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3242. 推薦状及び精神疾患と加齢について


時刻は午後の八時を迎えた。先ほど、一昨年に論文アドバイザーを務めてくださっていたサスキア・クネン教授から、推薦状執筆の快諾をいただけた。

クネン教授には、過去に二度ほど推薦状を書いていただいているので、今回が三回目になる。有り難い限りである。

クネン教授にメールをした際に、一年半前によく話題になっていたクネン教授のお孫さんの現在の様子を尋ねてみた。当時はまだ“Oma(おばあちゃん)”という言葉を発することができないことを笑いながら紹介してくださっていたが、今ではすっかり大きくなり、随分と言葉を話せるようになったようだ。

そのエピソードを聞いて、子供の発達の速度に改めて驚かされた。ちょうど先ほど、過去に何人かの方に執筆していただいた推薦状を読み返してみると、随分と私のことを見ていてくださったのだなと思った。

一昨年所属していたプログラムでお世話になっていたルート・ハータイ教授が執筆してくださった推薦状を読み返すと、本当に自分のことをよく見てくださっていたのだということが伝わってきた。今回もハータイ教授に推薦状を執筆してもらえればと思う。

今日一日を改めて振り返ってみると、今日もいろいろと日記を執筆していたように思う。毎日自分が考えていることや感じていることの八割のことを日記に書き、二割のことは自分の内側で温めている状態、もしくはその割合は見方によれば完全に逆かもしれない。いずれにせよ、日記を書き進めることと歩調を合わせて日々の探究活動と創造活動に営むことができている。

午後に作曲実践をしていると、ふと自分の内側にいる勤勉なミツバチが活発に仕事に従事している姿をイメージすることができた。こうした存在はおそらく誰しもの内側に眠っていると思うのだが、それが本来の役割を果たすためにはいろいろと手助けが必要なのだと思う。

あるいは、それを目覚めさせるきっかけのようなものが必要なのだ。特にこのような現代社会においては多くの人にとって、自分の内側に存在する、ライフワークを推進していく力を司るものは眠ったままになっているのではないかと思う。

今日はこれから本日三曲目の作曲実践を行う。その後、過去の日記を編集してから就寝に向かいたい。

昨夜メールを確認した時に、所属している成人発達に関するメーリングリストに無視できない研究結果が報告されていた。それは、抑うつ的症状やトラウマがDNAを変容させてしまい、老化を加速させるという研究結果であった。

なにやら、症状の重い抑うつ症状を患っている場合、実年齢よりも10-15歳ほど生物学的に年を取ってしまうらしい。ここに心と身体の密接なつながりを見る。

ただでさえ高齢化が進んでいる日本において、職場での過度なストレスの存在や心のケアの欠如などは、集合規模での高齢化を加速させてしまうことにもつながりかねないと考えていた。心の有り様と精神状態は細胞レベルで私たちの身体を変えてしまうということをもう一度念頭に置いておきたいと思う。

今回の調査結果は、心の病理的側面に関するものだったが、心の健全な発達は身体に違った影響を与えるであろうことが推測される。この点に関する調査は、瞑想の効果に関する研究を始めとして、少しずつであるが科学的な知見が蓄積されつつある。これからはそうした調査にも関心の幅を広げておこうと思う。フローニンゲン:2018/10/9(火)20:25

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