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4555-4559:フローニンゲンからの便り 2019年6月14日(金)

タイトル一覧

4555. 『インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』出版前日の早朝に

4556. 今朝方の夢

4557. 『インテグラル理論』出版前日に思うこと:インテグラル理論の価値を真に発揮するために

4558. 発見した裁定取引機会の放棄と自分がなすべきこと

4559. 『インテグラル理論』出版前日に思うこと:インテグラル理論の価値を真に発揮するために(続き)

4555. 『インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』出版 前日の早朝に

時刻は午前3時を迎えた。遠くの空に月が輝いている。輝く月の姿を見たとき、随分と低い位置にあることに驚いた。

これまでも月を眺めることはよくあったのだが、今日の月はとても近くに感じられる。これも月の周期と地球の周期の関係がなしていることなのだろうか。

今、一筋の雲が、月の手前をゆっくりと横断している。それによって月が一瞬隠れてしまっているが、月と雲が挨拶を交わしているのだろう。

今朝は2時半に起床したこともあり、外は肌寒いので、起床直後のヨガの実践をしている最中のみ、書斎の窓を開けて換気をしていた。今は一旦窓を閉めている。

小鳥の鳴き声が聞こえ始めるのは早朝の4時ぐらいからのため、今日は早々とピアノ曲を書斎に流すことにした。ヨガの実践をしている最中にふと、今日はポリーニの演奏するベートーヴェンのピアノソナタを聴こうと思った。全32曲10時間に及ぶピアノソナタ全集を、今日はずっと聴くことにしたい。

気がつけばいつの間にか、『インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』が発売される日が明日となった。監訳の話をいただいてからここまで来るのに確かに時間はかかったように思えるが、一方で万事速やかにここまで来たとも感じられる。

数日前に二日間ほど、出版が近づいてきたからなのか、無意識の世界が高揚し、睡眠時間が極度に短い日があった。昨日からそうした現象は止み、今日も確かに以前の自分にしてみれば早い、午前2時半に起床したが、もう十分過ぎるほどの睡眠を取っている感覚がする。

およそ3ヶ月間ほど食生活を抜本的に見直したことにより、今の私は自分にとって最適な腸内環境を作り出したようであり、そのおかげもあってすこぶる調子が良い。心身のエネルギーの循環、その発露の度合い、いずれをとってみても申し分ない。

それが影響をしてか、以前よりも短い時間で心身が完全回復しており、結果として睡眠時間は短くなり、日中の活動に充てる時間が大幅に増えている。それにより、日記の執筆、作曲実践、読書など、自分のライフワークを形成するそれらの重要な活動に思う存分従事することが実現されている。それはとても喜ばしく、有り難い状況である。

明日は書籍の出版を控えており、10日後にはロシアへの旅が控えている。ロシア、とりわけモスクワとの出会いもまた、今の自分にとって楽しみなことである。

今回の書籍が世間からどのように受け止められるのかもさることながら、自分がロシアからどのように受け止められるのかも関心を持つ事柄である。いずれにせよ、それらへの期待を持ちながら、今日もまた自らの取り組みにできる限り集中し、本日再誕生した自己をさらに刷新するかのように一日を過ごそうと思う。フローニンゲン:2019/6/14(金)03:23

No.2066: A Rest before Noon

I composed a small piece of music before noon, which is kind of taking a rest. I’ll be able to spend fulfilling time in the afternoon with the support of this piece of music. Groningen, 11:58, Friday, 6/14/2019

4556. 今朝方の夢

時刻は午前4時半を迎えようとしている。先ほどから、小鳥たちが朝の鳴き声を上げ始めた。そこで一旦ポリーニの演奏するピアノ曲を止めて、小鳥たちの歌声を聴きながら早朝の取り組みに従事し始めることにした。

今日もまた、昨日から読み始めた"Tuning the Human Biofield: Healing with Vibrational Sound Therapy (2014)”の続きを読み進めていくが、小鳥たちの鳴き声は、自分のバイオフィールドにとても肯定的な影響を与えてくれているように思う。それは、先ほどまで聴いていたベートーヴェンのピアノソナタ以上かもしれない。

本当に私は、小鳥たちの鳴き声やそよ風の音などの自然音を愛しているのだと改めて実感する。

今朝はまだ夢について振り返りをしていなかったので、その振り返りを行い、その後、早朝の作曲実践に取り掛かりたい。夢の中で私は、地元にある市民ホールの中にいた。

ホールの中は満員であり、これから始まる講演会に皆が期待しているようだった。最初私は観客席の一席に腰掛けていたのだが、近くに小中学校時代の友人がやってきて、「今からの講演を楽しみにしてるよ」と述べた。それを聞いて初めて、今から自分が講演をすることを知った。

確かに自分の身なりを眺めてみると、オーダーメイドスーツを着ており、それなりの格好をしている。そうした格好で市民ホールにやってきたのは、講演をするためだったのだと独り合点した。

とはいえ、自分は何を講演すればいいのか、講演題目を把握しておらず、さて何を話すべきかと考えていたところ、考える間もなく、私は係員に呼ばれ、観客席から移動して登壇することになった。するとそこで時間が一瞬にして飛び、私は再び観客席に腰掛けていた。

その日の講演が全て終了し、お開きとなったところで、会場を後にしていると、そこでもまた小中学校時代の別の女性の友人(AS)が私に声をかけてきた。何やら、私は当初の予定登壇時間よりも数分ほど遅れていたらしく、観客席の中には、「加藤先生はもういらっしゃるのに、なぜ壇上に上がってこないのだろう」と述べた中年男性がいたらしいということをその友人から聞いた。

私はその話を聞いて、それは一種の演出だと述べた。その演出は、もちろん私が考えたものではなく、講演会の主催者が考えたものである。

意図的に少しだけ登壇時間を遅らせることによって、何かしらの心理的な効果があるらしく、それを考慮して、あえて今回は数分間ほど遅れた登壇となった。そのようなことを友人に伝えると、偶然にも私の背後には大学時代のゼミの友人がいて、「それって倫理的にどうなの?」と笑いながら尋ねてきた。

それに対して私は、「倫理的に・・・。倫理的にも問題ないと思うよ」と苦笑いを浮かべながら回答した。そのようなやり取りをしていると、市民ホールの外に出た。外は太陽の日差しが優しく降り注いでおり、午後の暖かさを感じた。

今朝方の夢はそのような内容だった。実はこの夢以外にも、経済・金融の分野に明るい大学時代の友人と投資の裁定取引に関する話をしている夢も見ていたことを覚えている。ただし、その内容はもはや断片的なものになってしまっている。

上記の夢について少し振り返ってみると、登壇した後の講演場面が欠落していたことが興味深い。現実世界においては、今後は講演をできるだけしないようにしようと最近考えていたために、それが無意識の世界にも影響を与えていたのかもしれない。

また、私が登壇に遅れたことに対して、その倫理性を問うた友人の指摘もまた興味深い。自らの行動に倫理性があるかどうかというのは、日々の自分の行動に常に問われていることであり、この点については自分の倫理性を疑うことが時折あるため、日々の行動に倫理性が体現されているかというのは今後も観察・考察の対象となるだろう。フローニンゲン:2019/6/14(金)04:45

No.2067: A Rainy Dance

It is drizzling this morning, which looks like doing a dance. Groningen, 07:34, Saturday, 6/15/2019

4557. 『インテグラル理論』出版前日に思うこと:インテグラル理論の価値を真に発揮するために

気がつくと、時刻は午前7時を迎えていた。今、小鳥たちが早朝の歌を優しく奏でている。

それにしても今日はとても寒い。今日は早朝の2時半に起床してすぐに、寝室と書斎の窓を開けて換気を始めたのだが、そこからしばらくすると、寒さのために窓を閉めざるをえなかった。7時を迎えた今も足元から冷える。

明日はいよいよ監訳を行った『インテグラル理論』が世に送り出される。それに呼応してかもしれないが、ふとこの10年間におけるインテグラル理論との付き合いを振り返っていた。

その歩みを振り返ってみると、この10年間は、メタ理論としてのインテグラ理論を携えながらも、とにかく幾つかの個別理論への習熟と複数の個別領域の実践に専心していたように思う。それらの理論や領域については一つ一つ取り上げないが、いずれにせよ言えることは、インテグラル理論の真価を発揮させるためには、個別理論と個別領域における実践経験・実務経験が不可欠だということである。

よく喩えられるように、インテグラル理論というのはPCのオペレーティングシステムに該当するものであり、OSだけをもってしては、日々の生活や実践が豊かになることはないのだが、そのあたりが軽視されているように思うのである。極端な話、インテグラル理論というメタ理論を学べば、人生が劇的に変わることや幸福になれると信じてしまう人が多いのではないかと思う。

確かに、インテグラル理論は、多様な理論や観点を包摂してくれるが、そもそも包摂されるための個別具体的な理論や観点を自ら学ばなければ、インテグラル理論を活用した枠組みの中身が貧弱なものになってしまい、貧弱なアプリケーションをいくら優れたOSで動かそうとしても大して有用性はないのではないかと思う。

例えば、ここ最近私が注力をしている食や投資に関して、インテグラル理論はそれらを包摂してくれることは確かだが、食や投資について具体的には何も語ってくれない。食を通じて健全な心身を構築し、この弱肉強食の金融資本主義社会の中で資産を保全し、それを適切に運用するためには、個別具体的な学びと実践が不可欠なのである。

インテグラル理論を学んでいる人たちを日本のみならず米国でも多数見てきたが、ごく少数の人たちを除いて、圧倒的多数は個別具体的な学びと実践が大きく欠落しており、結果として、インテグラル理論を真に活用して個別具体的な学びと実践をさらに深めていくというよりも、インテグラル理論を学ぶことに終始し、それに溺れてしまっている状態にある。

再度繰り返すと、インテグラル理論というのはメタ理論であり、その真の価値を発揮させるためには、個別具体的な領域における学びと実践を大切にし、今後も継続して学びと実践を深めていくことである。

インテグラル理論だけがあっても、日々を充実して生きることは不可能であり、深くこの現代社会に関与していくこともまた不可能だということを私たちは忘れてはならない。そのようなことを『インテグラル理論』出版前日の朝に思う。フローニンゲン:2019/6/14(金)07:35

4558. 発見した裁定取引機会の放棄と自分がなすべきこと

今朝方、ある二つの交換可能な投資商品に関して、日本円と韓国ウォンを交換させていけば、裁定取引により、一日に数百万円ほど利益が出ることを発見した。もちろん、それら二つの投資商品を取り巻く変動性、日本円と韓国ウォンの変動性を考えてみたとき、利益の金額は増減するのだが、過去数カ月それら二つの投資商品を調べてみると、なぜだか裁定取引ができてしまい、毎日数百万円ほどの利益を生み出し続けることが可能であることがわかった。

自分でも馬鹿げていると思ったが、朝の貴重な時間に、果たしてその裁定取引は本当に成立するのかの検証と、獲得利益のシミュレーションをエクセルを用いて行っていた。何度もスキームを確認し、収益計算をしてみたのだが、やはり日本円にして毎日数百万円ほどの利益が得られる。

いざそのスキームを実行してみようかと思ったところ、取引を成立させるのに随分と時間がかかることが判明した。最終的な利益が確定するところまで、合計で4回ほど市場で売買を繰り返す必要があり、しかもその間に上述した4つの要素の変動性を考えてみたときに、この裁定取引機会は、収益性は確かにあるが、自分の貴重な時間を費やすようなものではないと思えてきてしまったのである。

それこそ、自分の貴重な時間を半日、下手をするとそれ以上費やしてわずか数百万円ほどしか得られないのであれば、そんなことに手を出すべきではないと思われたのである。なぜだかこの裁定取引の機会を発見し、スキームの構築から複数回のシミレーションを行っていると、腹痛が起こり、トイレに駆け込むことになった。

幸いにも下痢ではなく、快便であり、午前3時過ぎに飲んだ小麦若葉のドリンクが腸のぜん動運動を促進していたようである。便座に腰掛けながら、最後にもう一度その取引機会を活用するのか放棄するのかを考え直してみたとき、私はそれを放棄し、雑念を振り払って自らのライフワークに専心することに決めた。

半日か一日中取引のことしか考えられない状態で数百万円という数字記号を獲得することよりも、半日あるいは一日をかけて、日記の執筆、作曲、読書をする方を選んだ自分がそこにいた。やはり私は専業の投資家では決してなく、またそれに向いてもいないのだと思う。

おそらくプロの投資家が投資に見出す喜びや醍醐味と同様のことを、とりわけ日記の執筆や作曲に見出しているのだと思う。そうした点において、確かに今後も投資の学習と実践を継続していくが、それは信頼できる投資ファンドやプライベートバンクを発掘するためであり、信頼できるファンドマネージャーやバンカーに運用を任せ、彼らとの交流を通じて投資を取り巻く世界の理解を深めていくことが賢明だと再確認した。フローニンゲン:2019/6/14(金)07:56

【追記】

投資の素人の私が見つけた上記の裁定取引機会を投資のプロが見つけられないはずはないと思っていたが、ひょっとすると、複数の変数が介在することから、意外と発見されにくい取引機会なのか、それともそれらの変数のリスクから、彼らにとってはあまり旨味のない取引機会なのかもしれないと思った。

いずれにせよ、上記の取引で一日あたりで数百万円ほどの利益を得るためには、二つの投資商品それぞれを大きな金額で保有しておく必要があり——厳密には片方だけ大きな金額を持っていればいいのだが——、そうでなければ取引の手数料で利益がしぼんでしまう。そのため、そもそも資金力のない者は、上記の裁定取引機会を発見したとしても手が出せないのだろう。

4559. 『インテグラル理論』出版前日に思うこと:インテグラル理論の価値を真に発揮するために(続き)

時刻は午後の7時半を迎えた。つい先ほど夕食を取り終え、これから一日を振り返る日記を執筆し、就寝までの時間をゆっくりと過ごしたい。

今日は午後に小雨が降っていたが、夕方にはすっかり雨が止み、今日も近所の河川敷にジョギングに出かけた。ジョギングに出かける前に、友人とオンラインミーティングを行っており、気がつけば3時間ほど話をしていた。3時間でも時間は足りないぐらいであったが、非常に有意義な時間を過ごせたことを嬉しく思う。

ミーティングの前に、いつものように仮眠を取っていたところ、今日もまたビジョンを知覚した。ここのところ投資に関する調べ物を多くしているためか、今日のビジョンもまた投資に関する内容だった。

具体的には、海外分散投資、ヘッジファンド、居住国の老舗のプライベートバンクに関するビジョンが知覚されていた。ビジョンの中には私はおらず、それらの論点に関する情報がうねりを上げて動いているかのようなイメージが生起していた。そうしたイメージを眺めながら、私はそれらの論点について何か直感的な知識を得ているようであった。

今朝方、『インテグラル理論』出版前日に思うこととして、一つ日記を執筆していたように思う。あえてもう一度それと似たような論点について言葉を残しておくとするならば、例えば、インテグラル理論というのは残念ながら、現代社会を生きていく上で極めて重要な分野である投資に関しては具体的なことは何も語ってくれない。

早朝の日記で書き留めていたように、インテグラル理論はもちろん投資という領域を包摂はしてくれる。だが、投資については何ら個別具体的な知識を語ってくれないがゆえに、私たちは自らその領域に関する知識を学んでいく必要がある。

とりわけ投資というのは、インテグラル理論を学ぶような人たちが毛嫌いをする領域でありながらも、この現代社会を語る上では、とりわけ政治経済的な事柄を理解する上では必須の領域である。また何よりも、現代社会を捉えるという観点のみならず、あえて言うならば、私たちは日常生活においてほぼあらゆる場面の意思決定において、実は投資的な考え方を導入しており、何よりも生活を維持するため、あるいは生活の質を向上させるためには、カネとの付き合い方を真剣に考えることが重要である。

今日の午後に友人と話をしていた時に話題に上がった食というのは、私たちの身体及び精神を語る上では不可欠な分野でありながら、これもまたインテグラル理論は何も語ってくれない。食と身体の関係、食と意識の関係、投資と政治経済、投資を取り巻く社会の闇など、そうした論点は実は私たちの日々の生活と密着しているのである。

インテグラル理論が持つ包摂性という価値を真に発揮するためにも、私たちの毎日を取り巻いている個別具体的な事柄に関する学びを継続して深めていくのは本当に大事なことである。そのようなことを考えながら、明日に出版される書籍に思いを馳せていた。フローニンゲン:2019/6/14(金)19:52

6月14日(金)に生まれた曲たち

Op.1256 快活さに溢れる朝

Op.1257 少しばかり寒い朝

Op.1258 幻覚的リアリティ

Op.1259 正午前の休息

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