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4821-4824:フローニンゲンからの便り 2019年8月12日(月)


8月11日(月)に生まれた9曲

本日の9曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

4821. 理論学習と実践の継続

4822. 手書きの活用と効用

4823. 今朝方の夢

4824. 制約の恩恵

4821. 理論学習と実践の継続

朝晩のフローニンゲンはめっきり寒くなった。それは涼しいというよりも寒いと言えるぐらいだ。

就寝の際にはもう窓を開けていることはできず、窓を閉め、布団にくるまりながら昨日は就寝した。まだ8月の第3週であるにもかかわらず、こうした気温の低さであることに驚く。

8月を丸々フローニンゲンで過ごすことは初めてであるから、フローニンゲンの8月の真の姿を見ているかのようである。

時刻は午前6時を迎えた。今、そよ風が街路樹を優しく撫でている。街路樹の葉は紅葉を始めたものもあり、秋の着実な到来を予感させる。

この瞬間においては空は快晴なのだが、どうやら今日は昼前から夕方にかけて雨が降るらしい。今日は特に買い物に出かける用事はなく、午後から1件ほどオンラインミーティングが入っているだけである。天気予報を確認し、どのタイミングでジョギングに出かけるかを判断していきたい。

今日もまた、適宜休憩を取りながらゆっくりと自分のライフワークに取り組んでいく。ここ最近は、夜に少しばかり作曲理論や音楽理論の学習をし、その後就寝前に楽譜を眺めるようにしている。

もちろん、今の私は何よりも曲を作るという実践に重きを置いているが、毎日少しでも理論的な事柄も学習していきたいと思っている。理論は実践を豊かにしてくれることにつながりうるものであり、理論学習を通じて得られた観点が思わぬところで実践を豊かにしてくれることを何度も経験している。そうしたこともあり、できる限り既存の理論を学習していくことを大切にしたい。

学んだ理論を実践で活用するかどうかは話が別であり、実践を豊かにし、新たな気づきや発見をもたらす奥深い理論体系が存在していることを認識しているかどうかが大事であり、そしてそうした理論を少しずつ学習していくことが大切なのだと思う。

過去の音楽理論と最新の音楽理論を学んでいく際には、とりわけ後者の先端的な研究については論文から知識を得ていくのが賢明だろう。もちろん、書籍からでもある程度の情報は得られるが、先端的な研究は往々にして書籍にはならないため、論文を積極的に読んでいく姿勢が求められる。この点については、以前調査して見つけた二、三のジャーナルに掲載されている論文を参考にしたいと思う。

また、昨日スケールについて調べていると、興味深い二冊の書籍に出会った。一冊は“Repository of Scales and Melodic Patterns: Spiral-bound Book (2015)”というものであり、もう一冊は“Thesaurus Of Scales And Melodic Patterns (1947)”というものである。これら二冊の書籍については、また折を見て購入しておきたいと思う。

今日も落ち着いた心で作曲実践に励み、理論学習を少し前に進めていこうと思う。フローニンゲン:2019/8/12(月)06:30

No.2505: With the Gentle Rising Sun

The world is being embraced by the gentle rising sun. So am I. Groningen, 07:37, Monday, 8/12/2019

No.2506: Summer Wind

A cool and pleasant summer wind blows. Groningen, 08:12, Monday, 8/12/2019

4822. 手書きの活用と効用

昨夜の就寝前に幾つか楽譜を眺めていた。その中の一つに、モーツァルトのピアノソナタの楽譜がある。

改めてモーツァルトのピアノソナタの作品群を眺めてみると、ベートーヴェンのピアノソナタの作品よりも構造的にはシンプルであり、今後はベートーヴェンのピアノソナタを参考にするよりも、まずはモーツァルトのピアノソナタに範を求めようかと思った。特に、作品の中で展開されている変奏曲の部分に着目し、モーツァルトがどのように曲を発展させていっているのかを学びながら自分の曲を作っていきたいと思う。

今はモーツァルト以外にもブラームスの作品に着目しており、ブラームスに関しても彼が残した変奏曲を参考にしている。しばらくは、変奏曲に焦点を当てて作曲実践を行っていくのも良いかもしれない。

曲自体として短く、それでいて色々と学びがあるのが変奏曲の良さである。そうしたこともあり、今日はモーツァルトのピアノソナタで用いられている変奏曲とブラームスの変奏曲を参考にして曲を作っていきたい。

昨日、ウォルター・ピストンが執筆したハーモニーに関する書籍を読みながら、スケールに関してさらに調べてみようと思い、実際に調べてみたところ、Wikipediaにスケールに関するまとめの一覧があり、それが非常に参考になると思った。同様に、和音やコード進行に関してもまとめの一覧があり、それらはすべてPDF化して、とりあえずデスクトップ上に保存した。

今日の作曲実践では、それらのPDFを眺めながら作曲をしていこうかと思う。特に、スケールについては、まだ試したことのないスケールが数多く存在することを知ったため、実験的にいずれかのスケールを選択して曲を作っていきたい。

それらのリストについてはPDFのまま活用するのも一つの手だが、全てを作曲ノートか紙に書き出し、それを手元に置きながら作曲していくということを今後は考えていこう。あるいは今日から時間を作って、実際に書き出すことを行っていこうかと思う。

昨日、音楽理論に関するポッドキャストを聞いていると、バッハはまだ音楽を演奏したり、作曲をしたりする年齢に達する前の時代に、父親の書斎に夜な夜な忍び込み、そこでオルガンの教則本を持ち出し、ロウソクの灯りを頼りにそれを手書きで紙に書き出していったそうだ。

父親に気づかれないように、毎日少しずつこれを続けていき、バッハは幼い頃からオルガン音楽を自分なりの方法で血肉化させることを行っていたようなのだ。幼少時代のバッハが行ったように、自分にとって大切なことは手書きで書き残しておくということが重要に思う。

現代社会においては、わざわざ手書きをすることもないぐらいに様々な技術が発達しているが、そうした最中にあっても、自分にとって真に大切なことを実際に自らの手で書き出していくことの重要性は決して色褪せていないように思える。まずはスケールの一覧から手書きで書き出していき、その次に和音の一覧を手書きで書き出していこうかと思う。フローニンゲン:2019/8/12(月)06:49

No.2507: A Mantle of Satan

A mantle of Satan flaps. Groningen, 09:21, Monday, 8/12/2019

No.2508: Graceful Ripples

The wind blows, which looks like graceful ripples. Groningen, 10:12, Monday, 8/12/2019

4823. 今朝方の夢

時刻は午前7時に向かっている。今、優しげな朝日が顔を覗かせ、赤レンガの家々の屋根に光を照らし出した。

昨日の朝と同様に、今朝は非常に冷えるため、換気のために開けていた書斎の窓をつい先ほど閉めた。午前中はもうあまり窓を開けていられないかもしれない。本当に秋はもう直ぐそこだ。

今日はまだ今朝方の夢について振り返っていなかったので、夢について振り返りをし、それから今日の作曲実践に取り掛かりたい。夢の中で私は、実際に通っていた中学校の音楽室にいた。

どうやら音楽の授業が行われた後のようであり、生徒はゆっくりと教室を後にしようとしていた。私も教室を後にしようと思って席を立つと、音楽の先生に声をかけられた。

なにやら私の授業態度に対して不満があるようであり、それについて指摘された。厳密には、実際の授業を受けている際の態度には問題ないが、テストの点数が良くないことについて指摘を受けたのである。

授業は比較的きちんと受けているが、テストの結果が良くないことはなぜなのかについて質問を受けた。その答えは簡単であり、授業は聞くようにしているが、テストのための勉強など全くしないようにしているからだ。

それをそのまま先生に伝えると、先生は驚きの混じった呆れた表情を浮かべ、そこからも何か小言のようなことを述べていたが、私は自分の指針を変える気など全くなく、これからも授業は聞くが、テスト勉強はしないことにした。

先生と話をしている最中、私はこの国の音楽教育がどこかおかしいことを主張しようと思ったが、先生を相手にしていても意味はないと思ったため、その話題については触れず、これからもできるだけ「最低」の成績を取るように努める旨の発言をして教室を後にした。そこで夢の場面が変わった。

次の夢の場面では、私は学校のグラウンドでジョギングをしていた。ジョギングをしている私は上半身裸であり、走っている自分の横にいたもう一人の自分がその体を見ると、上半身がよく鍛えられていることに気づいた。

しばらくジョギングを続けた後に、グラウンドの真ん中に集合している他の生徒の元に向かった。すでに多くの生徒は整列をしており、私は自分が並ぶべき場所がどこかを探していた。

その列は背の順なのか出席番号順なのかがわからなかったが、とりあえず自分が並ぶべき場所であるスポットを見つけたため、そこに並ぶことにした。私の前には小中高時代の友人(YU)がいて、彼と二、三言葉を交わしたところで夢の場面が変わった。

最後の夢の場面に関して覚えていることは少ない。夢の中で私は、大きな学生食堂のような場所にいた。時刻は昼食どきであり、多くの生徒たちがそこにいた。顔ぶれとしては、高校時代の友人が多かったように思う。

席はだいぶ埋まっていたが、空いている席を見つけたので、そこに腰掛けることにした。高校時代の友人(NK)の横が空いており、そこに座ろうとしたところ、ちょうどそこには椅子がないことに気づいた。

その友人はそれに気付き、そっと椅子を差し出してくれたのだが、それはあまりにも低く、幼児が座るような椅子であり、机の高さに全く達していなかった。すると、別の友人が違う椅子を差し出してくれた。

見るとそれは便座だった。一瞬私は目を疑ったが、よくよく他の生徒たちを見ると、皆便座の穴が空いている部分をうまく避けながらそこに腰掛けて昼食を食べていた。

それを見て、私も仕方なく便座に座ろうとしたところ、私の右横から小中高時代の親友(HO)がやってきて、私が座ろうとした便座に座った。私は親友に便座をシェアして座ろうと持ちかけたが、便座が汚かったので、結局私は立って食べることにした。そこで夢から覚めた。フローニンゲン:2019/8/12(月)07:14

No.2509: The Interstice between Dream and Reality

I came back to this reality after wandering about the interstice between dream and reality. Groningen, 11:21, Monday, 8/12/2019

No.2510: A Fickle Rain

It is raining in a fickle way. It looks somewhat merry. Groningen, 13:16, Monday, 8/12/2019

4824. 制約の恩恵

時刻は午後の7時を迎えた。ちょうど先ほど夕食を摂り終え、再び書斎に戻ってきた。

今日は晴れ間が顔を覗かせることがありながらも、時折小雨が降るような一日だった。今この瞬間も、薄い雲が空全体を覆っており、夕日を拝むことはできない。ただし、遠くの空がオレンジ色に薄く輝いている姿を何とか捉えることができる。

今日も一日を通して非常に充実していたという感覚がある。旺盛な作曲実践を中心に、日記も少々執筆していた。

日記に関しては、早朝の起床直後にいくつかまとめて文章を書き、その後昼前か午後に再度日記を書き、夕食後にもう一つ日記を執筆するようなリズムになっている。日記を書こうとする衝動は強くなく、今は言葉として日記を書き残すことよりも、音としての日記を書き残すこと、つまり作曲実践により意識が向かっている。

今後もしばらくはこうした傾向に変わりはないだろう。言葉になることはできるだけ言葉にしながらも、言葉にならないものを大切にし、それを音の形で表現していく。今日はこれからそうした試みを再度行う。

夕食後の作曲実践においては、過去に作った曲を編曲していこうと思う。編曲と言っても大げさなものではなく、メロディー、ハーモニー、リズムなどを少々変えていき、新しいことを試す程度のことである。だがこうした小さな積み重ねが、自分の作曲技術を緩やかだが着実に深めていってくれることは見逃せない。

今から二曲ほど作ったら、今朝方の日記で書き留めていた通り、PDF化した和音の一覧リストを手書きでまとめていく。今夜だけでそれを行うのではなく、明日、明後日の夜に分けて作業を進めていく。

和音のリストをまとめ終えたら、次にスケールについても同様に、手書きでまとめをしていく。それらのまとめができたら、日々の作曲実践の際に常に参照しながら、実践の中でそれらを活用することによって、知識を身体知化していく。手書きでまとめていくのは地味な作業だが、この作業をひとたび行えば、まとめられた資料をどこにでも携帯することが可能であり、それが作曲実践の良きスキャフォールディングになる。

夕方のフローニンゲンの街に、冷たく心地良い風が流れている。それは優美なさざ波のようにも見える。

今から過去に作った曲を編曲していく際には、試したことのないスケールを活用してみたいと思う。作曲の際に試したいことを試すときは、あえてそれを強制的に活用するように努めている。言い換えると、あえて自らに制約条件を課している。

自らに制約を与え、そうした制約の中で自由に感覚を表現することもまた意義がある。制約があるからこそ生まれる自由があることが興味深い。さらには、制約があるからこその表現世界や感覚世界があることも注目に価する。

制約というのは否定的なものでは決してなく、それがあるからこそ生み出されるものがあることを忘れないようにする。制約を自らに課し、それを手放し、また新しい制約を自らに課していく。そのようなプロセスでこれからの創造活動と表現活動を続けていこうと思う。フローニンゲン:2019/8/12(月)19:20

No.2511: A Response of Ice

I have a feeling as if I received a response from ice. Groningen, 16:47, Monday, 8/12/2019

No.2512: Somewhat Jovial Evening

This evening is somewhat jovial. Groningen, 20:10, Monday, 8/12/2019

No.2513: The Blithe Night Sky

The night sky looks blithe. Groningen, 20:52, Monday, 8/12/2019

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