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3790. セカンダリードミナントに関する進展


時刻は四時半を迎えた。天気予報とは異なり、この時間はまだ雨が降っていない。先ほど曲を作りながらふと、いかなる季節にも固有の味があり、冬の味を最大限に味わうことの大切さを思っていた。

昼食前にランニングに出かけた時と同様に、今もまだ風が強い。裸の街路樹が強風に煽られている。この裸の街路樹が新緑をつけるまでもう少し時間がかかるが、それは必ずやってくる。

先ほどまでハーモニーに関する理論書を読んでいた。曲というのは人間と同じく、水平・垂直方向の性質を持っており、ハーモニーはまさに垂直方向の性質を司っている。

一つの曲を発展させていくときに、水平・垂直の二つの軸からその方法を考えていくことが重要になる。

一昨日から昨日にかけて、理解したと思っていたセカンダリードミナントの使用に関して、実践上少し迷いが生じることがあり、再度ハーモニーに関する理論書の該当箇所を読み進めていた。それが功を奏して、先ほどようやく、その曖昧だった箇所の理解がはっきりした。

具体的には、これまで私はドミナントモーションを活用する先のキーをメジャーキーとマイナーキーを混同する形で理解しており、基本的にVのドミナント機能が強いのはメジャーキーであるから、セカンダリードミナントの使用先の音も基本的にはメジャーキーとして扱った方が良いということがわかった。

もちろん、セカンダリードミナントの使用先の音をマイナーキーのIとみなすこともできるが、その場合には、導音をしっかりと作らなければならない。というのも、マイナーキーのVはドミナントの機能が弱いからである。

これにて、なぜ時々理論書内の具体例における変化記号の付け方に理解できないものがあったのかが理解できた。早速、新しく獲得された理解を元に、これからバッハの四声のコラールを参考にして、セカンダリードミナントを積極的に活用したい。

作曲実践がひと段落したら、理論書を再び読む前に、“The Tao of Music: Sound Psychology (1997)”の再読を行おうと思う。音楽を霊性の観点から探究するのはもちろんのこと、音楽を心理学的な観点からも探究していきたい。例えば本書は、そうした探究の支えになるだろう。

読書を終えたら、ちょうど入浴と夕食の時間がやってくるだろう。ゆっくりと入浴をし、その際はしばし無の状態になる。

その後夕食を摂り、日記を一つ執筆した後に、本日最後の作曲実践を行う。その際は、モーツァルトに範を求めようと思う。

この時には、特に何か新しいことを試すというよりも、モーツァルトの美しいメロディーを参考にしながら、メロディーの綺麗な曲を作るように心がけたい。本日を締め括る作曲実践を終えたら、今夜はターナーの画集を眺めたい。フローニンゲン:2019/2/7(木)16:45

No.1657: The Interstice between Illusion and Reality

The interstice between illusion and reality is thin and thick. Groningen, 17:45, Friday, 2/8/2019

 
 
 

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