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3323. パターン認識と作曲実践


時刻は午後の五時半を過ぎた。週末の初日が静かに終わりに向かっていくことを感じる時間帯となった。

遠くの空に夕日が輝いている姿を拝むことができる。ここ数日間は天気が優れなかったが、明日からは天気が回復するようだ。

以前にダウンロードしたいくつかの論文をまだ印刷できていないため、来週の天気が良い日にフローニンゲン大学のキャンパスに足を運び、それらの論文を印刷しようと思う。今日はこれから、夕食前に過去の日記の編集を行い、夕食を摂ってからは本日最後の作曲実践を行う。

いつものように、一日の最初はバッハに範を求め、一日の最後はハイドンに範を求めて作曲を行う。とにかく作曲においては、自分の手を動かし、実際に曲を作ってみることが一番の学びになる。

作曲実践そのものが今後の作曲のための学びになることに加えて、作曲という創造的な行為に従事することに不可避に付随する変容と治癒の作用についても見逃すことができない。おそらく私が毎日作曲実践を行っているのは、そこに学びに伴う喜びがあり、同時に変容と治癒の喜びがあるからなのだろう。そしてそれは、日記の執筆においても当てはまる。

作曲に関しては、引き続き実践を継続させていくことに加え、今日行っていたように作曲理論や音楽理論の解説書を読むことも行っていく。作曲に際して、今は諸々の事柄を意識的に行っているが、そうした意識的判断が今後はますます無意識化されていくように鍛錬し、意識に上げた判断の複雑性を増加させていくようにする。

このプロセスを辿っていく際に、発達科学の知見は大いに役に立ち、今自分がどれほどの複雑性を捉え、それらをいかほどに操作できるのかを把握しながら、より複雑な事象を操作しながら曲を作っていけるようにしていく。

扱える一つ一つの事柄が徐々に高度化し、なおかつそれらを無意識的に組み合わせながら操作ができるようになってくると、より洗練された曲が生み出せるようになってくるだろう。究極的には、諸々の複雑な事象を無意識的に扱えるようにし、筆が動くままに曲を生み出していくことができればと思う。

現段階においては、とにかく楽譜上で認識できる音楽記号パターンを増やすことに集中し、認識したパターンを活用できるように鍛錬していくことが重要だ。そして活用できるパターンを徐々に増やしていければと思う。

そのためには、理論書の具体例や楽譜を意識的に眺め、パターンを把握していく訓練を積むと有効だろう。このようにして、認識できるパターンを増やしていき、今度はそれを意識的に活用できるようにしていく。

意識的に活用することに習熟すれば、それらを無意識的に活用できるように鍛錬し始め、無数のパターンを組み合わせて活用できるようにしていく。筆が動くままに曲を作っていく境地に至るには気の遠くなるほどの時間がかかるだろうが、着実にそこに向けて学習をしていく。

そこに向かうプロセスの中で自分に起こることは常に未知であり、そうした未知と毎日遭遇できることに作曲実践の一つの楽しみがあると言えるかもしれない。フローニンゲン:2018/10/27(土)17:50

No.1365: Afternoon with Autumn Winds

I’ll go to the center of Groningen for shopping.

I’ll spend a relaxing time of the rest of today as possible as I can. Groningen, 14:39, Wednesday, 10/31/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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