3493. 理論という集合的叡智
- yoheikatowwp
- 2018年12月10日
- 読了時間: 2分

もうじき正午を迎える。今朝は早朝から小雨が降り続けている。書斎の窓ガラスに付着する雨滴の量が若干増えたように思える。
今日も午前中は、作曲理論の学習に時間を充てていた。サブスティテュート・ドミナントに関するまとめノートを作り、先ほどまではサブドミナントマイナーに関するまとめノートを作っていた。
午後も引き続き、作曲理論の学習を進め、今読み進めているテキストの章とその次の章までまとめノートを作成できたらと思う。
昨日、作曲理論を学習している最中に、ふと作曲理論の学習は数学やプログラミング言語を学んでいる感覚に近いと思った。それらは共に、原理原則を学び、手を動かしながら原理原則を活用していくという点が似ていると思った。
単に原理原則を学ぶのではなく、実際に学んだ原理原則を用いて数式を解いてみたり、プログラミング言語を書いてみたりする点は、作曲実践と非常に似ている。
昨夜、夕食を摂りながら、音楽理論に関するポッドキャストを聞いていると、ゲストの教授が面白いことを述べていた。音楽理論の学習は、単に音楽を深く理解するためにあるのではなく、過去の偉大な音楽家が何を考え、何を音楽空間の中で実践していたかを知ることにつながる、というような趣旨のことを述べていた。
私はその点に感銘を受けた。ある偉大な音楽家が、それこそ数年、数十年かけて編み出した技法の数々がすでに理論化されており、音楽理論を学べば、私たちは一からそれを編み出す必要はないという恩恵を預かることができる。
下手をすると、一人の偉大な音楽家の一生を通じてだけでは完成せず、様々な音楽家が数百年の試行錯誤を経て編み出した技法などが音楽理論のテキストにはそれとなく掲載されていることがある。音楽理論の体系は、本当に集合的な叡智の結晶なのだと思う。
そうした思いを持って、午後からも作曲理論の学習に励んでいく。再読しているテキストの章はあと半分ほどあるが、まとめノートを作り終えたら、それを何度も繰り返し読むようにする。仮にノートの項目の中に理解が難しい箇所があれば、テキストに戻るようにする。
気がつけば昼食どきとなっていたので、これから昼食を摂ろうと思う。昼食後、過去の日記を編集したり、メールを返信した後に仮眠を取り、仮眠後はシベリウスに範を求めて作曲実践を行おうと思う。フローニンゲン:2018/12/7(金)12:06