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3351. 芸術世界のリアリティ

November 6, 2018

時刻は午前十時を迎えた。今から二時間半ほど前に、モネの作品のような朝焼けが空に広がっていたことを思い出す。

 

穏やかな土曜日の早朝に、格別の美しさを持つ朝焼けを見たことから今日が始まった。今日は快晴なのだが、外の気温は極めて低い。

 

つい先ほど書斎の窓を開けて新鮮な空気を取り入れようとしたところ、冷たい空気が部屋に流れ込んできた。今も窓は開けたままにしているが、もう少ししたら閉めようと思う。

 

早朝に、バッハの四声のコラールに範を求めて作曲をした。その最中に、仮に自分が何かしらの箱に入っていると知覚されたら、そこから超出していくことを常に心がけたいと思った。

 

私たちを縛る見えない箱は、この現実世界に無数に存在しており、私たちは絶えず何かしらの箱の中にいる。認識世界の拡張とは、既存の箱の認識とそこからの脱出を促すものなのだと思う。

 

当然ながら、私たちは再び別種の箱に入れられることになるが、そこでもまた自らの認識の力を用いてその箱に気づいていくことが大切になる。今朝方に見えていた箱は、縁が濃い青色をしていたのを思い出す。

 

今日は五時前に起床したおかげもあってか、すでに二冊の書籍を読み通すことができた。一冊は“The Logic of Education (1970)”という書籍であり、もう一冊は“The Shoes of Van Gogh: A Spiritual and Artistic Journey to the Ordinary (2016)”という書籍だ。

 

前者の書籍に関しては、ピアジェやコールバーグにも言及する形で、人間発達と教育を関連付けて論じている章をとりわけ丹念に読み進めた。本章に関しては今後また読み返したいと思う。

 

後者の書籍は、ゴッホの霊性的発達に以前関心を持った時に購入したものだ。今日初めて本書を読んだが、本書の執筆者が神学や禅に精通していることもあり、これまで読んできたゴッホの解説書とは随分と異なる印象を私に与えた。

 

本書を読みながら、色々と自分の内側に込み上げてくるものがあった。本書を通じて、ゴッホ及び著者の霊性と触れるような体験をし、それが静かな感動を呼んでいた。

 

この冬は、再びゴッホの手紙を読み進めていきたいと思う。“Vincent van Gogh - The Letters: The Complete Illustrated and Annotated Edition (2009)”は、本当に何度も繰り返し読みたいと思う。

 

ゴッホの全ての手紙が、全六巻、2200ページにわたって4300ほどのイラストと共に収められているこの全集は、これからも折を見て繰り返し向き合っていくことになるだろう。

 

上記のゴッホの書籍の中で、哲学者かつ神学者のポール・ティリッヒが芸術に関して述べたことが印象に残っている。ティリッヒが述べていたことは、私がここ最近思っていることと完全に合致していた。

 

それは、芸術はその他の方法では到達できないリアリティを象徴する働きがある、というものである。私たちは芸術作品の中で、それなしでは遭遇しえなかった世界と出会うことができる。

 

絵画も音楽も、それなしでは出会うことのできない世界と私たちを引き合わせてくれるのだ。ゴッホの絵画もまさにそうであり、今書斎に流れているモーツァルトの音楽もそうだ。

 

ここに芸術の大きな意義を見出すことができないだろうか。フローニンゲン:2018/11/3(土)10:21

 

No.1380: Omnipresent Peaceful Galaxies

 

I could hear an evening bell that came from the center of the city. 

 

Now, I’m looking at the sunset whose brightness looks like galaxies. Groningen, 17:03, Sunday, 11/4/2018

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