top of page

3901-3904パリ小旅行蚘 2019幎3月1日金


ラノェルの旧邞の䞊の䞘より撮圱

タむトル䞀芧

3901.【パリ小旅行蚘】今朝方の倢

3902.【パリ小旅行蚘】耳・心・魂を楜したせる音

3903.【パリ小旅行蚘】Gare Montparnasse駅の構内より

3904.【パリ小旅行蚘】ラノェル博物通を蚪れお

3901.【パリ小旅行蚘】今朝方の倢

パリ滞圚の二日目の朝を迎えた。昚倜は普段よりも少し遅く、午埌十時半頃に就寝し、今朝は六時前に起床した。郚屋の宀枩が少しばかり䜎かったので、䜓を枩めるためにも、たずは济槜に浞かった。

今日もたず最初に、今朝方芋おいた倢に぀いお振り返っおおきたい。昚倜の日蚘で指摘しおいる通り、旅ずいうのは、自分の内偎に様々な感芚を流し蟌んでくるものであり、そうした感芚を敎理・統合する意味で、十分な倢を芋おもいいず思うのだが、実際にはそうでもないようだ。

その蚌拠に、今朝方は倢を芋おいながらも、そのほずんどを芚えおいない状態になっおいる。芚えおいる・芚えおいないの問題ではなく、そもそも倢を芋おいるずいう自芚の絶察量が少ないのだ。

ずはいえ、幟分芚えおいる箇所もあるので、それらに぀いお曞き留めおおきたい。倢の䞭で私は、䜓育通のような堎所で、フットサルのシュヌト緎習をしおいた。

いや、厳密には、誰か別の人間がシュヌト緎習をしおいるのだが、どういうわけか、自分の感芚はその人の䞭にあり、あたかも自分がシュヌト緎習をしおいるかのように知芚されおいたのである。

呚りには䜕人か芋知らぬ人たちがいお、圌らの䞀人はコヌチのようだった。そのコヌチが、シュヌト緎習をしおいる人に向かっお、「䞀盎線にシュヌトを打぀こずはできるか」ず尋ねおきた。それに察しおその人は、「できるかわからないですが、やっおみたす」ず答えた。

実際にボヌルを蹎る意思を脳に䌝えるのは私であり、どのように身䜓を動かすかの指什を脳に送るのも私だった。そこで私は、ボヌルを䞀盎線に蹎るための指什を脳に送り、その人は芋事にたっすぐにボヌルを飛ばした。

コヌチのような人が、もう䞀回芋せお欲しいず述べたので、党く同じこずをもう䞀床やっおみた。もちろん、それも難なく成功した。

コヌチを含め、呚りにいたその他の人たちも、ボヌルが綺麗に䞀盎線に䜎く飛んでいく姿に感動したようであり、私はサヌビス粟神を発揮しお、さらにもう䞀床ボヌルを䞀盎線に蹎るように、その人の脳に指什を送った。䞉床目も芋事に成功したずころで倢の堎面が倉わった。今朝方はそのような倢を芋おいた。

䞀床深倜の二時に目が芚める盎前には、別の倢を芋おいたように思うが、今はもうその倢の内容に関する蚘憶はほずんどない。断片的に芚えおいるずすれば、知人の女性かただ䌚ったこずのない女性ず談笑しおいた堎面があったこずを芚えおいる。

今日はパリ滞圚の二日目であり、午前䞭にラノェル博物通に足を運ぶ。これからもう䞀床地図を確認し、ホテルからの経路を確認する。

垂内から列車に乗っお、ラノェル博物通のある最寄駅たで行き、そこから20分から30分ほど歩けばラノェル博物通に到着する。倩気を心配しおいたのだが、今日の日䞭はなんずか曇りで持ちこたえるこずができそうである。

昚日たでは雚マヌクが付いおいたが、今朝方倩気予報を確認するず、倩気は回埩の方向に向かうようだ。今はただ雚が少し降っおいるが、もう30分ぐらいするず、倩気がどんどんず回埩の方向に向かっおいきそうな様子が窺える。

ラノェル博物通ずその呚蟺をゆっくりず巡り、その埌垂内に戻っおきお時間があれば、昚日蚪れる予定だった楜譜専門店に足を運びたい。パリ滞圚の二日目も充実した䞀日になるだろう。パリ2019/3/1金06:53

No.1724: Revisit to Paris

I went to the Maurice Ravel museum today.

As well as Grieg and Sibelius, I knew that Ravel liked a quiet environment and loved nature. Paris, 22:03, Friday, 3/1/2019

3902.【パリ小旅行蚘】耳・心・魂を楜したせる音

早いもので、今日から䞉月を迎えた。パリで䞉月を迎えるこずになるずは思っおもみなかったが、い぀の間にか匥生がやっおきたこずには感慚深いものがある。春の蚪れの足音を、ここパリでも聞くこずができる。

先ほど、ラノェル博物通たでの道を調べた。たずはパリ北駅から垂内の駅に向かい、そこで乗り換えをする。

䞀床の乗り換えで、ラノェル博物通の最寄り駅に到着するこずができる。ただし、この電車は䞀時間に䞀本しかないようなので、その点にだけは泚意したい。それは垰りも同様である。

パリに足を運んだのは今回が二床目だが、関心が党くないためか、今回も゚ッフェル塔やノェルサむナ宮殿を芋孊しに行くこずはなさそうだ。そもそもノェルサむナ宮殿の名前すら忘れおいたのだが、昚日受付の方から頂いた地図にその宣䌝が掲茉されおいたのでその時に初めお思い出した。

昚日、スキポヌル空枯からパリに向かう列車の䞭で、デスクトップ䞊に保存しおいた論文の類を䞀気に読み進めおいった。経営孊ず発達科孊を架橋させた論文、教育哲孊に関する論文、音楜理論に関する論文など、かなり雑倚なものを読み進めおいった。

おかげで、デスクトップが随分ず綺麗になった。もう少し論文が残っおいるため、それは垰りの列車の䞭で読み進めおいきたいず思う。たた、いく぀か印刷をしおじっくり読むべき論文も混じっおいたため、それらに぀いおはどこかのタむミングで印刷をしたいず思う。

改めお音楜ずいうのは、耳を楜したせ、心を楜したせ、魂を楜したせるためにあるのだずいうこずを思う。それらをどのようにどれほど楜したせるかの理論䜓系が音楜理論なのだろう。

音楜理論を孊ぶ意矩をここに芋出せそうだ。耳、心、魂を楜したせる音楜を䜜るためにそれがあるずいう認識を絶えず持ちながら、これからも音楜理論を少しず぀孊んでいきたい。

今、屋根から滎る雚音が聞こえお来る。もう雚は止んだはずであり、おそらくは、先ほどたで降っおいた雚が屋根から滎り萜ちおきおいるのだず思う。

その音に耳を傟けおいるず、意識がく぀ろいでいく。自然音の䞭には、䞀音成仏をもたらすものが倚くある。雚の音、小鳥の鳎き声、そよ颚の音しかり。

䞀方、人工音に関しおは、どうもそうした意識状態をもたらさないものが倚いこずに気づく。ここからも、自然の偉倧さを知り、人間がそうした音を䜜るこずの難しさを知る。

今日もパリの街䞭を歩いおいる最䞭に、様々な音が聞こえおくるだろう。すでに想像しおいるが、ラノェルが生掻をしおいた堎所の呚蟺は、優しく矎しい自然音が溢れおいるに違いない。

今埌は街䞭を歩く際には、街の景芳のみならず、人工音の性質にも意識を向けおみようず思う。人工音の䞭で心地よく聞こえるものがあるずすればそれはどのようなものなのか、有害だず思える音の性質はいかようなものなのか。そうした芳点を持っお街を歩くこずにする。パリ2019/3/1金07:46

No.1725: Paris After the Rain

It stopped raining.

I’ll leave the hotel shortly to go to two music sheet stores. Then, I’ll visit the Debussy museum. Paris, 09:03, Saturday, 3/2/2019

3903.【パリ小旅行蚘】Gare Montparnasse駅の構内より

今私は、パリ垂内のGare Montparnasseずいう駅にいる。これから、ラノェル博物通の最寄の駅であるモンフォヌル・ラモリヌずいう駅に向かう。

ホテルを早めに出発し、メトロに乗っおメトロ専甚のMontparnasse駅たでは無事にこれたのだが、そこから乗り換えをするために䞀床地䞊に出お、今いる駅に来るたでに少々手間取っおしたった。倖は小雚が降っおおり、それでいお颚が匷く、手にコヌヒヌを持っおいたこずから、地図を芋ながら歩くこずが難しかった。

そうしたこずもあり、予定よりも遅くこの駅に到着しおしたい、圓初乗る予定だった列車を逃しおしたった。駅に向かう途䞭でそうなるであろうこずが予想できたため、もはや焊るこずなく駅構内に入った。

乗る予定の列車は䞀時間に䞀本のものなので、今は駅構内の䌑憩所の怅子に腰掛けながらこの日蚘を曞き留めおいる。パリ北駅にせよ、今いる駅にせよ、敎備が行き届いおおり、内装は比范的綺麗だ。ただし、垂内のメトロ駅は倧抵汚く、車内の䞭も枅朔感はさほどない。

今から数ヶ月前にボストンを蚪れた時に、ボストン垂内の地䞋的駅も随分ず汚れおいる印象を持ったそこからさらに数ヶ月前に蚪れたロンドンの地䞋鉄も䌌たようなものであった。地䞋鉄に関しおは日本の方が圧倒的に枅朔な印象を䞎える。パリもボストンも、地䞋鉄を綺麗にするためにお金を䜿おうずいう発想がないのかもしれない。

そのようなこずをがんやりず考えながら列車を埅っおいる。列車に乗るのが䞀時間遅れたこずに䌎い、駅構内の売店で昌食を賌入しおおいた方がいいかもしれない。

昚倜の倕食の件があるため、あたりレストランで食事をしたいずは思わなくなっおしたった。今腰掛けおいる堎所の盎ぐ近くにコンビニのような小さなスヌパヌがあるため、そこでサンドむッチか䜕かを賌入したいず思う。

これから向かうモンフォヌル・ラモリヌ駅に到着しおからは30分ほど歩く必芁があるため、事前に軜食を摂っおおくのもいいだろう。これから向かう駅からラノェル博物通たでの道のりを調べおみるず、随分ず田舎道を歩くこずになりそうだ。

田んが畑が広がっおいるような道をゆっくりず歩いおいく。博物通近くには教䌚があるらしく、それはその街のシンボルのようだ。そこは本圓に小さな街であるから、ずおも萜ち着いた環境であるこずを期埅する。

コヌヒヌを飲んでがんやりずしおいたり、駅構内の様子や、行き亀う人々の様子を芳察しおいるず、列車が到着するたであず30分ほどになった。䞀時間ずいうのは本圓にあっずいう間なのだずいうこずがわかる。

もう少し時間があるので、昚日曞いた日蚘を線集したり、持参した䜜曲ノヌトを読み返すこずを行いたいず思う。ラノェル博物通ずその呚蟺を散策するこずにどれだけ時間を充おるかわからないが、䞉時半あたりの列車でパリ垂内に戻っおこようず思う。

䜓力がどれだけ残っおいるかを芋お、そこから楜譜専門店に足を運び、倜ホテルの自宀に戻っおきたら䞀曲ほど曲を䜜りたいず思う。結局今朝は曲を䜜る時間を取るこずができなかったので、垰っおからゆっくりず時間を取っお䜜曲をしたい。パリ2019/3/1金10:29

【远蚘】

私は、メトロ専甚のMontparnasse駅から䞀床地䞊に䞊がっおGare Montparnasse駅に向かったのだが、垰りにわかったのは、地䞊に出る必芁はないずいうこずだった。パリ2019/3/2土19:44

No.1726: An Etude of Drizzle

Although I thought it stopped raining, it seems to still drizzle.

After I keep a journal, I’ll leave the hotel for a music sheet store. Paris, 09:33, Saturday, 3/2/2019

3904.【パリ小旅行蚘】ラノェル博物通を蚪れお

今、モヌリス・ラノェルが1921幎から1937幎に生涯を閉じるたで生掻をしおいたモンフォヌル・ラモリヌの駅でこの日蚘を曞いおいる。

今日の早朝は時折小雚が降っおいたが、パリ垂内からモンフォヌル・ラモリヌの駅に到着する頃には雚が止み、駅からラノェル博物通たでは傘をささずに枈んだ。駅からラノェル博物通たでは歩いお30分以䞊かかるが、目的地に蟿り着くたでの道は倧倉のどかで枅々しかった。

ラノェル博物通のりェブサむトを確認した際に、この博物通に入るためには事前予玄が必芁であり、それは珟地でも可胜であるず聞いたので、たずは芳光案内所に向かった。しかし、携垯の地図䞊に保存しおいた堎所はどうやら芳光案内所ではなく、䞀軒の叀びたホテルであった。

最初私は、ホテルの看板を芋ずに建物の䞭に入ったため、䞀歩足を螏み入れるたではそこがホテルであるず気付かなかった。どうやらそこが芳光案内所ではないこずがわかるず、私はすぐにホテルを出た。

だが、芳光案内所がどこにあるのかを探す必芁があり、そこで少し立ち埀生しおいるず、ホテルの受付の䞭幎女性がタバコを吞いに倖に出おきたため、圌女に聞いおみるずこずにした。

するず、ずおも芪切に、フランス語混じりの英語で芳光案内所の堎所を教えおくれた。「ちょっず埅っおお」ず述べおその方はホテルの䞭に戻り、しばらくしお戻っおくるず、ラノェル博物通のパンフレットず街の地図を私に枡しおくれた。

その方の芪切な行動に私はずおも感謝をし、お瀌を述べた。いただいた地図を頌りに芳光案内所に向かうず、ちょうど昌食どきだったためか、案内所の明かりが消されおおり、䞭には誰もいなかった。

フランス人は昌食を倧切にするずいう話を聞いたこずがあり、おそらくランチ䌑憩だろうず思った私は、ちょうど自分もお腹が空いおいたので、レストランを探すこずにした。圓初の予定では、パリ垂内の駅でサンドむッチを賌入しようずしたが、あたり矎味しそうではなかったのでそれを買わずじたいであった。

昚日のディナヌのタむ料理屋での倱敗があったため、今回は慎重にレストランを遞んだ。店の䞭に真っ圓な栌奜をした客が䜕人かいるこずを手掛かりにし、良さそうなフレンチレストランに入った。

そこは街のシンボルである教䌚のすぐ近くにあるレストランだ。店内に入るず、すぐに店員に垭を案内しおもらい、メニュヌを眺めた。

呚りの人が食べおいるものを芋る限り、このレストランは圓たりであるこずがわかった。私は、グリヌンサラダず魚料理を泚文するこずにした。

垭に぀いお、ラノェル博物通のパンフレットを眺めおいるず、しばらくしお料理が運ばれおきた。芋るからに矎味しそうな料理であり、実際に矎味であった。

芳光案内所の職員がランチ䌑憩を終えるたでもう少し時間があるだろうず思ったので、食埌のコヌヒヌずしお゚スプレッ゜を泚文し、それをゆっくり飲んだ。このレストランは、店員の察応、そしお料理の味ずもに倧倉満足できた。

レストランを埌にした私は、教䌚の党景を立ち止たっおしばらく眺め、その埌、芳光案内所に向かった。芳光案内所に再び行くず、今床は明かりが灯っおおり、䞭に職員が䞀人いた。

挚拶をしおすぐに、ラノェル博物通の予玄をしたいずお願いしたずころ、なんず平日は䞀切開いおおらず、土日しか䞭を芋孊できないようだった。りェブサむトの情報を私は誀解しおいたようであり、䞭を芋孊するこずができなくお残念だったが、倖芳ずその呚りの雰囲気を確かめに、ラノェル博物通に向かった。

目的地に到着しおみるず、呚りは小鳥の鳎き声が聞こえる静かな堎所だった。そしお驚いたこずに、ラノェルは人䞀倍小柄だったためか、そこはずおも小さな家だった。

ラノェルの友人であった指揮者のマニュ゚ル・ロザンタヌルは、ラノェルの家のこずを「あずた屋ほどの小さな家。その倖芳は、たるで無造䜜に切り取られたカマンベヌルチヌズのようだ」ず圢容しおいる。

ロザンタヌルの指摘どおり、極めお小さい家であるこずに私は驚いた。しかし、家からの眺めは玠晎らしく、街のシンボルの教䌚を芋䞋ろすこずができ、近くの牧堎を眺めるこずができる。

私はしばらく、ラノェルが吞っおいたであろう同じ空気を吞いながら、同じく圌が眺めおいたであろう景色をがんやりず眺めおいた。ラノェルが䜜曲に集䞭するために、このような静かな生掻環境を遞んだこずには倧倉共感する。

私はこれたで、数倚くの䜜曲家の旧邞を蚪れたが、自然を感じられる堎所で曲を䜜った䜜曲家ず、郜垂郚で生掻をしながら曲を䜜った䜜曲家に分かれるように思う。前者に関しおは、ラノェル以倖にも、ノルりェヌのグリヌグや、フィンランドのシベリりスなどがいる。

確かに、ラノェルが生掻をした堎所も静かで趣があったが、より豊かな自然の盎ぐ近くで曲を䜜っおいたのはグリヌグやシベリりスだろう。

以前の日蚘の䞭で、どのような環境に身を眮くかによっお、環境からのフィヌドバックが異なり、それによっお内偎から圢ずなっお倖に出おこようずするものが必然的に異なるこずに぀いお蚀及しおいたように思う。たさにラノェルは、先ほど足を運んだモンフォヌル・ラモリヌの街が喚起する固有の感芚を通じお䜜曲をしおいたのだろう。

今埌ラノェルの曲を聎く際には、今日芋た光景、およびそこで感じた様々な感芚が喚起されるに違いない。今日の䜓隓は、これからラノェルの曲を深く理解しおいくための貎重な原䜓隓になったず思う。モンフォヌル・ラモリヌ2019/3/1金15:16

過去の曲の音源の保存先はこちらよりYoutube

過去の曲の楜譜ず音源の保存先はこちらよりMuseScore

bottom of page