タイトル一覧
4069. 断食二日目の朝より
4070. 企業内セミナーに参加する夢
4071. 組織的な秩序を導入する夢
4072. 欧米生活七年間での最大の感動的出来事:「梅流し」に向けて
4073. 本物のコンブチャ:味噌の様々な効能
4074.「梅流し」のための出汁:欧州生活四年目に向けて
4069. 断食二日目の朝より
サマータイムが開始された翌日を迎え、今日からいよいよ四月となった。フローニンゲンは相変わらず肌寒く、今日の最高気温は12度まで上がるが、今の気温は1度とのことである。
今朝もゆったりと午前七時に起床した。一度午前二時過ぎに目が覚めたのだが、さすがにそれは早すぎると思って二度寝をし、おそらくそこからまた四時ぐらいに目が覚めたのだと思う。
実は今日は断食二日目であり、固形物を一切摂っていないのだから消化活動にエネルギーが割かれているわけではなく、睡眠時間も減少するのが一般的だ。もしかしたら私はまだ、睡眠に関しても「過食的」な傾向があるのかもしれない。
確かに睡眠を取ることは大事だ。だが、ここにもまた食べ過ぎと同じ問題が存在しており、長く寝ればいいというものではないのだと思う。自分の心身の状態に合わせた適量の睡眠時間というものがあるはずである。
今の私はもしかすると、「多く睡眠を取ることは良いことだ」というような発想から抜け出ておらず、その結果として、今朝は不必要に長く睡眠を取ってしまったのかもしれない。一つ面白いデータとしては、一食を取るごとに三時間ほど睡眠時間が増えるというものであり、三食を仮にしっかり取ってしまったら、およそ九時間の睡眠が必要になるらしい。
もちろん、朝に食べたものはその後寝るまでの間に随分と消化されているだろうが、おそらく一日に三食も食べてしまうと、胃腸は一日中消化活動に追われてしまい、休む暇がなくなってしまう。その結果として、夜に食べたものの消化に時間がかかり、かなり長くの睡眠時間が必要になってしまうのだと思う。
そうしたことを考えてみると、昨日は一切固結物を食べていない私が九時間ほど寝ていたのは不思議である。一つ思い当たることとすれば、確かに私の胃腸は消化活動に従事していなかったが、胃腸を含め、全身でデトックス運動が行われていたのではないかと思う。
先々週あたりには、果物だけを食べる日が二日連続あり、それもまた軽い断食のようなものであり、そのおかげでデトックスは進んだように思う。だが、この30年間ほどの人生の中で蓄積された種々の毒素はそう簡単に外に排出されない。
先日読んでいた書籍に書かれていたように、人生において蓄積された毒素をほぼ完全にデトックスするためには、少なくとも一年から三年の年月が必要なのだ。そう考えると、先々週のデトックスはまだまだ大したことはなく、昨夜はかなり大規模なデトックスが行われていたのではないかと思う。
一つその証拠として、デトックスによって皮膚の再生機能が高まり、手荒れの赤みが引き、元の肌にほぼ戻っているということを挙げることができる。また、ここ三週間ほどオーガニックの果物と野菜を中心にした食生活を続けることによって、緩やかなデトックスが続いており、数日前に一つ好転反応が現れた。
これは、身体が良い変化を起こす際に見られる反応であり、それは私の中では、歯茎の炎症として現れた。左の奥歯付近の歯茎に口内炎のようなものが現れたのである。
食べ物に関しても良質なものを摂り、市販の歯磨き粉やマウスウォッシュといった化学物質が含まれたものを使用することを止めていたのでおかしいなと思っていたのだが、どうやらそれは蓄積された毒素が歯茎から排出される際にできたものだと理解した。ちょうど昨日、その炎症が自然と引いていき、今朝はもう治りかけている。
好転反応の現れ方は人それぞれのようであり、多くは肌に現れるそうだ。今日は断食二日目であり、48時間の断食をどのように終えるかが重要である。具体的には、今日の夕食を何にするかが大切だ。
今日の夕食は、食前30分以上前にリンゴを一つ食べ、その後、ケール、ブロッコリー、トマトのサラダを食べ、食後にサツマイモの茹でたものを食べようと思う。そうした回復食を取り、明日の夜は上記のサラダに加えて、パスタを軽く食べる。フローニンゲン:2019/4/1(月)08:12
No.1816: An Inner Flame
The second day of fasting is approaching the end.
I’ll have done 72 hours fasting at tomorrow dinner. Groningen, 21:10, Monday, 4/1/2019
4070. 企業内セミナーに参加する夢
今朝は雲が一切なく、スカイブルーの爽やかな青空が広がっている。午前八時を迎えた今、目の前の赤レンガの家々に穏やかな朝日が反射している。それは薄黄色に輝いている。
また、いつものように、小鳥たちが鳴き声を上げながら、朝の始まりを祝福してくれている。朝の始まりの輝かしい光景を眺めながら小鳥の鳴き声に耳を傾けることは至福の時である。
至福さは常に私たちのすぐそばにある。そのようなことを思わされる。
いつもの通り、今朝方の夢について振り返っておきたい。夢の中で私は、ある会社の中のセミナールームにいた。
そこの壇上に登壇していたのは、ここ数年協働している広告会社の方であり、その方の横に女性のアシスタントのような方がいた。そこで行われていたセミナーは、成人発達理論と人財育成に関するものだった。
私が到着した時、なぜだかもうセミナーは開始されており、私は途中からの参加になった。そのセミナールームは実に立派であり、大学の段差のあるレクチャールームを思わせる作りになっていた。
私は途中からの参加であったため、最初は後ろのドア付近に立っていたが、セミナーの雰囲気を見て、前から二列目の席に座ることに決めた。その席に腰掛けると、私の前には、なんと高校時代の友人が座っていた。
今彼はどこで何をしているのか一切分からず、企業社会の最前線で働いているようなイメージはなく、こうしたセミナーに参加するようなイメージもなかったため、私は彼がいることに驚いてしまった。
セミナーが終わりに差し掛かる頃、登壇者の方が会場全体に「何か質問はありませんか?」と持ちかけた。すると、目の前の友人が挙手をして質問をした。その内容は、言語に頼らずに発達測定する方法に関するものだった。
私はその質問を聞いた瞬間に、いくつか自分なりの回答があった。すると、登壇者の方は少し頭を悩ませるような表情を浮かべ、「そこに座っていらっしゃる加藤さんは発達理論の専門家ですので、加藤さんに伺ってみましょう」と述べた。
私はその指名を待っており、指名された後にすぐさま自分なりの回答を述べた。確かに、多くの発達測定手法は言語依存型であるが、言語を分析せずして行われる発達測定もないことはない。
例えば、脳波の状態と発達段階の相関関係から発達段階を推測することは不可能ではなく、またオーラを可視化する装置を使って発達段階を推測することも可能である。ただし、前者に関しては、脳波というのはそもそも意識の状態特性に左右されるため、それと発達段階を完全に紐付けることはできず、後者に関しては、そもそもまだ特定のオーラと発達段階を関連付ける研究は進んでいないことを付け加えた。
そこから、言語を用いた発達測定についてより詳しく説明をしようとすると、目の前に座っている友人は何か口を開き、追加の質問か何か意見を述べようとしていたのだが、もう私は次の説明を話し始めていたところだったので、友人の発言を最後に聞こうと思い、説明を続けた。
最後まで説明を終えると、会場は静かになっており、私の説明が過剰だったのか、会場は圧倒されているようだった。私が説明を終えると、友人は納得したような表情を浮かべており、そこでセミナーは終了となった。
セミナー終了後、女性アシスタントの方が名刺交換にやってきてくれた。そこで先ほどの私の説明は、特に過剰なものではなく、非常に参考になったとのことであった。
それを示すように、セミナー参加者の何名かが私のところにやってきて、先ほどの説明に対してまたいくつか質問をしてくれた。フローニンゲン:2019/4/1(月)08:31
No.1817: Beyond the Blue Sky
Seeing the current weather, I can’t believe that it will rain in the afternoon.
I’m meditating upon what exists beyond the blue sky. Groningen, 08:48, Tuesday, 4/2/2019
4071. 組織的な秩序を導入する夢
昨夜より、“The Science and Fine Art of Fasting (2013)”という断食に関する書籍を読み進めている。本当は今日から読み始めようと思っていたのだが、昨夜時間があったため、最初の数章を早速読んだ。
やはり今の自分が断食に関する正しい知識を得たいと思っているためか、食い入るように本書を読み進めている自分がいた。今日もまた、その続きを読み進め、自分が関心を持っている箇所を特に丹念に読み解いていこうと思う。
断食というのは本当に正しい知識を持って実践することが重要だ。断食に入る前の数日間の食事と断食後の数日間の食事は極めて重要であり、また断食中も水だけを摂るのではなく、必要最低限の栄養素をドリンクとして摂るのが良いように思う。
今朝方の夢について先ほど振り返っていたが、あの夢の後にまた別の夢を見ていたので、それについても振り返っておく。夢の中で私は、小学校時代のグラウンドにいた。
プールと鉄棒の近くに私は立っていて、周りを見ると、サッカーチームのメンバーがそこにいた。小学校の高学年で野球チームに移ってしまった二人の友人もそこにいたので、随分と懐かしい思いになった。
確かに私たちは小学校のグラウンドにいたが、体はもう大人であった。すると突然、高校時代の体育教師がグラウンドに現れ、私たちがサッカーをする様子を観察すると述べた。
先生は、私たちが試合に入る前に、一つの条件を課した。それは、「試合の中に新しいテクノロジーを導入すること」だった。
最初私たちは、「テクノロジー」というものがどういう意味なのか理解できず、先生に質問を投げかけた。テクノロジーというのは、何か機械を導入するとかそういうことではなくて、端的には新しい技術のことを指すようだ。
そこで私は、「新しいフェイントか何かですか?」と質問すると、先生は「個人に還元されてしまうような技術ではなく、組織として活用できるものの方が望ましい」と述べた。その回答に対して、他のメンバーのほとんどはキョトンとした表情を浮かべていたが、私はなんとなくその意味がわかり、メンバーに例を示しながら説明をした。
私:「例えば、AとBというチームでリレーをする際に、これまでは走る順番を適当に決めていたのであれば、そこにある秩序を持たせるんだ。具体的には、苗字のあいうえお順に走るとか、身長の順に走るか。そうした何かしらの組織的な新しい秩序のことを先生は新しい技術と呼んでいるみたいだね」
私はなぜだかリレーに関する例を挙げたが、サッカーを例にとってそれよりもわかりやすく言えば、これまではオーソドックスに「4-4-2」のフォーメーションを採用していたところを、「3-3-3-1」のフォーメーションを採用することも新しい技術だと説明した。
その説明にみんな納得したようであり、サッカーを適当にするのではなく、組織に何かしらの秩序を盛り込むことを今からの試合で行ってみることにした。各チームがそれぞれの秩序を考え出そうとしているところで夢から覚めた。
今日はとても天気が良いようなので、午後からは散歩に出かけたい。ここ最近は、街の中心部の市場に行くことを散歩代わりとしていたため、河川敷のサイクリングロードを歩くことはあまりなかった。今日はサイクリングロードを歩くことを楽しみたい。フローニンゲン:2019/4/1(月)08:48
No.1818: A Drop of Lamentation
Our eating habits are in danger all over the world, which is very lamentable. Groningen, 14:22, Tuesday, 4/2/2019
4072. 欧米生活七年間での最大の感動的出来事:「梅流し」に向けて
時刻は午後の四時を迎えた。辺りは真昼のように明るく、太陽の光が燦々と降り注いでいる。
今日はこの三年間で最も感動的なことが起こった。今日は48時間断食の最中であり、午後二時前に仮眠を取り、目覚めてから散歩がてら街の中心部のオーガニック食品専門店に向かった。
今日はなぜ市場に行かなかったのかというと、月曜日は市場が閉まっていることと、市場で購入できないものをその店に買いに行くためであった。今日の心身の様子を見ていると、48時間ではなく、72時間ほど断食をして問題なさそうだとわかった。
とはいえ、明日は少し早めの夕食を食べようと思っており、厳密には70時間ほどの断食になる。なぜ明日早めの夕食を食べようと思っているかというと、通称「梅流し」を行うためである。
梅流しというのは、断食後の回復食として、また腸内の宿便を出すためのデトックスとして用いられる食べ物である。最初私は、リンゴと茹で野菜を回復食にしようと思っていたのだが、梅流しの方が回復食として適していると判断した。
その作り方は簡単であり、まずは大根を厚さ1cmぐらいに輪切りに切ったものを十分な水(2Lぐらい)で煮る。その煮汁に梅干しを2〜3個入れてもいいし、梅干しを入れない場合は、まずはその煮汁を飲み、その後別に梅干しを食べてもいい。
梅干しを食べた後に大根を食べ、その後また煮汁を飲む。作り方は以上であり、これを宿便が出てくるまで繰り返すことが「梅流し」と呼ばれる料理かつデトックス方法だ。腸に溜まっている宿便の量にもよるらしいが、インターネット上で調べていると、梅流しを始めてから数十分後に最初の便意を催し、そこからは4回から人によっては10回ほど便が流れ出てくるらしい。その時に興味深いのは、下痢のような腹痛はないということである。
ちょうど先日、今日訪れたオーガニック食品専門店で出汁用の昆布を購入しており、大根を煮る際には昆布出汁を取ってみようと思う。そういえば、この人生において今回初めて自分で昆布出汁を取ることになる。
梅流しの調理をゆっくりと行いたいため、明日は午後二時ぐらいにこれを作り始め、三時半か四時ぐらいに回復食としてそれを食べたい。これを食べた後に、お腹の様子を見て、生野菜に味噌を付けたものを食べようと思う。
梅流しを作るためには梅干しが必要であり、なぜだか突然私の体はこの三年間オランダで一回も口にしていなかった味噌を求め始めていた。だが一つ頭を悩ませていたのは、オランダのしかも日本人が多く住むアムステルダムではなく、フローニンゲンに梅干しや味噌を入手できる場所があるのだろか、ということだった。
散歩の前に、フローニンゲンにあるアジア食品専門のウェブサイトを通じて、“umeboshi”と検索してみても一切ヒットしなかった。そこで私は、ダメ元で先週訪れたオーガニック食品専門店のウェブサイトを通じて、“umeboshi”と検索してみた。
先週訪れた際には、梅干しらしきものは置かれておらず、味噌に関しても、味噌汁用の粉末パウダーしか置かれていなかったように思えた。そうしたこともあり、ある意味諦めの気持ちが混じりながら検索してみたところ、なんと一件のヒットがあったのである。
私はその瞬間心が躍るような気分になった。なにせ私が幼少期の頃に一番好きだった食べ物は梅干しと言っても過言でないほどに梅干し好きだったからだ。
とはいえ、その店のウェブサイトに梅干しがあるとわかったところで、フローニンゲンのその店に置かれているとは限らないと思った。とにかく私はダメ元でその店に行き、なければクエン酸含有量に関しては梅干しよりも多いレモンなどを食べればいいと思っていた。
店に到着し、早速梅干しを探してみたところ、日本であれば冷蔵食品のコーナーに置かれているであろう梅干しは、その店の冷蔵食品コーナーには置かれていなかった。私は少しばかり肩を落とし、仕方なく味噌を探した。
味噌に関しても、味噌汁用の粉末パウダーしかないと思って先週訪れた場所に行ってみると、なんとそこにいくつもの種類のオーガニック味噌が置かれていたのである。そしてなんと、その味噌の横に、オーガニックの梅干しのパッケージが輝いていたのである!
私は味噌と梅干しを見つけた瞬間に、涙が出るほど感動し、それら二つの食品がオランダにあるのであれば、もう私はこの国で客死できると思った。
北欧にほど近いこの地でオーガニックの味噌と梅干しを見るけることができたこと。それは間違いなく、欧州で過ごしてきた三年間、そして欧米で過ごしてきた七年間において最も感動した出来事であったと確信を持って言える。フローニンゲン:2019/4/1(月)16:20
4073. 本物のコンブチャ:味噌の様々な効能
固形物を一切摂らない断食をして48時間が経った。その効果としてか、とにかく気分がハイになっているような気がする。
それは自分の内側からのエネルギーの高まりとして捉えれば、それを抑える必要はないのだが、少し冷静でいようと思う。しかし、そうは言えど、先ほど街のオーガニック食品店で味噌と梅干しを見つけた時の感動をいかに表現したらいいのだろうか。
もう言葉にならないほど感動し、涙が滲みそうであった。仮に言葉として表現できないのであれば、ちょうどこれから行う作曲実践を通じて曲にしてみようと思う。
味噌と梅干しは、日本人としての私にとってソウルフードであるということが今日確信を持ってわかった。私にはまだ子供はいないのだが、子供が誕生してくれただけで十分だという感動と同様に、味噌と梅干しがこの世に存在してくれるだけで十分だという感動が込み上げてくる。これら二つの食品に対しては祈りを捧げなければなるまい。
本日の午後にその店に訪れた時、前回久しぶりに飲んだコンブチャとは別の種類のコンブチャを飲んでみようと思った。種類として別のもの、さらにはメーカーとしても別のものを合計で二本購入した。
その背景には、数日前にこの店で購入したコンブチャの味は、私が米国で飲んでいたものと随分と違ったからである。先ほど自宅に帰ってきて、別のメーカーの瓶詰めのコンブチャを飲んでみたところ、一口飲んだ瞬間に、「これだ!」と思った。
おそらくメーカーとしては、私が米国時代に飲んでいたものとは違うはずなのだが、味が全く一緒だったのである。それを知って私は嬉しくなった。
今後時々コンブチャを飲もうと思っていたので、これは味噌と梅干しを発見したことに次ぐ感動であった——感動の大きさは随分と劣るが、それでもれっきとした感動だ。
今日購入した味噌は、一年寝かせたオーガニックの玄米味噌である。それをオーガニックの野菜に付けて食べることを想像しただけで、もう幸福感が溢れ返りそうになっていた。
その店に置かれていた味噌はいくつかあり、「納豆味噌」「八丁味噌」それからその他に二、三種類ほどあった。この店に置かれている商品は全てオーガニックなものなのだが、納豆味噌のパッケージにはオーガニックの認証が記載されておらず、念のためそれは選択肢から外し、八丁味噌と玄米味噌のどちらにするかで悩んだ。
その瞬間の私は味噌に疎かったため、二年寝かせた八丁味噌を試す前に、まずは一年寝かせた玄米味噌を試してみることにした。自宅に戻ってきてから早速味噌について調べてみると、それら二つの味噌は麹の原料が違うということを知った。
八丁味噌は特に名古屋の味噌として有名であり、確かに以前名古屋に何回か足を運んだ時に、店で出される味噌の色が黒々としており、非常に独特な味噌だと思ったことを覚えている。そこから私は味噌の効能について少しばかり調べてみた。
味噌は一昔前であれば塩分の問題で敬遠されるような時期もあったようだが、実はその塩分量というのもスナック菓子やコンビニ食品に含まれるよりも少なく、味噌にはカリウムが含まれているため、ナトリウムとしての塩分をそもそも排出することもできる。
現在では味噌は健康食品としての地位を確立しているらしく——現代よりも前の時代においては、古くから味噌は健康食品として扱われていたのだが——、味噌には様々な栄養素と効能があることがわかっている。
コレステロールや血糖値を下げるというのは、今の私にはあまり興味のない効果であり、それよりも、味噌には身体に必要な必須アミノ酸の全てが含まれているようであり、それが肝臓の解毒作用を助けるとのことである。
また味噌には消化酵素が含まれており、食べ物の消化吸収を助ける働きもある。さらには、味噌には生菌効果があり、胃や十二指腸の粘膜を守る働きがあるそうだ。
そもそも味噌は発酵食品であり、なんとか普段の食生活の中に発酵食品を一つ取り入れたいと思っていた私にとって、味噌は最良の食材になるだろう。ここからは野菜に味噌を付けて食べることを主とし、スパイスを野菜にふりかけるのは三日に一回ぐらいにしようと思う。フローニンゲン:2019/4/1(月)16:45
4074.「梅流し」のための出汁:欧州生活四年目に向けて
時刻は午後の八時を迎えた。昨日の予定では、今日断食を終えるところだったのだが、胃に何かを入れたいという気が一切起こらず、もう一日だけ断食をすることにした。
ここ三週間、オーガニックの果物と野菜を中心にした食生活を送ることによって、断食の準備が整っていたために、三日間の断食が苦労なくして可能になったのだと思う。もちろん明日の様子を見てみなければわからないが、正直なところ、現時点で五日や一週間の断食も容易だと思われる。
ただし、一日以上の断食は今回が初めてだったこともあり、また「梅流し」用の大根をすでに切って準備をしている都合上、明日は四時半か五時ぐらいに早めの夕食をとることによって、断食を終了しようと思う。
明日は午後に梅流しを作る。その際に、昆布出汁を取ろうと思っており、今回出汁を取るのは初めてであるため、少しばかり調べてみた。
梅流しに必要な水は2Lであるから、それを考慮すると、出汁昆布は20g~40g程度が必要になる。出汁の取り方としては、まずは分量の水に出汁昆布をそのまま漬けて30分ほど待つ。その後、中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出せば完成とのことである。
手順は思っていた以上に簡単だ。出汁をを取った昆布は細かく切り、翌日に野菜と和えて食べようと思う。
固形物を一切摂らない断食を24時間以上行ったのは今回初めてであり、72時間後に断食を破る梅流しを食べた時、どのような現象が起こるのかを楽しみにしている。
昨日に引き続き、自己も世界も柔らかな光に包まれる一日だった。今日もまた平穏かつ充実した形で時間が過ぎていった。ちょうど今、西の空に夕日が沈んでいく姿見える。その姿はとても美しい。
書斎の窓から見る夕日にはいつも見入ってしまう。季節によって夕日の表情が異なり、空に薄い雲があるときには雲に夕日が反射して実に美しい紫色に輝く姿を見ることができる。
今日は断食をして48時間が経つが、もう本当に驚くほど皮膚の再生機能が高まっている。人間は断食中に、余分な脂肪や毒素から真っ先に消費して、それを活動エネルギーに当てていくとのことであり、手荒れの炎症部分はある意味、皮膚にとっての腫瘍のようなものであり、皮膚はそれを食べる形でエネルギーに変えているのだと思う。
そうしたことから、断食二日目の今日において、手荒れの赤みもほぼ完全に引いた。明日起床する頃には、二年半振りの手荒れのない両手を拝むことができるかもしれない。
一体世の中に出回っているハンドクリームなるものは何なのだろうか。その存在意義と価値を根底から疑ってしまう。
ここ最近私は、ココナッツオイルを湯船に浮かべて浴槽に浸かっている。その際に、ココナッツオイルで顔をクレンジングし、湯船に髪をつける形でココナッツオイルでマッサージなどをし、そこからは基本的にシャンプーなどを使わずにお湯だけで洗うようにしている。
これで十分に汚れは落ちるし、髪の毛から白髪が消えつつあるのは驚くべきことである。シャンプーを使って根こそぎ頭皮の皮脂を落とすのではなく、こうした入浴方法によって適度に皮脂が頭皮に残り、またココナッツオイルの効果もあってか、入浴後から次の日にかけて、ヘアーワックスなど使わずとも髪の毛を整えられることになった。
それがわかった時、私は手持ちのヘアーワックスを全て捨てた。歯磨き粉やマウスウォッシュなども捨てたため、現在の洗面台は随分と物が少なく綺麗になっている。あとは化粧水と乳液を使い切ったら——もしかしたら使い切る前に捨てるかもしれない——、洗面台にはほとんど物がなくなる。
欧州生活の四年目を迎える前に、私は根本から自分の生活を見直し、心身を治癒することによって、新たなスタートを切ることを運命付けられたのだと思う。四年目の生活が始まるまで後四ヶ月ほどあり、その時期は徹底的に新たな習慣を確立し、断食と食を通じて身体を治癒することに専念する。そうすれば、四年目の生活はこれまでにないほどに充実したものになるだろう。フローニンゲン:2019/4/1(月)20:24
4月1日(月)の曲一覧
Op.1006 柔らかな光に包まれて
Op.1007 消えゆくヴィーナスの声
Op.1008 愛しの味噌と梅干し
Op.1009 内なる炎