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3142. 五年振りのハーバード大学教育大学院訪問に向けて


時刻は午前七時を回り、しばらく経った。ようやく辺りが明るくなってきた。

確かに今日は暖かい日になるという予報が出ているが、早朝のこの時間帯は肌寒い。薄青い空がとても静かに見える。

今日は、今月末に訪問するハーバード大学教育大学院(HGSE)での授業に向けて、いくつかの論文を読み進めていくことと、引き続きハワード・ガードナー教授の書籍やシュタイナー教育に関する書籍を読み進めていく。

また、こうした読書に並行して、作曲実践を積極的に行っていく。仮に来年大学院に戻って探究生活をするようになったとしても、今のような形で作曲実践を進めていきたいと思う。来年までには、自由自在に作曲できる境地に一歩でも近づきたいと思う。

今回HGSEに訪問するのは五年振りであり、その時はカート・フィッシャー教授との面会が目的であった。厳密には、日本のある大学の研究者の方が私に連絡を取ってくれ、通訳としてフィッシャー教授と面会する機会を得た。

面会の前日に、フィッシャー教授の研究室の場所を確認しにHGSEの研究棟の中にいたところ、別の教授から声を掛けられた。フィッシャー教授の研究室を探している旨を伝えると、親切に場所を教えてくれ、せっかくだから今から行う自分のクラスを見学していかないか、とおっしゃった。

その教授の名前は忘れてしまったのだが、統計学を専門としている教授であったことを覚えている。その教授のクラスを聴講したのが今から五年前であり、今回は二つのクラスを聴講する幸運に恵まれた。

しかもこのたびは、自分が最も関心を寄せているテーマに関するクラスであるため、今からその日が待ち遠しく思う。アムステルダム空港を出発するのは9/27の午前11時であり、ボストンには当日の午後1時に到着する。

その翌日に、HGSEの芸術教育プログラムのディレクターを務めているスティーブ・サイデル教授のクラスに参加する。午前8時半から正午までの3時間半のクラスであり、比較的時間が長いように思えるが、途中の休憩時間があることや、クラスの前に軽い食べ物や飲み物が提供されるらしく、和やかな雰囲気かつゆっくりとしたペースでクラスが行われるのだろうと予想する。

サイデル教授からは、クラスの前の朝食を共にしながら、そこで自己紹介を簡単にするように依頼された。サイデル教授のこのクラスは、芸術教育プログラムに所属する者にとっては必修のクラスであるため、どのような人たちがこのプログラムにいるのかも肌感覚を通じて理解したいと思う。

特に、このプログラムに在籍する留学生を見つけ、その人にこのプログラムやHGSEでの生活について詳しく尋ねてみようと思う。

北欧旅行から戻ってきてまだそれほど時間が経っていないが、今回のボストン訪問への期待が高まっていく。自分の中でまた何かが動き出しているのを実感しており、こうした時期においては活動的になるのもうなづける。

自分に与えられた役割を全うするために、ボストンへ訪問し、これからの日々につなげていきたいと思う。フローニンゲン:2018/9/19(水)07:41 

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