容させることができるのだが、記憶というのも1つの生命体のようなダイナミックシステムだとみなすと、ある1つの記憶の改変·変容が他の記憶にもたらす影響は事前に予測できない。そうした難しさがある。

夢の中で私は、見慣れない駅の構内にいた。どうやらこれから列車に乗ってどこかに向かうようだった。

その駅はとても広く、迷ってしまうほどだった。駅構内を歩いていると、偶然にも、小中高時代の女性友達(NI)に出会った。彼女もまた同じ列車に乗る予定のようであり、私たちは一緒にその列車が止まるプラットフォームを探すことにした。

久しぶりの再会であったから、少しばかりお互いの近況を話しながら歩いた。目星のプラットフォームに近づいてきたときに、彼女は突然いなくなった。

瞬間移動したわけではなく、プラットフォームに向かう通路とは違う通路にスッと入っていき、私に手を振ってどこかに行ってしまったのである。そこから私はプラットフォームに上がり、ちょうど止まっていた列車に乗った。

私が乗った車両は全て指定席であり、車両の壁にはハチの可愛いキャラクターが描かれていた。その車両の椅子の配置はとても変わっていて、波のようにうねりのある形で椅子が配置されていた。

最初私は窓際の席に座ろうと思ったが、全ての席が指定席であることを思い出し、チケットを確認すると、私の席は波のようなうねりのちょうど中間の席のようだった。席に腰かけると、小中高時代の親友(SI)がやってきて、彼も同じ車両に乗るようだった。

しかし、彼はどうやら座席指定をしていなかったようなので、誰かがやってくるまで私の左隣に座ってはどうかと提案した。彼はうなづき、こちらに向かってきたところで夢の場面が変わった。

次の夢はその前の夢と連続しているようだった。夢の中の私は目的の駅に到着していた。どうやらこれから、テーマパークかつホテルのような場所に向かうことになっていた。

駅を降りて目的地までの距離と時間を確認したところ、歩いて行ける距離のようだった。というよりも、私は先週ここにやって来て、そのテーマパークの下見をしていたのだから、歩いて行けることは最初からわかっていた。

駅の周りにはテーマパーク行きのバスが止まっていて、バス停の近くに小中学校時代の友人(TK)がいた。彼に声をかけると、彼はバスに乗ってそのテーマパークに行こうとしているようだった。

私が、「あそこまでは歩いて15分以内だよ」と教えてあげると、彼も歩いてそこに向かう気になった。一緒に駅からテーマパークまで歩き、予想通りに、すぐさまテーマパーク兼ホテルに到着した。

私はまず最初に、ホテルに荷物を置きたいと思った。そこからテーマパークに遊びに行こうと思ったのである。ホテルに到着し、受付を済ませて自分の部屋に向かう途中、3階のラウンジで前職時代の女性の上司の姿を見た。

上司の横にはその他にも2人ほど女性がいた。そして彼女たちの前には年配の女性と男性が座っていて、3対3で何か話をしていた。そこには仕事とプライベートの雰囲気の両方が混じる形で漂っていた。

4階の部屋に荷物を置き、私服に着替えた私は、もう一度下の階に向かった。エレベーターに乗り、3階で止まってドアが開いたとき、ちょうど上司たちがラウンジから引き上げるところであり、彼らと鉢合わせになった。

私は上司を含め、その場にいた人たちに挨拶をした。上司が話をしていた相手は、どうやら学校の先生のようだった。3人のうち2人はどこか見覚えがあり、2人に再度挨拶をすると、2人は驚いた表情を見せてから挨拶を返してきた。

彼らの反応を見ると、彼らもまた私を知っているようだった。彼らはスーツ姿の私しか知らないようであり、その場に私服で現れた私の姿を見て驚いてもいるようだった。

自室で着替えをしたとき、インナーとして着ていたTシャツが首元から見えるのが少しみっともないと思った私は、マフラーを巻いてそれを隠すことにした。エレベーターの中にいた私は、ジャケットを羽織らずにマフラーを巻いているようないでたちであった。フローニンゲン:2020/2/17(月)06:03

5551. 太陽の恵み:数学を活用した作曲に向けて

心の平穏。今日はそれを強く実感するような1日だった。

それと、太陽の光の恵みを授かった1日でもあった。今日のオランダは晴れたのである。太陽の光がとても優しかった。私はその優しい光を沐浴していた。

夕方に近所の運河沿いを軽くジョギングをしていたとき、その恩恵に授かっていた。久しぶりに暖かい太陽の光が照っていたから、私は腕まくりをして、腕に太陽の光を当てていた。

腕の細胞が、いや全身の細胞が太陽の光を喜んでいて、小刻みなダンスを踊っているかのようだった。太陽はどうやら生命を活性化させる働きがあるらしい。この地上の多くの生き物たちが太陽の恩恵を授かっている。

今日も色々なことに思いを馳せているような1日だった。曲はその瞬間の自分の心の有り様を映し出す。それもまざまざとである。そのようなことを改めて思った。

今夜はこれからスクリャービンの曲を参考に原型モデルを作ろうと思う。スクリャービンの曲にはどこか推進力を感じられるものが多い。

そうした目には見えない力の特性と生成方法を探究していきたい。そのようなことを思わせてくれるのがスクリャービンの曲の特徴だ。

ピカソのように一筆で絵を自由に描くかのように曲を作れたらどれだけ楽しいだろうか。そのようなことを思った。

その瞬間に生き物のように姿を現す自分の内的感覚を、そのようにして形にしていきたい。そのための探究と鍛錬をこれからも続けていく。

今日は午前中に、イギリスから書籍が届けられた。それは、作曲家のヤニス·クセナキスの理論と作曲方法について解説した“The Instrumental Music of Iannis Xenakis: Theory, Practice, Self-Borrowing”というものである。

アリス·ベイリーが白魔術について解説した650ページほどの書籍“A Treatise of White Magic”を読み終えた後に、クセナキスの書籍に取り掛かった。白魔術の後に現代音楽についての書籍を読むというのも、なんとも興味深い組み合わせである。

私にとってみれば、それらは密接な繋がりがあり、一本の幹、さらには一本の道でつながっている。その先にあるのは大海、ないしは大宇宙であり、終着地点も共通だ。そして、その終着地点は果てしなく遠く、無限の広がりを持っている。

クセナキスの書籍を読みながら、全てを数学に委ねて作曲してしまうと、作り手の個性がかき消されてしまうのではないかと考えた。仮に数学的なアイデアを活用するにしても、感覚的なところを残すようにする。

フローニンゲン大学で応用数学を使って発達研究をしていたときに随分と応用数学の学術書を購入しており、それらの書籍が改めて作曲に対して役に立つ日が来るとは思ってもみなかった。今後は幾何学(特にトポロジー)にも探究領域を広げたい。幾何学は、自分が一番活用してみたい数学分野である。

今のところ数学をどのように活用するのかは未知だが、手持ちの数学書を濫読する中で自ずとアイデアが浮かんでくるだろう。また、クセナキスやバルトークのように、数学的な発想を活用していた作曲家の楽譜を観察する。

そういえば、エッシャーも黄金比などを用いて絵画を描いており、今から数年前にデン·ハーグのエッシャー美術館で購入したエッシャーの絵画に関する文献も参考にしたい。エッシャーがどのようにシンメトリーを生み出していたかを探究し、曲にシンメトリー構造を組み込みたいと思う。

明日もまた、探究と創造活動がとても楽しみだ。心の夜空に満点の星々が見える。フローニンゲン:2020/2/17(月)20:12

 
 
 

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