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5023:フローニンゲンからの便り 2019年10月8日(火)


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5023.【日本滞在記】人生最良の夕食:日々即波・日々即大海・日々即幸福感

5023.【日本滞在記】人生最良の夕食:日々即波・日々即大海・日々即幸福感

時刻は午前5時を迎えようとしている。今日の瀬戸内海の波の音は、いつもの穏やかさよりも力強さを感じさせてくれる。

辺りは真っ暗闇に包まれており、力強い波の音だけが響き渡っている。よくよく耳を澄ませると、虫の鳴き声がしてくる。

人生における最良の日のうちの一つ。昨日を振り返るならば、そうしたことが言えるかもしれない。より厳密に述べるならば、昨夜の夕食は、人生における最良の夕食のうちの一つだったと言える。

我が家は常に一家団欒で夕食を摂るのだが、昨日の夕食は団欒を超えて、家族の絆をより一層深めるような夕食だったと思う。

忘れがたい夕食。ここでは詳しく述べないが、よく笑い、そしてよく泣く夕食だった。夕方の5時過ぎから夕食を食べ始め、ゆっくりと話をしていると、気がつけば午後の10時半近くまで夕食を摂っていた。

30数年間一緒に過ごしてきた家族にあって、お互いの人生においてまだ知らないエピソードや思いの数々があったことに純粋に驚き、そうしたエピソードや思いを一人一人がその場で共有していく様子は、本当に深い対話のように思えた。いやそれは、魂の交流と言ってもいいかもしれない。

父も母も、そして私も、自らの過去を語り、そして今を語っていった。そこに笑いと涙があるのは必然であったように思う。

そうした素晴らしき夕食から一夜が明けた。今もまだ、昨夜の夕食時に包まれた、浄福感がある。そうこれは、自分の内側の何かが清められ、浄化されることによってもたらされる浸透的な幸福感である。

瀬戸内海の波が砂浜に寄せては返し、その跡が砂浜に刻まれていくかのように、その浄福感は自分の内側に確かに刻まれていった。間違いなく、自分の人生の奥深くに浸透していくような幸福感を得られたこと。それに深く深く感謝したいと思う。

人生の新たな一日が再び始まる。昨日の幸福な一日は過ぎ去り、また新しい幸福な一日がやってきた。

現代に生きるすべての人たちが、各々の幸福感を感じながら日々を過ごしてほしいという願い。それ以上に希求するものはない。

寄せては返す波のような幸福感と、波を生み出す大海そのものの中に浸る絶対的な幸福感。そのような幸福感が本当に存在している。

昨夜の私はその目撃者であり、体験者であった。そして今もまだそれらの幸福感を感じている自分がここにいる。

日々即波、日々即大海。日々即幸福感。

人間の日々は本来そうしたものであり、そうあり続けるべきものなのではないだろうか。山口県光市:2019/10/8(火)05:17

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