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3865. 永遠の実践者:曲の生成プロセスと人間の発達プロセス

February 23, 2019

時刻は午後の七時半を過ぎ、これから一日が終わりに向かっていく。つい先ほどメールを確認したところ、携帯電話会社から、異動に関する手続きの連絡が届いていた。三月末は異動が多く、それを考慮してのメールであった。私もまた、三月末ではないが、この夏に生活地を変えようと思っている。

 

今回のメールが届いたのは、その前触れのようであった。そうしたことを思うとき、人生の諸々の事柄において、出発の時刻が迫っているように感じる。いろいろなことが進行していき、そこには終わりもありながら、新たな始まりもある。新たなに始まったものは、結局新たな終わりとなり、それがまた新たな始まりを呼び込むことも興味深い。

 

夕方にふと、私は曲を分析・解説する者ではなくて、曲を作り続ける者でありたいという思いが自然と改めて湧いた。それは人間発達に関わる仕事についても同じだ。専門書を読み、発達現象を分析・解説する者ではなくて、発達現象に直接かかわっていく者であり続ける必要があると実感する。おそらくは、永遠に実践者であることが自分にとっての生きがいなのであり、同時にそれを引き受けていくことが自分の役目なのだと思う。

 

作曲も、人間発達に関する仕事も、とにかく自分で直接体験を積むことが何よりも大切だ。前者に関しては、まさに曲を作ることが重要であり、後者に関しては、現在行っているように、様々な領域の方々と具体的な協働を進めていくことが重要になる。そうした直接体験のない分析・解説ほど寂しいものはない。

 

今日は夕方に、アルフレッド・マンのフーガの解説書“The Study of Fugue (1958)”を読み返していた。フーガに関する実験は、まだ本格的に始めていないが、近い将来には必ず、フーガの技法を習得するための鍛錬を始めたいと思う。

 

これまではバッハのフーガを参考にすることがあったが、一切事前知識なしで、バッハの楽譜を見よう見まねで曲を作っていくことを行っていた。そうした手探りの実践をしながらも、上述のような書籍を気の向くままに読んでいく。

 

昨日の続きとして、今日もまた、作曲上のモチーフについて考えていた。作曲過程においてモチーフが生まれたら、それらを単に羅列していくのではなく、それぞれのモチーフを曲中の中で育むようにしていきたい。

 

しかも、曲の進行に従って変化する文脈に沿う形で、有機的にモチーフを発展させていく。言い換えると、曲の有機性、ないしは曲が曲自身を育んでいくという有機的展開性を大切にしていく。

 

モチーフの自発的な発達について考えを巡らせると、音楽は、絵画と同様に、純粋な生命表現なのだということが見えてくる。昨日述べていた形式との関係性はここにあるかもしれない。つまり、形式の学習は、曲の命であるモチーフをどのように育むのかに関するものである可能性が見えてきた。

 

生まれ出てこようとする曲に最適な形式を選び、ないしは形式そのものを曲の特性に合わせて変えていくことによって、曲という生命を育んでいく。

 

時々、モチーフのことを「細胞」に喩えている表記を見かけていたのは、上記のような事情によるものなのだろう。モチーフ一つ一つには命が宿っているということ、そしてそれは形式を器とみなしながら、それとの相互作用によって、有機的に発展していく。曲を命と見立てれば、曲の生成プロセスと人間の発達プロセスが非常に近しいものであることがわかる。フローニンゲン:2019/2/21(木)19:59

 

No.1708: Blue Byzantine

 

I went to the center of the city for shopping. I stopped by a cosmetic store to purchase a new perfume.

 

I bought one whose name is “Bleu Byzantine (Blue Byzantine in English).” 

 

The scent of the perfume made me create a new piece of music. Groningen, 18:11, Friday, 2/22/2019

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