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3782. 音楽と狂気さ


時刻は午前10時半を迎えた。つい先ほど、協働者の方とのオンラインミーティングを終えた。

今日のミーティングは時間としては短かったが、実に有意義なミーティングであったように思う。明日も他の協働者の方々とのオンラインミーティングがあるが、自分の人生において、こうした協働の機会があるということに本当に感謝をしなければならないだろう。

今、外は雨が降っているのだが、どこか冬の爽やかさを心の中で知覚する。その感覚をそのまま音楽として表現する形で、先ほど一曲作った。

昨夜は40分ほど独り言をぶつぶつ述べていると、いつの間にやら就寝時間がやってきた。人間存在を取り巻く現代社会の課題について独り言を述べていると、奇妙なほど時間が早く流れ、興奮が覚めた時には就寝の時間になっていた。

昨夜にはそのような体験があり、その前には、そういえば二冊ほど大変興味深い書籍を購入したことを思い出した。どちらも音楽関係の書籍であり、一冊は “Analyzing Schubert (2016)”というタイトルのものだ。

こちらは、音楽評論家の多くがシューベルトが行う転調や、彼が生み出すハーモニーは幾分過度であるという指摘を行っており、そうした指摘に対する反論を展開している。また、シューベルトの音楽に対する分析が、なぜ音楽理論の歴史の中で辺境に位置付けられてきたのかについて論じている。

私はそれを聞くまで、シューベルトの音楽がそのように扱われてきていたことを知らなかった。シューベルトもまた周縁に追いやられてしまっていた人物だったのだろうか。

そうであるとすれば、シューベルトに対する親近感がさらに強くなる。

周縁に追いやられた人たちから受ける刺激と励まし。それは極めて大きなものがある。

購入したもう一冊の書籍は、“Music, Madness, and the Unworking of Language (2013)”というものであり、こちらは音楽と狂気に関する思想的な内容になっている。ここ最近、音楽と霊性の関係性のみならず、音楽と死の関係性が色濃く見え始め、そこから音楽と人間の狂気について関心を持っていたところに、まさしく関心通りの書籍と出会うことになった。

音楽は、聴き手の狂気さを和らげるというよりもむしろ、もしかすると、それを刺激する側面も多分にあるのではないかと思うことがある。さらには、そもそも音楽の作り手というのは、何らかの側面において狂気的な人間だったのではないかとすら思うことがある。

狂気的な人間が生み出した音楽というものが、実は私たちの内側の狂気さを刺激し、さらには狂気さを育むことにつながっているのではないかという考えが芽生えている。狂気さというのは伝染するものであり、継承され、育まれるものなのかもしれない。

その他にも、狂気さというものをより大きな視点で、社会文化的な要因によって生まれてくるものであることを考慮に入れると、ますます音楽と狂気さとの関係性に対して関心が増す。

上記の二冊の書籍をイギリスの書店に注文し、それらが到着するのは今週末から来週末にかけてになるだろう。それらの書籍を読むことが今から楽しみだ。フローニンゲン:2019/2/6(水)10:54

No.1653: Omnipresent Winter Grace

Winter grace is omnipresent in the surrounding environment. Groningen, 17:49, Thursday, 2/7/2019

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