今朝は七時に起床し、七時半から一日の活動を開始させた。フローニンゲンの町の静かさが際立つような時間帯だ。
今日は日曜日ということもあり、この時間帯には目の前の通りに車は走っておらず、外の世界の音は一切聞こえない。今聞こえてくるのは、書斎の中に流れるモーツァルトのピアノ曲だけである。
昨日は十時前に就寝したのだが、今朝の目覚めの時間を考えてみると、ボストンから戻ってきた調整がまだ継続しているようだ。オランダからボストンに向かった際には時差ぼけがあったが、ボストンからこちらに戻ってきた際には時差ぼけはほとんどなかったように思う。
ただし、まだ意識が旅の瞑想的な状態であることを考えると、もうしばらくはゆったりとした過ごし方をしていく必要があるだろう。
昨日ふと、私たちの知性は確かに段階特性を持っているが、それは多分に意識の状態のような性質を持っているのではないかと思った。私たちが発揮する知性の種類とその変動性を踏まえてみると、それはますます意識の状態のように思えてくる。
ある文脈で発揮していた知性が別の文脈では突然発揮されなくなるというのは、私たちの知性が多分に意識の状態的な側面を持っているからかもしれない。上述の通り、そのような形で発揮される知性には段階特性もあるのだが、ある時は非常に高度な段階の知性を発揮できることもあれば、そうでない時もある。
こうした変動性を見ていると、私たちの知性というものがますます意識の状態のように思えてくる。
昨年フローニンゲン大学の実証的教育プログラムの中で学んだように、私たちの知性は「分散的知性」としての特徴を持っており、環境そのものに知性が埋め込まれ、集合的に共有されているという見方もできる。私たちが発揮する知性がどのような場で誰と協働するかによって変動するというのは、まさに分散的な特徴を持っていることを示しているように思える。
ここでも、環境や協働者の性質にいかんによって変動する知性を眺めていると、それが多分に意識の状態の特性と重なるように思えてくる。
早朝に天気予報を確認すると、今日からは一週間ほど天気の良い日が続くようだ。ただし今夜は、最低気温が3度まで下がるようであるから、寒さには気をつけたいと思う。今日の就寝の際には暖房をつけておいた方がいいかもしれない。
東の空から太陽が昇ってきて、空が薄赤紫色に輝いている。鳥たちの鳴き声も少しずつ聞こえ始め、今日という一日の始まりを実感する。
今日は早朝に、バッハの四声のコラールに範を求めて一曲作る。そして、本日の重要な取り組みは、ハーバード大学教育大学院(HGSE)への出願に向けて志望動機書を作成することである。
HGSEの芸術教育プログラムに関心を持ったのは今から半年以上も前のことであり、それ以降、志望動機書を書くための材料をメモとして書き留めていた。今日はそうしたメモを見ながら、字数制限が1500字の志望動機書のドラフトを完成させたい。
幸運にも、今回HGSEを訪れたことによって、関係者の方から志望動機書にどのようなことを盛り込み、どのように執筆していくかの助言を得ることができた。それらを参考にしながら、今回のHGSE訪問で参加したクラスの話や教授陣との面談の話などを盛り込んで行こうと思う。
まずは全体の構成を練り直し、各項目に対して文章を執筆していくようにする。まずは誤字脱字などは気にせず、1500字ほどの文章を一気に書き進めたい。
瞑想的な意識を保ち、コーヒーを飲みながらドラフトを作成しようと思う。フローニンゲン:2018/10/7(日)07:58