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3869. 今頃気づく諸々の事柄


時刻は午後の九時半を迎えた。いつもはそろそろ就寝に向けた準備をするところだが、今日は最後に日記を書き留めておきたい。

今日の夕方に、街の中心部に散歩がてら買い物に出かけた。フローニンゲンの中心部はいつもと同じように賑やかで、特に市場はいつ訪れてもその活気からエネルギーをもらうことができる。

何気なく、市場で売られているものを見るのは一つの楽しみであり、特に何かを買うわけでないのだが、そこで売られている野菜や果物、魚や肉類などを見ていると、生活の香りがして、生きている実感が増すから不思議である。

長らく使っていた香水が切れかかっていたので、久しぶりに香水を購入するために、時折立ち寄る化粧品屋に足を運んだ。この化粧品屋は、和を感じさせてくれる商品が置かれており、一つ一つの原材料にこだわりがあるようなので気に入っている。

香水を購入してから行きつけのチーズ屋に立ち寄り、いつものように、チーズとナッツ類を購入した。自宅に帰って、先ほど購入した香水とその他の品の値段が記されたレシートを見た時、消費税の税率に目がいった。

私はもう三年間もオランダで生活をしているのだが、これまでオランダの消費税を気にすることはなかった。しかしレシートを見た時に、目に飛び込んできた税率は21%であり、それはかなり高いと思えた。

どうやら化粧品類などの消費税は、オランダでは21%のようだ。比較として今日の昼食前に訪れたスーパーのレシートも偶然手元にあったので確認してみると、食料品に関しては9%であった。

これも幾分高いかもしれないと思って、毎回使っている買い物の袋の底に置いたままにしていたその他のレシートを見てみると、中には6%のものもあった。おかしいなと思って日付を確認してみると、どうやら、食料品に関しては、2018年においては消費税が6%だったのが、2019年においては9%になっていることがわかった。

2019年になって二ヶ月が経ち、私はようやくそれに気づいた。ニュースも新聞も読まない生活をここ10年以上続けているため、こうしたことが日常時折起こる。それはそれで一つの楽しみでもある。

そこからふと、今から四年前に、アメリカでの四年間の生活を終えて、日本で一年間ほど生活していた時のある出来事を思い出した。ある日銀座のメガネ屋に足を運び、メガネを購入した際に、日本の消費税が8%になっていて驚いたことがある。

メガネを購入した際に、「消費税って8%でしたっけ?」と思わず店員の方に確認をしてしまったことを覚えている。

オランダにやってきて、フローニンゲン大学でダイナミックシステムアプローチと非線形ダイナミクスに関するコースを履修している際に、「SMAP」という分析手法が取り上げられたことがある。それについて自宅で調べてみたときに、日本のアイドルグループのSMAPが解散していることを知った。そのようなことを懐かしく覚えている。

今のところ、日本について私が認識していることは、今年で平成が最後だということ、来年に東京でオリンピックがあること、2025年に大阪万博があることぐらいは知っている。仮に今年の夏に日本で一、二ヶ月ほど生活をすることがあれば、その他の細かな変化について皮膚感覚をもって知りたいと思う。フローニンゲン:2019/2/22(金)22:04

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