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5407-5412:マルタ共和国からの便り 2019年12月31日(火)

January 2, 2020

本日の言葉

"If you want to know the future, look at what is in your mind" Matthieu Ricard

 

本日生まれた6曲

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タイトル一覧

5407.【マルタ共和国旅行記】2019年最後の日に

5408.【マルタ共和国旅行記】フローニンゲン中央駅に向かう道中の出来事

5409.【マルタ共和国旅行記】ハウワーの“Klangreihe”の探究:自己と世界との関係

5410.【マルタ共和国旅行記】自己究明を通じた世界究明:原型モデルと音列

5411.【マルタ共和国旅行記】マルタ共和国に到着して

5412.【マルタ共和国旅行記】ホテルの自室で思うあれこれ

 

5407.【マルタ共和国旅行記】2019年最後の日に

 

時刻は午前3時半を迎えつつある。2019年最後の日である大晦日がやってきた。今朝は2時過ぎ(2:20)に起床し、その後すぐに浴槽に湯を張って入浴をした。

 

今日からいよいよマルタ共和国·ミラノ旅行が始まる。幸いにも、今日のフローニンゲンの天気は良いようであり、マルタ滞在中も天気に恵まれるようだ。

 

マルタでの滞在期間は4泊5日であり、新年である明日はとりわけゆっくり過ごそうと思う。店や美術館なども閉まっているようだから、ホテルの近所を散歩したり、ホテルでゆっくり過ごすつもりだ。

 

マルタへのフライトは11:30であり、ボーディングから逆算して、フローニンゲンの自宅を午前6時過ぎに出発しようと思う。駅に早めに着き、カフェでコーヒーでも購入しようかと思う。

 

今回マルタへ向かうフライトは事前にウェブチェックインができないものだったので、空港に到着したらまずはマルタ航空のカウンターに行く。そこでボーディングパスを発行してもらい、その後セキュリティーを通過する。大晦日に空港に行くのは今回が初めてのため、どれくらいの混み具合なのか関心がある。

 

セキュリティーを通過したら、ラウンジに向かう。昨夜調べたところ、プライオリティー·パスのカードで使えるラウンジは結局いつものところしかなかった。いつもお世話になっているラウンジに対しては全く不満はないため、ボーディングが始まるまで、そのラウンジでエスプレッソでも飲みながら作曲実践をしたり、日記を執筆したりしようと思う。

 

今回滞在するマルタ共和国にせよミラノにせよ、共に歴史的な堆積がなされている場所であるから、場が持つエネルギーを大いに感じてこようと思う。それらの場所には、自己を涵養し、治癒してくれるエネルギーが満ち溢れているだろう。

 

そうした目には見えないエネルギーとしての歴史的体積物を感じること、及びそれを自己に取り入れることを自然に行なっている自分がいる。そして、どうやら自分はそうしたものを旅先で求めている傾向にあるようだということに気付く。

 

2019年の終わりと2020年の始まりに、マルタとミラノを選んだ何かしらの理由があるはずだ。あるいは、自分をそれらの場所に導いた何かがきっとあるはずである。それが何かの確認を含め、今日からの旅は大いに楽しみである。フローニンゲン:2019/12/31(火)03:39

 

5408.【マルタ共和国旅行記】フローニンゲン中央駅に向かう道中の出来事

 

たった今、アムステルダム空港に向かう列車に乗った。列車は駅のプラットフォームで停車していて、もう10分弱で出発する。

 

今日は大晦日ということもあってか、乗客の数はいつもより少ない。確かに時刻はまだ午前6時半であるから早いのだが、この時間であっても通常であればもう少し乗客がいる。

 

駅に向かう道中はとりわけ静寂さに包まれていた。まるでフローニンゲンの街から人が消えてしまったかのような感覚であり、すれ違う車や人はほとんどいなかった。

 

だがそんな中、自宅を出発してすぐ近くにあるバス停の前を通り過ぎようとした時、向こうから1人の男性がこちらに近寄ってくる姿が見えた。反対側の道路にあるそのバス停には3人の男性がバスを待っており、そのうちの1人が私の方に向かってきたのである。

 

その男性が近寄ってくる足取りはゆっくりであり、彼の表情を見ると、笑顔を浮かべていた。最初私は、彼が近寄ってきたときにカネか何かをせがまれるのかと思ったが、彼の表情が笑顔であり、バス停で待っている残りの2人は彼の子供であるように思えたため、特に身構えるでも逃げるでもなく、歩き続けようとした。

 

そして彼との距離が近づいてきた時、彼は私にオランダ語で話しかけた。オランダ語で挨拶を交わした後、すぐに私は英語でどうしたのかと尋ねた。すると、どうやら道に迷ってしまったとのことだった。

 

男性:「すいません、フローニンゲン北駅はどちらですか?」

 

:「中央駅ではなく、北駅ですか?ええっと、北駅の方向は···」

 

男性:「あっ、中央駅でも大丈夫です」

 

:「中央駅ならあっちの方です。ちょうど私も中央駅にこれから行きますよ」

 

男性:「どうもありがとうございます」

 

その男性はフローニンゲンに精通していないとのことであり、大晦日前日を家族か友人の自宅の家で祝ったのだろうと思われる。彼に尋ねられて初めて気づいたが、そういえば私はフローニンゲン北駅を使ったことはこれまでの4年間で一度もなく、その正確な場所は知らない。

 

書斎の窓から通りを眺めたときに、北駅行きのバスが通り過ぎるのを見かけることがあり、大体の方角しか知らなかったのである。彼らが目的地としていた北駅を教えることはできなかったが、彼らは中央駅の方向について知れたことで満足しているようだった。

 

果たして私は彼らにとってどれだけ役に立てたのかわからないが、ちょっとした親切な行為を大晦日の朝にすることができて、その後の足取りは軽かった。駅に向かうまでの道のりはまだ闇に包まれていたが、フローニンゲン上空の星空を眺め、思わず口笛を吹いている自分がいた。

 

そうこうしているうちに駅に到着し、駅の美しいイルミネーションを見て、今年もいよいよ終わりなのだという実感が湧いてきた。6時半に開店するコーヒー屋でコーヒーを購入し、デン·ハーグ行きの列車に乗り込んだ。ちょうど数分前に列車は出発し、スキポール空港に向かい始めた。空港に到着するのは午前9時前であり、その時間帯になれば外も明るくなっているだろう。スキポール空港に向かう列車の中:2019/12/31(火)06:54

 

5409.【マルタ共和国旅行記】ハウワーの“Klangreihe”の探究:自己と世界との関係

 

列車は定刻通りに出発したが、辺りは真っ暗闇に包まれており、車窓から外の景色を見ることはできない。やはり車内はいつもより空いており、今乗車している車両には、家族連れの一家と若い女性ぐらいしか乗車していない。

 

旅、日記、作曲を通じて、自己及び人間存在を究明していくこと。それは一つの重要なテーマとして自分の人生の中にあるということを今朝方改めて思った。今この瞬間には、まさにそのうちの旅を通じて日記を執筆している。そしてこの日記を書き終えたら、列車の中で作曲実践を行う。

 

2020年は、旅、日記、作曲に従事することをもっと前に進めていこう。より深く、より真摯に、そしてよりくつろいでそれらに従事していく。

 

昨日書き留めていたように、作曲に関してはいくつか明確な主題のようなものが浮かび上がっていて、それについて絶えず無意識のどこかで考えを巡らせている自分がいる。そうした状態に入ってしまえばもはや何も心配することはなく、引き続き学習と実践を継続させていき、いつかふとした時にそれらの主題に対する自分なりの明確な答えや方向性が見つかるだろう。

 

音が持つ治癒作用と変容作用の徹底的な探究とその具現化。密教的な観点と神学的な観点の適用。詩的·俳句的な短い形式の中でストーリーを生み出し、そうしたストーリーを媒介させる形で治癒と変容をもたらすこと。そうしたことをぼんやりと考える。

 

闇によって外の世界が何も見えないのと同じぐらいに、そのテーマについて何か具体的な打ち手があるわけでもない。だが、闇の世界に時折光る街灯のように、今後の方向性のようなものはぼんやりと見えている気がする。

 

結局今回の旅には、ヨーゼフ·マティアス·ハウアーの作曲思想と作曲技術について解説された“Serial Composition and Tonality: An Introduction to the Music of Hauer and Steinbauer (2011)”だけを持参することにした。

 

アーノルド·ショーンバーグが確率した12音技法については少しだけ進展があり、12個の音の配置の仕方について自分なりに小さなコツを掴み始めているのだが、ハウアーが考案した“Klangreihe(邦訳不明)”についてはまだほとんど何も掴めていない。ハウワーが考案した44個の“trope”を用いてどのように和音を構成すればいいのかが悩ましいところである。

 

そうした悩みを解決するために本書を今回の旅に持ってきた。旅の最終での待ち時間や機内で少しずつ本書を読み返そう。すでに一読していることもあり、再読である今回は少し理解が進むことを期待する。

 

今、列車の中で音楽に耳を傾けている。自分という人間が、過去未来の人類の確かな部分として存在していることを感じる。これから作曲実践をしようと思うが、その際にも私は過去の作曲家や理論家の仕事の上でそれを行うことになる。そして、自分の実践がいつか誰かの実践の土台になるのだと思う。

 

そのように思うと、この脈々と途絶えることなく続く人類の営みに対して深い安堵感を覚えた。自分という人間の役割がより明確に知覚され、自己の不滅性を実感したことによって、そうした安堵感が生まれたのだと思う。

 

自分がこの世界に対して果たすべきこと、果たしたいと思うことが、夜明け前の空に浮かぶ星のように明瞭に輝いている。

 

真実に、善く、美しく生きること。自分にできる精一杯の生き方、及びあるがままの生き方はそれである。この世界のどこで何をしていようが、絶えず私は私を超えた私として生きていく。スキポール空港に向かう列車の中:2019/12/31(火)07:15

 

5410.【マルタ共和国旅行記】自己究明を通じた世界究明:原型モデルと音列

 

自己の究明を通じ、それを反転させることによって、自己以外の全てを究明できないだろうか。そのようなことを考えた。

 

スキポール空港に向かう列車の中は、外の世界とは対照的に明るい。その明かりは幾分薄ぼんやりしていて、不思議な意識状態へといざなう。

 

明るい列車と暗い外。列車の中が明るいがゆえに外が暗く知覚され、外が暗いゆえに列車の中が明るく知覚される。ある対象物を知ることが、実はある対象物以外のことを知ることにもつながっているのではないだろうかという気づき。つまり、自己の存在を知れば、自己以外の存在についても知れるのではないかということである。

 

最近私の関心として浮上していた自己を究明するという点は、結局自己を知ることを通じて、自己以外の全てを知ることなのではないかと思わされたのである。自己を徹底的に知れば、自己以外の世界全体ないしはこの宇宙全体を知ることにつながりはしないだろうか。自分を知ることによって自分以外の全てを知れるのであれば、自己の究明に向けた道を歩いていくより積極的な意味が見出せる。

 

つい先ほど、1曲ほど車内で曲を作った。スキポール空港まであと1時間ほどあるから、もう1曲作ろう。

 

原型モデルをいくつか作成したおかげで、音の配置に集中できている。原型モデルがなかった時は、自分で一から絵具を作り、その絵具を用いて絵を描いていたようなイメージである。すでにもう絵具は準備されており、今はそれを使って絵を描くことに集中できている。別の表現で言えば、以前は彫刻の材料から自分で作っていた感じなのだ。

 

今はもう彫刻を作るための材料が手元にあって、あとは造形に集中していけばいい。今後は、自分で準備した絵具や材料を使って、絵を塗ることや彫刻を造形していくことにより集中していこう。旅から戻ってきたら、また少し原型モデルの数を増やしていく予定だ。

 

昨日、12音技法を活用して曲を作った時に、そういえば大抵この手法を使った時には紫がかった色が知覚されることに気づいた。深い緑や青の時もあるが、いずれにせよ赤い感じや黄色い感じの曲はまだ作れていない。もちろんそれは私がまだこの技法に習熟できていないからかもしれないため、今後はこれまでにない色を12音技法で作っていく実験をしてみよう。

 

それに加えて、12音技法で用いる数列をまた新しく作ってみようと思った。その際には、“The Secret Code:The Mysterious Formula That Rules Art, Nature, and Science(2008)”に掲載されている神秘的な数字活用してみようかと思う。また、今回ミラノではレオナルド·ダ·ヴィンチ国立科学技術博物館に足を運ぼうと考えており、ダ·ヴィンチが使った意味のある数字などがあれば、それを参考に音列を作成してみたいと思う。

 

いずれにせよ、自分なりに意味を持たせた音列を作成していく。そこから、自分の作為を越えた音の世界を生み出していきたいと思う。時刻は午前8時を迎えて、今ようやく辺りが明るくなり始めてきた。スキポール空港まであと1時間弱である。スキポール空港に向かう列車の中:2019/12/31(火)08:10

 

5411.【マルタ共和国旅行記】マルタ共和国に到着して

 

マルタ共和国に無事に到着し、今私はセントジュリアンのホテルの自室にいる。マルタに初めてやってきたこともあり、あれもこれもと書きたいことが山積みになっているが、全てを一度で書き切ることは到底できないため、マルタに滞在しているこの数日の間にゆっくりと書き留めておきたい。

 

大変どうでもいいことかもしれないが、マルタは思っていた以上に寒いではないか。確かに、外気だけ比較してみれば、フローニンゲンの倍以上温かいのだが、体感としてマルタの方が寒く感じられてしまうぐらいだ。

 

先ほど近所のスーパーに夕食を買いに行った際にもマフラーが必要であり、マルタの寒さには拍子抜けをしたのと同時に、暖かい格好をしてきてよかったと思う。マルタに訪れた後に足を運ぶ予定のミラノは随分と寒そうであり、フローニンゲンよりも最低気温が低い状態が続いている。マルタもミラノも思っていた以上に寒そうなのだが、とにかく晴れであることは喜ぼう。

 

2020年をマルタで迎え、1/4(土)の出発の日まで晴天が続く。偶然にも私がマルタを去った次の日から2日連続でマルタは雨となる。

 

ミラノに関しても週間予報の表示範囲を見ていると、私が滞在している最初の方の天気は晴天に恵まれるようだ。旅の最中の私は本当に天候運に恵まれており、それについて感謝しなければならない。先日のヴェネチア旅行の際には水害の直接的な被害に遭ったばかりであるが、その時も命を落とすことなく今このようにして生きているのだから、それはそれで本当に運の良いことだったのだと改めて思う。

 

今、ホテルの室内が寒いため、暖房を付けようと思ったが、暖房がうまく作動しない。正直なところ、寒いことが前提で設計されているオランダの家の方が、温暖なマルタよりも室内が暖かい。ホテルの部屋の暖房がつかないので、仕方なく備え付けのブランケットを棚から引っ張り出してきて、今暖かい紅茶を入れた。それを飲みながら、暖かい格好をして少しばかり続きの振り返りをしよう。

 

寒さについて小言を述べていたが、マルタの空港に到着する少し前からマルタ島全体を眺めていた時の景色がとても印象に残っている。それはこれまで見たことのない景観を放っており、長大な歴史を持った地中海気候のこの国の不思議さに心を打たれた。

 

島を囲む断崖絶壁の光景は圧巻であり、外から人を寄せ付けない厳しさのようなものと同時に、島から安易に外に出させない厳しさのようなものを感じた。島内を眺めると、緑が豊かであり、棚田のようなものもしばしば見えた。

 

飛行機の窓からぼんやりと島を眺めながら、「あの農地でオリーブか何かを栽培しているのだろか」と思った。機内からの景色で言えば、忘れることができないのは、アルプス山脈の絶景である。

 

本当に偶然なのだが、アムステルダムを出発する際に、太陽の光が眩しくて機内のブラインドを降ろしていたところ、出発してしばらくパソコンで仕事をしていて休憩がてらブラインドを上げた時に、偶然ながらアルプス山脈の真上にいたのである。

 

最初私は、真っ白の雲の塊が眼下に見えているのかと思ったが、それがすぐに雪の積もった山脈であることに気づいた。真っ白で雄大な山々に見惚れてしまい、私は我を忘れて景色に没頭していた。まさにここ最近主題として挙がっていた没我の状態であった。

 

アムステルダムからマルタへは2時間半ほどのフライトであり、本当にあっという間であった。時を忘れ、時を超越した日々を、マルタのみならず、引き続き世界のどの場所でも過ごしていく。マルタ共和国:2019/12/31(火)20:06

 

【追記】

ホテルの自室の暖房がつかないために色々と工夫して寒さを凌いでいたが、それではにっちもさっちもいかなくなってしまったので、先ほどホテルの受付の女性に事情を説明したところ、部屋のドアが開いている場合には暖房がつかないとのことだった。部屋のドアが開いているはずなどないと思ったが、自室に戻って部屋のドアを念入りに閉めたところ暖房がついたではないか。

 

外に面している窓を最初に閉めようとしたのだが、それは最初から当然閉まっており、そもそも受付の女性は窓ではなく、「ドア」という単語を使っていたため、まさかと思って部屋の入り口のドアの鍵を閉めたところ、突然暖房の電源が入った。なんと私は、今朝まで部屋に鍵をかけずに過ごしていたようだった。

 

いずれにせよ、問題が無事に解決してホッとしている。もう少ししたら、ホテルを出発して、スリマの方へ散歩に出かけよう。新年初日の散歩であり、海岸線を歩くことはさぞかし爽快だろう。マルタ共和国:2020/1/1(水)11:24

 

5412.【マルタ共和国旅行記】ホテルの自室で思うあれこれ

 

暖かい紅茶のおかげで少し身体も温まった。身体を温めながらふと思ったが、マルタのホテルは意外とシャワーしかないところが多く、今実際に私が宿泊しているホテルにも浴槽がない。現在宿泊しているホテルはそれなりに良いホテルであり、外観と内装も見事なのだが、浴槽はない。

 

ホテルの近くにオーガニック食材を購入できるスーパーがあり、その他の観点からも立地的に良かったためにこのホテルにしたのだが、やはりゆっくりと浴槽に浸かっていないと身体がすぐに冷めてしまうのだと改めて実感した。

 

私は夏でも浴槽に浸かっており、最後に浴槽に浸からなかった日がいつなのか思い出せないほどである。もう長い間、浴槽のない家には住んでいないし——過去にシャワーだけの家はなかったように思う——、旅先のホテルでも常に浴槽のあるところにしか宿泊しないようにしている。だがマルタは温暖であるという気候的な面で、シャワーしかないホテルが多いというのは仕方ない。

 

夕食前に少し熱めのシャワーを長く浴びていたのだが、やはりそれは浴槽に全身を浸けるのとは全く保温効果が違う。そして何より、心身のくつろぎ具合が歴然と異なることを改めて実感した。私が日々くつろぎの中で自分の取り組みに従事できているのは、夜にゆっくりと浴槽に浸かっていることも大事な要因なのではないかと思わされた次第である。

 

シャワーを浴びる前に、事前に調べておいたスーパーに足を運んだ。そこはホテルからほど近く、オーガニックな食材や、マルタ名物の魚介類なども新鮮に取り揃えてあった。

 

私はいつもと同じように野菜と果物をメインに食材を選んだが、今日は久しぶりにチーズを食べることにした。夕食としてはボリューム感のある新鮮なサラダに合わせて、オランダのオーガニックスーパーでも売られている穀物類のクラッカーを購入した。これはプロテインや食物繊維が豊富であり、旅行の際にはオランダから持参することも多く、それと全く同じ商品がマルタのスーパーに置かれていたことは嬉しかった。

 

それと同じく、普段私が飲んでいるオーガニックの豆乳も置かれており、それも喜んで購入した。買い物から帰ってきて、チェックインを担当してくれた受付の女性に、マルタの水道水は飲めるのかどうかを尋ねてみた。一応スーパーで2Lの水を2本ほど購入していたのだが、念のためその点について確認したかった。

 

すると、できる限り飲まない方がいいとのことであった。マルタを取り囲む海の青さを思った時、てっきり私は水道水も綺麗なのだろうと思っていたが、飲まない方が良いというのは意外であった。自室に戻ってホテルの案内ブックを読むと、確かに水道水は飲まない方がいいと書かれてあった。

 

大晦日の今日、現在滞在中のセントジュリアンエリアではなく、ヴァレッタの方では年越し花火があるそうであり、その騒ぎを避けてセントジュリアンに宿泊することにしたという背景がある。オランダでの年越し花火の騒音を避けてマルタにまでわざわざやってきたのだから、マルタで花火の騒音に遭遇しては元も子もない。

 

有り難いことに、今宿泊しているホテルの周りはとても静かだ。実は私はオーシャンビューを期待していたが、オーシャンビューどころか、宿泊階は1F(イギリス式のため、日本の感覚であれば2F)であり、街の景色を眺めることすらできない。というよりも、部屋の窓はホテルの別棟に面しており、その別棟しか見えないという状況で、イギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムが開発した全展望監視システムの牢獄「パノプティコン」を想起させ、思わず笑みがこぼれてしまう。

 

マルタの街の景色は、実際に明日、自分の足で歩くことによって十分に堪能しよう。新年の明日は散歩をするだけに留める。美術館にも博物館にも歴史的建造物にも行かない——どうせ開いていないのだから——。

 

明日は昼過ぎまでホテルの自室でゆっくりと過ごし、午後に仮眠を取った後にでも、ただ海岸沿いに沿って散歩を楽しみたいと思う。地中海気候の風と太陽光を浴びながら、2020年最初の日は、マルタ島の海岸沿いを散歩することを存分に楽しむ。マルタ共和国:2019/12/31(火)20:39

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