つい今しがた、今日一日分のコーヒーを作り始めた。コーヒーが出来上がるまでの時間を使って、今朝方の夢について書き留めておきたい。
夢の中で私は、現在住んでいるフローニンゲンの駅前にいた。駅の前には一本の道路があり、河川を挟んでその向こうには美術館がある。
私は道路の上に立っており、道端で行なわれている音楽の演奏に耳を傾けていた。驚いたことに、そこで歌手として歌っていたのは、高校二年生の時にお世話になっていた数学の男性の先生だった。
最初先生は、幾分恥ずかしそうに歌を歌っていた。最初は先生の声に合致するような音の高さで歌が歌われておらず、幾分歌いづらそうにしていた。
するとすぐに先生は、自分の声に合致するような音の高さを見つけ始め、最適な高さが見つかると、水を得た魚のように堂々と歌を歌い始めた。先生の歌を聴いていると、突然私は実際に通っていた高校の教室の中にいた。
見ると、先ほどフローニンゲンの路上で歌を歌っていた先生が教壇に立っており、私の周りには当時のクラスメートたちがいた。先生は黒板に図を描き、生徒たちに質問をしてきた。
先生:「この図で示されとる、ここの部分のことを英語でなんて言うかわかるかいのぅ?」(標準語:(この図で示されている、ここの部分のことを英語でなんて言うかわかる?)
先生は黒板を指差しながら、そのように述べた。教室は静まり返っており、どうやら誰もその問いに答えられないようだった。
私もその部分が示す英単語がとっさに出てこず、少し黙っていた。というよりも、そもそも周りの生徒たちは、それを日本語で何て言うかさえわからないようであった。そのため、私は挙手をして発言をした。
私:「その部分を英語でなんていうか忘れてしまったのですが、内分点だと思います」
先生:「その通り!」
私:「よくよくその図を見ると、2:1ないしは3:2の関係になっているように思うのですが、メネラウスの定理か何かでしょうか?」
先生:「メネラウス・・・?」
私:「あっ、違いますね。それはチェバの定理です!」
先生:「そう、これはチェバの定理を説明した図やね」
先生がそのように述べると、突然先生が中国系アメリカ人の物理の先生に変化した。というよりも、夢の場面が大きく変わり、教室とクラスメートは同じなのだが、先生だけが異なっている教室に私は瞬間移動したようだった。
そこでは物理の授業が英語でなされており、先生が黒板に問題を提示すると、生徒はまたしても全員黙っていた。そこでも私が挙手をし、黒板まで行ってその問題を解こうとした。
解法がわかっていたから挙手をしたのではなく、黒板まで行ってその場で問題を考えればいいという考えで黒板にたどり着いた。問題を見ると、一瞬で解法が閃かなかったが、先生は、問題の図に線を引こうとする私の手伝いをしてくれた。
それによって、私は解法を閃いた。解法を黒板に書いている最中に私は、学習における直接体験の重要さを実感していた。そこで夢から覚めた。フローニンゲン:2018/12/29(土)07:51
No.1525: A Frozen Pterosaur
Now it is 3:30PM.
A cold world continues to exist in front of my eyes. Groningen, 15:45, Sunday, 12/30/2018