
時刻は午前11時を迎えようとしている。午前中の穏やかな太陽の光が地上に降り注いでいる。
冬が一旦中休みを挟んでいるかのようであり、昨日に引き続き、今日もまた太陽の優しい光を浴びることができている。天気予報によると、夕方からは雨か雪が降り始めるようなので、今はできるだけ太陽の光で輝く世界を眺めておきたい。
つい先ほど、オンラインを通じて登壇させていただいたイベントが終了した。ゲストとして招かれたお二人から様々な気づきを得ることができ、参加者の方々からの質問にも色々と考えさせられることがあった。
人として生きることはいかなることなのか、自分の人生とは一体何であり、自己は何者であるかを問わない日はない。そうした日々の中で、今日のように、何かしらの形で他者や社会と接点を持つことは非常に重要なことであり、尊いことだと改めて思う。
今、書斎の窓から見える景色をぼんやりと眺めている。いついかなる時も、私の目の前にはこの景色がある。
目の前には絶えず何かしらの輝きを持つ世界がある。景色や世界の美しさに気づくためには、ゆとりを持ち、一度立ち止まってみることがいかに大切か。前進のみではなく、立ち止まるからこそ見えてくる美しい景色があることを忘れてはならない。
それは私たちの人生においてもそうだろう。そして、成長や発達に関しても同じことが言えるだろう。今日も立ち止まりながら、人生の様々な景観を味わっていくことにしたい。
この冬が終わる頃には、何か人生が新たに開かれていくのではないかという予感がある。ここ毎年は、冬に同じことを感じ、実際に春からは人生が新たな側面を見せながら動き始める。
今年もまたそれを経験するだろう。太陽の穏やかな光が降り注ぐ景色を眺めながら、そのようなことを思う。
今日はこれから作曲実践を行いたい。早朝にオンラインのイベントがあったため、今日はまだ作曲実践ができていない。今から一曲ほど曲を作っていきたいと思う。
ここ最近は興味深いことに、季節が厳しい冬を迎えているにもかかわらず、曲は明るい雰囲気を持つものになっている。自然と長調のいずれかのキーを選択している自分がいる。
この点に関しては様々な見方ができるが、今の自分を最も正確に表現しているであろうことは、厳しい冬の中に固有の輝きを見出しているのではないかということである。寒く、鬱蒼とした雰囲気を持つオランダの冬に身を置く中で、そうした冬の中に光るものを見出すことができている。
今の私は、おそらくそうしたものを形にしたいのだと思う。そうした感覚を喚起させてくれる場所からの恩恵を受けながら、これから作曲実践を楽しみたい。フローニンゲン:2019/1/30(水)11:14