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3558. モネの絵画から得られた着想

December 23, 2018

しとしとと小雨が相変わらず降り続けている。早朝に雨脚が強まったり弱まったりを繰り返し、今は引き続き小雨がフローニンゲンの街に降り注いでいる。

 

今日はこれから、久しぶりに人と会う約束がある。もう三十分ほどしたら支度を始め、12時に待ち合わせ場所の大学のメイン図書館に到着するように自宅を出発しよう。

 

今日はすでに二曲作った。午前中に二回ほど作曲実践ができるということは至福である。

 

早朝の雰囲気が醸し出す滑らかな曲線的な感覚を曲として表現した。幾分丸みを帯びており、滑らかな感覚が自分の内側に走っていたので、それをそのまま曲にした。

 

昨夜は就寝前に、ロンドンのナショナルギャラリーで購入したモネの画集を眺めており、モネの筆使い、そして色彩感覚に大きな感銘を受けた。ナショナルギャラリーの特別展示で見た、モネの数々の名作に関する記憶がありありと蘇ってくるかのようであった。

 

そこで思い出されていたのは、その時に自分が感じていた内側の感覚であった。そうした感覚を思い出しながら画集を眺めており、それもまた至福の時間であったと記憶している。

 

モネの画集を眺めていると、ふと、モネの色の混ぜ方から着想を得て、音を色彩豊かに混ぜていく方法について考えていた。

 

数ヶ月前より、色鉛筆と水筆ペンを用いて絵も描き始めており、絵筆で複数の色を混ぜながら色を伸ばしていくのと同じような感覚で、複数の音を混ぜ、なおかつそれを伸ばしていく方法について考えていきたいと思った。

 

簡単な方法としては、和音とペダルを用いることだろう。だが、そこからさらに研究をしていきたいのは、どのような音を和音として組み合わせ、それを次の別の和音にいかように混ぜたらどのような音の響きが得られるのかということである。

 

さらには、筆で色を伸ばす際に、二つの色をどれだけ混ぜるのかのさじ加減があるように、音を伸ばして混ぜる時のさじ加減についても研究していきたい。これらは確かに理論的に研究が進んでいるだろうが、どれも実践を通じて自分の身体感覚を通じて研究していきたい。

 

真に実践に足る知識とは、自分の内側を一度必ず通過させなければならず、理論化されたものをさらに自分で理論化していくことが重要になるだろう。言い換えれば、すでに誰かによって言語化されたものを自らの身体感覚を通じて再言語化していくことが重要になる。

 

それにしても、モネの作品は本当に傑作が多い。確かに私は抽象画を好む傾向にあるが、モネの作品のように、誰が見てもそこにある一定程度の美を感じさせてくれる「親切かつ深い美」が持つ価値は多大なものがあるように思える。

 

幸運にも、ロンドンのナショナルギャラリーでモネの作品を数多く見ることができ、数ヶ月前に訪れたボストン美術館でもモネの作品を多く見ることができた。モネの絵画作品を含め、自分が好む画家の絵から着想を得る形で曲を作っていきたいという思いが高まる。

 

普段の作曲実践の中で無意識的に行っていたことに言葉を与え、そこに再現性を持たせる形で作曲の探究を進めていこうと思う。フローニンゲン:2018/12/21(金)11:12

 

No.1500: Repose of a Phoenix

 

It rained all day long today; even so, I continued to feel a mysterious tranquility. Groningen, 17:57, Saturday, 12/22/2018

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