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4999-5001:フローニンゲンからの便り 2019年9月30日(月)


お知らせ

・成人発達理論やインテグラル理論の観点を交えながら、楽しく一緒にボルダリングを体験するためのYoutubeチャンネル「ライフ・イズ・ボルダリング」を始めました!

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本日の2曲

本日の2曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

4999. 日本滞在6日目の朝に

5000. 日記の生成運動に身を任せて:免税での買い物

5001. ゆとりある岐阜への好感

4999. 日本滞在6日目の朝に

時刻は午前5時半を迎えた。今日はゆっくりと午前4時に起床した。

日本に滞在を始めてから6日目の朝を迎え、時差ぼけもようやく解消されたのか、深夜に何度も目を覚ますことはなかった。一度だけ目を覚ます瞬間があったが、それはオランダでの生活においても時々起こることである。

昨日には、ようやく日本でボルダリングを楽しめた。銀座にある「グラビティリサーチ銀座」というボルダリングジムで程よい全身運動を行ったことが、昨夜の快眠につながったのかもしれない。

昨日のボルダリングは日本での初めてのものであり、日本のボルダリングジムはオランダや米国のものとは異なり、壁の高さや幅などの違いに戸惑いもあったが、そうした戸惑いがむしろ面白く感じられた。まさに異質さを持って学習している感覚がそこにあった。そうした違いと昨日のボルダリング体験についてはYoutubeチャンネルの方で紹介しているので、ここでは詳しく述べない。

昨日もまだ時差ぼけがあったため、あまり無理をしない形でボルダリングを楽しんだ。今朝の腕の筋肉痛の様子を見ると、岐阜ではボルダリングをせずに、次回のボルダリングは大阪で行うことにしたほうがいいかもしれない。

今述べた通り、今日から東京を離れ、岐阜県に滞在する。岐阜県での滞在は3泊4日となる。

今回岐阜県を訪れようと思ったのは、書道家の篠田桃紅さんの作品を見るためである。具体的には、「関市立篠田桃紅美術空間」と「岐阜現代美術館」の二つの美術館を訪れ、そこに所蔵されている篠田さんの作品を鑑賞する。

3泊4日の滞在を終えた後には、今度は大阪に2泊3日の滞在をすることになっており、電車での移動を考え、宿泊先のホテルは岐阜駅の近くにした。東京から岐阜へは想像以上に近く、東京駅から岐阜駅まではわずか2時間ほどで行けてしまう。

まずは東京駅から名古屋駅まで東海道・山陽新幹線に乗り、名古屋駅からは東海道線に乗って岐阜に行く。名古屋から岐阜までは、2駅かつ18分ほどの距離であることに驚く。

このアクセスの良さを考えると、東京と名古屋、東京と岐阜はとても近いのだということがわかる。正直なところ、フローニンゲンからアムステルダムよりも近いではないか!そのようなことに嬉しい驚きを感じる。

今日はこれから作曲実践をしたい。現在宿泊先のホテルでなんとか細々と作曲をしている。

やはり旅行期間中は、観光を含め、日中は街を散策することに多くの時間を充てており、ホテルに帰ってくると、もう創造活動に従事するような集中力とエネルギーは残っていないことが多いというのが正直なところだ。そうしたこともあり、作曲をするのであれば、こうした朝の時間を有効に活用しようと思う。

先日神保町の古賀書店で購入した楽譜をもとに、ここから2曲ほど曲を作り、ホテルのチェックアウトの前か後に、昨日訪れたApple Store銀座に向かう。昨日、6年振りに新しいMac Book Airを購入し、その際に免税手続きを怠っていたため、商品と領収書を持って再度その手続きをしてもらおうと思う。

東京から岐阜への移動時間の短さ、そして今日は岐阜で特に何もする予定もなかったので、ホテルのチェックアウトはゆっくりしたい。日本滞在の6日目も、非常に充実したものになるだろう。銀座:2019/9/30(月)05:49

5000. 日記の生成運動に身を任せて:免税での買い物

気がつけば、日記の数が5,000に到達していた。日記を毎日執筆する習慣が確立されてから、実はそれほど年月は経っていない。

日記を毎日執筆し始めたのは、確か今から4年前にアメリカから日本に引き揚げてきて、1年ほど日本で生活を始めていた時の後半からだ。そのため、まだ4年弱というところだろうか。

日記を毎日執筆することによって、私の人生は本当に大きく変わった。日記を書かなければ、今の自分はいなかったであろうと間違いなく言える。何よりも、日記を書くことによって、日々がこれほどまでに充実感に満たされたものになったのだ。

日記を毎日執筆しない人生にはもう戻れない。そうした日々にはもう戻ることができないのだ。

充実感がさらに深い充実感に向かっていく運動がここにある。だからこそ、私が自発的に日記を書こうとするような意思などを超えて、日記が日記を書くのである。

日記が私に日記を書かせるのではなく、文字通り、日記が日記を自ら執筆していくのである。これが自発的な、真の意味での自己生成的な創造運動だと言えるだろう。

創造活動及び自己の成熟の本質はこれなのだ。これ以外にない。それ以外のものは、小手先のごまかしである。

意思ある私は、いつも日記の呼ぶ方へ行くだけである。今回銀座に滞在したのも、群馬県の富岡市立美術館に足を運んだのも、そして今この瞬間に岐阜に向かっているのも、全て日記が呼んでくれたからなのだ。

今、私は名古屋に向かう新幹線の中にいる。先ほど、半年振りのことをしてみた。なんと、半年振りに昼食(うなぎと明太子のご飯ものの弁当)を食べてみたのである!!

今日は4時あたりに目覚め、早朝に2曲ほど作曲実践をした。宿泊先のホテルからの景色は決して眺めの良いものだとは言えなかったが、自室の窓を開け、銀座に流れる朝の風と空気を感じながら曲を作った。

朝はとてもゆとりがあり、オランダでは普段リンゴを朝に食べているが、今朝は今回の滞在中の朝と同様に、沖縄県産のもずくを食べた。これは近くの沖縄物産店で初日に購入し、あまりにも美味しかったので後日また購入したものだ。そして、ホテルを出発する前に納豆にオーガニックの味噌を混ぜたものを食べた。

ホテルのチェックアウトをゆっくりと行った後に、ちょうどある二人に直筆の手紙を送りたいと思っていたので、Itoyaに立ち寄って手紙と封筒を購入した。購入の際にカウンターで、先日に購入した作曲ノートのための皮のカバーの分の免税手続きを行った。

店員の方はとても親切で、手続きを行った後にはすぐ近くのAppleストアに行き、ここでも昨日に購入した免税手続きを行ってもらった。実は昨日、6年振りにMac Book Airを購入した興奮からか、その時に免税手続きをしてもらうことを忘れており、今日改めて商品と領収書を持ってApple Storeに行くことになったのである。

iPhoneか何かの新しいモデルが発売されたらしく——また消費税増税前の駆け込み需要により——、昨日は店内が激混みであり、今日は月曜日であるにもかかわらず、朝から相当に混んでいた。そんな中、スタッフの方に事情を伝えると、ほとんど待つこともなく、速やかに対応をしてくれた。

Itoyaの店員さん同様に、Appleストアのスタッフの方も実に親切であり、無事に免税手続きを終えた。実はこれまでの一時帰国の際に、非居住者として免税で何かを購入したことはなく、今回が初めてのことであった。

外国人観光客と同様にこのような形で日本で買い物をしている自分を見ると、やはり自分はこの国の外で生活をしている人間なのだと改めて思った。あと一時間したら名古屋に到着する。名古屋に向かう新幹線の中:2019/9/30(月)13:17

5001. ゆとりある岐阜への好感

時刻は午後の6時半を迎えた。午後の3時過ぎに岐阜に到着し、つい先ほど夕食を摂り終えて、今はホテルの自室でくつろいでいる。

岐阜駅に到着してすぐに感じたが、岐阜駅も群馬の高崎駅と同様に、東京駅に比べて圧倒的に人が少なく、密集した人間が生み出す嫌なエネルギーがない。

岐阜駅を抜けると、幾分生暖かい風が頬を伝った。ホテルは駅から歩いてすぐのところにし、駅からのアクセス及びサービスも充実しており、とても快適なホテルで満足している。

ホテルのチェックインを済ませ、ひと休憩した後に、岐阜駅の中にある成城石井というスーパーでオーガニック食材を購入した。岐阜に来る前に事前にオーガニックスーパーについて調べており、その他にも何件かスーパーを見つけていたのだが、駅構内のこのスーパーで必要な食材を全て購入することができてとても満足している。

具体的には、オーガニックの納豆(以下、「オーガニック」を省略)、玄米味噌、5種類のキノコのサラダ、茹でたサツマイモ、イワシの胡麻和え(私は完全なベジタリアンではなく、ごくたまに魚は食べる。とはいえ、魚を食べるのは半年ぶりだ)、3種類のナッツを購入した。ナッツは、明日美術館に行く際の軽食として持って行こうと思う。

今日は早朝の4時に起床し、午前中は銀座のItoyaとApple Storeに寄ったりと散歩をし、さらには重い荷物を引き下げて駅まで歩いて行ったため、岐阜に向かう前に、東京駅で昼食を購入していた。昼食を食べるのは半年振りだということは一つ前の日記に書いたとおりである。

昨日のボルダリングで全身の筋力を使ったのに引き続き、幾つか手荷物で重たいものを持って筋力を使ったので、筋力の回復と発達のためにプロテイン含有量が多そうなうなぎと明太子の弁当を駅構内で購入した。最後にうなぎと明太子を食べたのはいつか覚えていないぐらいであり、白米も久しぶりに食べた。欲を言えばこれが玄米であれば理想だったのだが、そう贅沢も言っていられなかった。

新幹線の待合室でこの弁当を食べた時、その懐かしい味に心底感激した。そのようなことを思い出しながら、ホテルの自室から岐阜の夜景を眺めている。

こうした地方都市の落ち着きを私は好んでおり、岐阜のようにゆとりのある場所に来ると、まだまだ日本も捨てたものではないと思う。それよりもむしろ、今回2年振りに日本に一時帰国してみて、改めて日本全国をゆっくりと巡る旅をしたいという思いを強くした。

ビザ及び今後のオランダ永住権と欧州永住権取得に向けた制度の都合上、私はしばらくオランダから3か月以上離れることができないため——ひょっとすると、欧州永住権を取得しても欧州域内から3か月以上離れることができないのかもしれない——、日本全国をゆっくりと巡ることは難しい。仮にそうであったとしても、3か月以内に収まる形で何回かに分けて日本全国をゆっくりと旅したいと思う。

その過程の中で、日記の執筆や曲を作っていきたい。それはどこか松尾芭蕉の俳諧の旅に似ている。

今、ホテルの受付にあった岐阜のガイドマップに目を通している。異なる種類のものを3つもらい、全てに目を通してみたところ、岐阜についてほとんど知らない自分がいることに気づいた。

なにせ今回岐阜に来たのは、篠田桃紅さんの作品を見るためだけだったから、その他には岐阜について何一つ調べていなかったのである。岐阜駅に到着してすぐに気づいたのは、ここが織田信長や斎藤道三のゆかりの地であることや、長良川の鵜飼(うかい:鵜(ウ)という鳥を使ってアユを獲る漁法)が有名だということだった。

手元にあるウォーキングマップを眺めると、斎藤道三が築いた城下町の足跡を辿れるコースが40分ほどとのことなので、明日か明後日にでもそのコースを歩いてみたい。岐阜:2019/9/30(月)19:08

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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