top of page

4320-4323:リスボンからの便り 2019年5月6日(月)


タイトル一覧

4320.【バルセロナ・リスボン旅行記】リスボン滞在五日目の朝に思うこと

4321.【バルセロナ・リスボン旅行記】欧州各国の投資家ビザと本日の計画について

4322.【バルセロナ・リスボン旅行記】リスボン滞在五日目の朝に見た夢

4323.【バルセロナ・リスボン旅行記】グルベンキアン美術館・ジェロニモス修道院・ベレンの塔を訪れて

4320.【バルセロナ・リスボン旅行記】リスボン滞在五日目の朝に思うこと

今朝は比較的ゆっくりと五時前に起床した。このところは二時半や三時あたりに起床していたため、随分ゆったりとした起床である。

起床直後にシャワーを浴び、今は午前五時半を迎えようとしている。いつものように換気として窓を開けてみたところ、早朝の闇の世界に小鳥たちの澄み渡る鳴き声がこだましていることにすぐ気付いた。

フローニンゲンの自宅周辺にいるのと同じ種類の小鳥たちが美しい鳴き声を発し、それがまるでシャワーのように地上に降り注いでいる。

正直なところ、今回の旅においてフローニンゲンを出発したのがいつだったか思い出せないぐらいに前のことのように感じる。今回は12日間の旅であり、数字だけ見るとそれほど長く感じさせないのだが、出発の日の朝が随分と前のように感じる。

そうしたことを感じる時がちょうど旅の終わりとしてふさわしいのか、明日の朝にはリスボンを出発し、夕方にフローニンゲンの街に戻る。フローニンゲンに戻ったら、再び新たな生活が始まる。

それは、旅を始める前のものとは同じでありえない。なぜなら旅は人を変えてくれるからである。それが本質的な旅であればあるほど、それは私たちを変えてくれる。

もはや旅の前の景色を見ることはできず、旅が終わった後に見えるのは新たな景色である。フローニンゲンに戻ってからの景色は、必ずや新たなものになるだろう。

今回バルセロナとリスボンで宿泊した両ホテルは、ともに快適であった。確かに、バルセロナのホテルでは、周りの迷惑を顧みないおかしな客が宿泊していたこともあったが、総じてホテルには満足している。

また、食事に関しても、両都市には良いオーガニックスーパーやレストランがあり、一日一食生活を送る際に鍵となる一回の食事の質と量に関しても満足している。

今回の旅は、満足感の高いまま進行して本日を迎えたが、そろそろホテルの椅子に座るのではなく、バランスボールに座って自分の取り組みに従事したいという思いになる。それは思いというよりも、身体からの願いのようなものである。

一日に長時間椅子に座ることは、過食と同様に心身を劣化させていくことは明らかであり、バランスボールのように、目には見えないところで絶えず身体の内側の筋肉を揺れ動かしている道具を使いたいと願う自分の身体の要求も理解できる。

リスボンの滞在も今日で五日目を迎え、旅全体としては11日目を迎える。自分の身体がバランスボールを欲し始めたことに加え、早朝の味噌汁も恋しくなってきた頃である。

明日の夕方からフローニンゲンに戻ったら、新たな心身を持って日々の仕事に取り組んでいこうと思う。今年は全体としてこれまで以上に充実したものになるとすでに予感している。

様々な協働プロジェクトを無理のない範囲で進めていき、自分の創造活動や探究活動にも激しく打ち込んでいく。激しさが溶けてしまうぐらいに激しい活動が進行していくだろう。

そうした日々の生活に並行して、旅にも積極的に出掛けていこうと思う。数日前にふと、イタリアが近づいてきたことを感じた。

特にローマやフィレンツェの街が自分に接近してきているのを時間する。イタリア以外には、六月の半ばあたりにジョージアの首都トビリシに足を運ぶかもしれず、また、夏にはロシアのモスクワに滞在することを計画している。

ライフワークと旅が交差し始め、二つが新たな一つのものに変貌を遂げようとしている。リスボン:2019/5/6(月)05:42

4321.【バルセロナ・リスボン旅行記】欧州各国の投資家ビザと本日の計画について

リスボンに滞在し始めて五日目を迎えた。バルセロナも魅力的な街であったが、昨日リスボンの街を歩いている時に、改めてリスボンの街の落ち着きに感銘を受けていた。

この街は、ヴァスコ・ダ・ガマが活躍した大航海時代に大きな繁栄を遂げたからか、当時の貿易によって得られた莫大な利益によって建築されたであろう数々の建物ものが、幾百年もの時を超えて今に残っている。

リスボンの街の随所には、こうした歴史的な建築物があり、確かにバルセロナをはじめとして、欧州の都市にはそうした建築物が多く残っているのだが、リスボンのそれは少し群を抜いているように思う。

リスボンの街のなんとも言えない落ち着きと景観の美しさは飽きがこない。言葉に関しても、これまで私が入った全ての店で英語が何不自由なく通じているし、総じてリスボンの物価は高くない。そうしたこともあり、リスボンもまた、今後の一つの生活拠点の候補になりつつあるのを感じる。

他の国と同様に、ポルトガルにも投資家ビザがあり、その取得条件は、以前までは50万ユーロ(6500万円)を企業か不動産に投資し、年間で183日ポルトガルに滞在することであったが、ポルトガル政府が他国の富裕層を取り込み、経済を刺激するためか、投資金額を20万ユーロ(2600万円)に引き下げている。

オランダで投資家ビザを取得することも考えているのだが、最低投資金額が125万ユーロ(およそ1億6千万円)と割高である。仮に欧州のどこかの国で投資家ビザを取得しようとする際には、投資金額やその国の諸々の事柄を理解しておく必要があるため、今後も旅を通じて様々な場所に足を運び、自らの身を持ってその土地の政治経済や文化を学んでいくことにしたい。

少し室内が寒くなってきたので、換気のために開けていた窓を閉めた。今回のバルセロナ・リスボン旅行は、本当に天気に恵まれた。

リスボンに滞在中も晴天続きであり、明日からは数日間ほど小雨が降るようだが、明日はちょうどフローニンゲンに戻る日である。今日のリスボンの最高気温は20度であり、最低気温は13度とのことである。

昨日の最高気温は23度だったのだが、海風が街に吹き込んできており、長袖を着るのがちょうど良いような気温であった。今日はそこから3度下がるがため、少し肌寒いかもしれない。

ついでに本日のフローニンゲンの気温を確認してみると、リスボンと比べるとかなり低い。最高気温は9度であり、最低気温はなんと0度だ。これではまだ冬だと言ってもいいのではないかと思う。

明日は11度まで気温が上がるそうだが、それはリスボンの最低気温にも満たないため、明日フローニンゲンに戻る際にはそうした気温差には気をつけたいと思う。

今日も午前中いっぱいは作曲実践と写経実践を行い、昼過ぎに、ホテルから徒歩数分のところにあるグルベンキアン美術館に足を運ぶ。この美術館で特に鑑賞したいのは、私の好きなターナーの二点の作品である。

昨日すでにオンラインでチケットを購入し、この美術館の建物は所蔵されている作品の違いによって二つに分けられているらしく、チケットも別売りになっている。また期間限定の特別展示も鑑賞したければ、さらに追加料金が必要になるのだが、すべてのチケットをまとめて購入すれば割引される。

この時期は、現代アートの特別展示と、脳に関する特別企画が開催されており、それらにも関心があったので、二つの建物と特別展示・特別企画を楽しめる14ユーロのチケットを購入した。

美術館を訪れた後に、近くのバス停からバスに乗り、世界遺産のジェロニモス修道院やベレンの塔に足を運ぶ。どれだけそこにいるのか不明だが、納得のいくまで二つの世界遺産を鑑賞したらホテルに戻ってこようと思う。

おそらくホテルに戻ってくる頃には夕食どきであり、リスボン滞在の最後のディナーは、まだ足を運んでいないレストランのビュッフェを楽しみたいと思う。リスボン滞在の最終日も充実したものになるだろう。リスボン:2019/5/6(月)06:20

4322.【バルセロナ・リスボン旅行記】リスボン滞在五日目の朝に見た夢

時刻は午前六時半を迎えようとしている。気がつくと日曜日が終わり、新たな週がやってきて、今日は月曜日である。週明けの月曜日においても、リスボンの街は静かである。

幸いにもアメリカを離れた五年前から、諸々の側面でかなりゆとりのある生活を送ることができている。そうしたゆとりは、欧州にやってきた三年前からさらに強くなっていき、今はある意味、日本でいう老後生活のような落ち着きが生活の中にあり、自分のライフワークに思う存分打ち込むことができている。

老後まで自分のやりたいことを我慢するのではなく、日本で言う老後生活のように日々を過ごしていくことは、この現代社会を取り巻く様々なしがらみから解放され、真に一人の人間としての人生を歩む上で不可欠のことに思える。今日も私は、リスボンの街で、落ち着きの中にあって自らのライフワークを着実に一歩前に進めていく。

起床してから一時間半ほどが経つが、まだ今朝方の夢について書き留めていなかったので、それを書き留めてから早朝の作曲実践を行いたい。夢の中で私は、数学の問題を楽しそうに解いていた。

それは国立大学の二次試験の問題のようであり、問題文は簡潔で美しく、初手をどうするかが難しい問題なのだが、初手を考える楽しさがそこにあった。それは本番の試験ではなく、私は自宅でその問題を解いていた。

自宅と言っても、今住んでいる家ではなく、家族連れが住むような大きな家だった。その家がある場所は、おそらくオランダのどこかの街の郊外である。

その家には二階はなく、一階に広々とした部屋がいくつかあるような作りになっていた。私は家のリビングの食卓で数学の問題を解いており、ふと明日がセンター試験であることを思い出した。

一切面白みを感じさせてくれないセンター試験を私は好んでおらず、センター前日にもかかわらず、二次試験に向けた数学の勉強に熱を入れていた。すると、自宅の呼び鈴を鳴らす音が聞こえた。

玄関に出向いてみると、そこには前職時代の上司と、フローニンゲン大学に留学していた大学生の知人が立っていた。私は、二人が自宅に訪れたことを驚いたが、嬉しい再会でもあったため、二人を家に招き入れた。

お世話になった上司は京都大学の法学部を卒業しており、フローニンゲン大学に留学していた知人は京都大学の文学部に所属しており、二人とも文系とは言え、京都大学に入学するために数学をかなり学んでいたようなので、三人で先ほど私が解いていた数学の問題について議論をすることにした。

その議論は知的刺激に満ちており、一人で問題を解く楽しさとは別の楽しさがあった。議論が後半に差し掛かった時、私は誤ってシャーペンを地面に落としてしまい、それを拾おうとした。

その時に、上司の靴下の色を確認し、上司にはクリーム色のスリッパを渡した方が良かったのではないかと思った。またついでに、大学生の知人の靴下をみたところ、彼の靴下の色であれば、渡したスリッパの色に合致しているため、何ら問題はないと思った。

ただ二人の靴下に関しては、その色だけではなく、二人が汚れた靴下を履いていないかも気になっていた。おそらく、スリッパを汚してほしくないという考えが自分の中にあったのだろう。

今朝方はそのような夢を見ていた。リスボン:2019/5/6(月)06:42

4323.【バルセロナ・リスボン旅行記】グルベンキアン美術館・ジェロニモス修道院・ベレンの塔を訪れて

時刻は午後の六時を迎えた。つい先ほどホテルに戻ってきて、ホテル近くのオーガニックスーパーで購入したイチゴを一パック全て食べた。

本日をもってリスボンの五日間の滞在を終え、長くも短かったバルセロナ・リスボンの旅を終える。明日のフライトは正午前であり、ホテルから空港までは電車で20分ほどと非常に近く、明日の朝はゆとりがある。

出発に向けた荷造りは時間が大してかからないため、明日の朝に荷造りをさっと済ませようと思う。

今日は正午過ぎにまずグルベンキアン美術館に足を運んだ。宿泊先のホテルから歩いて行ける距離であり、今日は気温が涼しかったため、道中の散歩は爽快であった。

グルベンキアン美術館は定評通り、所蔵作品と広大な敷地内に広がる庭園が素晴らしかった。所蔵作品の中でも特に、ターナーの絵画とルノワールの絵画が印象に残っている。

今回この美術館を訪れたのは、それらの作品を見るためだと言っても過言ではない。その他、Amadeo de Souza-Cardoso (1887-1918)という画家を初めて知り、この夭折した画家の見事な色使いの作品には感銘を受けた。

しばらく彼の作品の前で立ち止まり、いろいろと考えごとをしていた。絵画作品を鑑賞する見方については様々あり、人それぞれだと思うが、今日気づいたこととしては、私は作品の色使いに着目する傾向にあるということだ。

そこで私は、絵画鑑賞に関するこの観点は、何も絵画のみならず、音楽に対しても当てはまることではないかと思ったのである。具体的には、どうやら私は音楽を聴く際に、音が持つ色彩に意識を向けており、自分が曲を作る際にも色彩感覚を活用しているようなのだ。

もし仮にこれが自分の何かしらの特性の表れなのだとしたら、今後は色彩感覚を磨いていきたいと思った。

作曲実践において色というのは特にハーモニーによって生まれるものなのではないかと思う。そうしたことから、今後の学習項目の中でも、特にハーモニーは意識的に学習を進めていきたい。

ハーモニーに関する既存の理論をしっかりと習得し、楽曲分析や写経実践をする際には、ハーモニーに着目しながら音色に対する感覚を磨いていく。そこから自分独自の音色を生み出していければと思う。

理想は、新たな色彩感覚を持つ音色を創出することである。そうした小さな目標のようなものをもたらしてくれたのが、グルベンキアン美術館の訪問だった。

今回は特別展示と特別企画も合わせて鑑賞した。とりわけ、脳に関する特別企画が興味深く、様々なディスプレイを通じて、脳に関する新たな学びを得ることにも繋がった。

そこで得られた学びに関しては、早速今日からの学習に活用していきたいと思う。

美術館を訪れた後、近くのバス停でバスに乗り、40分ほどバスに揺られて、世界遺産のジェロニモス修道院とベレンの塔を見学しに行った。中に入ることをせず、外観だけ眺める格好になったが、それらは一見の価値がある建築物であった。

リスボン滞在を締めくくるために、これから入浴を済ませて夕食を摂った後に、作曲実践と写経実践を行いたい。リスボン滞在は本日をもって最後となるが、本当に悔いなく非常に充実した滞在であった。リスボン:2019/5/6(月)18:35

5月6日(月)に生まれた曲たち

Op.1109 オブリガードを伝えたくて

Op.1110 リスボンの踊り

Op.1111 憩いのリスボン

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page