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3561. 自らの人生を綴らない眠り続けている人々


昨日は、半年ぶりに人と会って話をしたおかげか、自宅に帰ってからも、自分の脳が普段とは違う形で活発に活動しているように思えた。人と会話をすることは、実は脳の活性化に有益なのかもしれないと思う——どのような人と何を話すのかによりけりかもしれないが。

昨夜の就寝前を迎える頃にもまだ脳が活発に動いているようだったので、睡眠の質を心配したが、それは杞憂に終わった。昨夜も良質な睡眠が取れ、今日の活動に向けた気力が十分にある。

気力が自分の内側にあるというよりも、気力というものが自分の足元から脳天にある百会のツボに向かって流れており、自分はその流れの通り道に他ならないことがわかってくる。

こうなってくると、気力を高めようとするような発想はもはやなく、気力の流れの通り道に自己を置くだけでいいことがわかってくる。あるいは、自己が気力の通り道に他ならないことに気づくことができれば、もはや自己を通り道に置き直す修正作業すらも必要ないことがわかる。

自分が気力という爆発的な活動エネルギーと一体のものであることがわかれば、気力を高めることをする必要がないため、随分と楽だ。

昨夜の就寝前に、一つほど考えが浮かんでいたので、それを枕元の裏紙にメモしておいた。それは、自らの人生を綴ることに関するものだった。

画家のエドヴァルド・ムンクに多大な影響を与えた、ノルウェーの著述家ハンス・イェーガーの言葉を改めて思い出していた。イェーガーがムンクに影響を与えた言葉の一つに、「汝自身の人生を綴れ」というものがある。

今から一年半前にノルウェーに旅行に出かけた際に、ムンクが書き残した手紙の断片が収録された書籍を購入し、それをホテルの中で読んでいたことを思い出す。その書籍の中に、上記のイェーガーの言葉があった。

ムンクはイェーガーのその言葉を受けて、文字どおり日記や手紙を通じて自らの人生を綴り、そしてムンクは絵画を制作することを通じて自らの人生を綴っていった。自らの人生を綴るというのは、ロバート・キーガンの発達思想と相通じるものがある。

私たちは、発達の歩みのどこかで、自らの人生を綴ることの重要性に気づき、そこから自分の人生を本格的に綴り始める。ここで述べている「自らの人生を綴る」というのは、文字通り日記や手紙を通じて行われるものも含まれているが、それが意味することはより広い。

ムンクにとってはその手段は絵画であったし、作曲家にとっては曲を作ることがその手段の一つになるだろう。自らの人生を綴ることの要諦は、おそらく内側から何かを創造していくことなのだと思う。

形として何かを残し続けていくことが、自らの人生を綴ることの重要な要素になるということを改めて感じる。仮に日記という媒体を活用するとした時に、一日に一つの日記も綴れないような一日は一体どのようなものなのだろうか?と思ってしまう。

どのような日にも様々な気づきや自己発見が常に存在しているだろうし、日記として書き留めておくに足る感謝の念を捧げる対象など無数に毎日存在しているだろう。それでは、どうしてこれほどまでに自らの人生を綴ろうとする人が少ないのかについて考えていた。

昨夜ふと思ったのは、人間の発達プロセスは夢を見る前の段階、夢の世界に入っていく段階、夢から覚める段階の三つに大別されるということだった。現代社会の多くの成人は、未だ夢の世界の中にいる。

夢の世界の中に完全に浸かりきってしまっているから、ないしは夢を見続けているから何も綴れないのかもしれないと考えていた。何かを綴るためには、夢からわずかばかりでも覚めておく必要がある。

私はここ最近、ほぼ毎日夢日記を綴っているが、それは夢の世界の中にいては綴れない。それと同様に、多くの人たちが自らの人生について何も綴ることができないというのは、結局彼らは夢の世界の中にい続けているからなのだろう。

就寝前にそのようなことを考えながら、眠りの世界の中に落ちていった。フローニンゲン:2018/12/22(土)07:04

No.1502: Brightness of the Empty Sky

The weather is not so good today, too.

In fact, it started to rain just now.

Yet, my dismal feeling vanished into space. Groningen, 10:47, Sunday, 12/23/2018

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