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3236. 古典的な読書法への回帰:創造プロセスの追体験


時刻は午後の四時を迎えようとしている。秋晴れの本日は、とても穏やかな太陽の光が地上に降り注いでいる。

先ほど近所のスーパーに買い物に出かけた時、確かに肌寒さはあったが、太陽の優しい光に包まれると暖かい気持ちになった。

これまで度々自分の読書の仕方について再考を余儀なくされることがあり、そのたびにより意味のある読書の方法を模索してきた。今日改めてそうした再考を余儀なくされる瞬間があり、とても古典的なのだが、書物や論文を読みながら、自分の関心を引く箇所のみを書き写し、それに対して自分の考えを付け加えるような読み方を実践していこうと思った。

確かにこれまでも、より能動的な読書を行うために、文献の余白に自分の考えを書き込んだりしていたのだが、それでも能動性が足りないように思い始めた。何かを考える際や、考えを深める際には、やはり知識が必要であり、それらの知識を組み合わせていくことが求められる。

自分にとって重要な知識をしっかりと身につけ、さらなる思索のための基礎を確立するためには、これまで以上に能動的な読書が求められると感じたのである。そうした気づきをもとに、今日から読み進めている論文や書籍に対しては、ノートを取りながら読み進めている。

非常に古典的なこの方法を採用してみて気づくのは、ノートを取る際に立ち止まって考えることを余儀なくされることであり、それが文献の知識項目を自分の内側に一度通すことにつながっているのだと実感した。また単純に、手を動かしながら文献と向き合うことで集中力が保たれ、読解がはかどることにも気づかされた。

今日から心機一転、文献を読む際にはノートを取ることを心がけていく。このノートには、文献内の自分に響く記述を書き写すことと同時に、自分の考えを書き留めていく。さらには、日々内的感覚を絵として表現しているように、思いついた図やシンボルなども余白に書き留めておくようにする。

これらのノートは、読み返す目的で書かれていくものではなく、読書体験そのものをより豊かに、より意味のあるものにしていくためにある。

つい先ほど、芸術教育に関する興味深い論文を読んでいた。その中で、教育哲学者のジョン・デューイは、芸術作品の鑑賞者は、作り手と同じ経験をすることができる、という旨の発言をしていた。これは非常に興味深い発言である。

もちろん、作品の鑑賞者が作り手と同じ芸術体験をするためには、鍛錬と意識的な鑑賞が不可欠となるだろう。だが、芸術作品を通じてそうした体験ができるということそのものに、芸術の力を感じる。

実はこれは、私も作曲実践を通じてよく感じることである。ここでは過去の偉大な作曲家の曲を聴くというよりも、彼らが創造した楽譜と丹念に向き合うことによって、その創造プロセスを追体験しているような感覚がすることがある。

これは非常に不思議な感覚なのだが、楽譜に意識を向けてそこから意味を汲み取ろうとすればするほどに、その感覚は鋭敏なものになっていくように感じる。

今日はこれからモーツァルトに範を求めて二曲ほど作りたいと思う。その際には、モーツァルトの創造プロセスをあたかも追体験するかのように、モーツァルトの楽譜に意識を注意深く向けていきたいと思う。フローニンゲン:2018/10/8(月)15:59

No.1341: A Walk of an Angel after the Rain

It stopped drizzling, and a quiet afternoon came back.

I can hear twitters of little birds. Groningen, 15:25, Tuesday, 10/23/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

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