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3125. 人生の新たな旅に向けて


間も無くフローニンゲン中央駅に到着する。今はTOEFL試験を終えた安堵感と共に、帰宅後から始まる探究活動と創造活動に対する期待感で満ち溢れている。

夕方に自宅に戻ってからは、今朝方行うことのできなかった作曲実践をまず行いたい。その前に、いつも行っているように、過去に作った曲の編集と、曲を聴いている最中に得られた内的感覚のデッサンをまず行う。

今日はTOEFL試験があったため、早朝に作曲実践を行うことができなかったのは仕方ないが、今日はこれから少なくとも二曲ほど曲を作りたい。一曲はバッハの四声のコラールに範を求め、もう一曲はハイドンに範を求めようと思う。

偶然ながら、今日のTOEFLのリスニングセクションでハイドンの音楽に関する内容が出題され、強い関心を持って問題文に耳を傾けていた。実はTOEFLで出題されるリーディングやリスニングの問題、時にはスピーキングセクションで出題されるレクチャーの内容は意外とためになり、試験後もその知識が定着していることがある。

いずれにせよ、今日はハイドンの小作品に範を求めたい。そうした作曲実践に並行して、今日からは再び積極的に読書を行う。

今日も教育哲学者のキャサリン・エルギン教授の“True Enough (2017)”の続きを読み進める。これまではTOEFL試験に向けた学習があったため、一日に一章しか読み進めることができなかったが、今日からは二章ずつ読み進めることができるだろう。

またエルギン教授の書籍に合わせて、ハワード・ガードナー教授の“The Unschooled Mind (1995)”の続きを読み進めていきたい。これから数日以内に両者の書籍を読み終えることができればと思う。

それらの書籍を読み終えたら、再び手元のシュタイナー教育に関する書籍を食い入るように読み進めていく。ここから冬に向けては、本当に本格的に芸術教育と霊性教育の探究を進めていく。

いやより正確には、そうした探究を本格的に行うための土台のようなものを作っていきたいと思う。芸術教育と霊性教育が現代社会の文脈で果たす役割とその価値を哲学的に考察していきたいという思いが日増しに強くなる。

こうした思いを育てていき、探究テーマをより明確なものにすれば、博士課程に進学して博士論文を執筆してもいいかもしれない。あとは自分の探究を真に支援してくれる師に巡り合うかにかかっている。博士課程に進学する際には本当にこれが鍵を握る。

列車が着実にフローニンゲン中央駅に向かっている。あと二週間足らずで私はボストンを訪れる。それは五年振りの訪問となる。

フローニンゲンという町に来れたということ、そしてこの町で得られたことを携えて、私はまた人生の新たな、そして大きな旅に出かけていく時期にいるのかもしれない。フローニンゲンに向かう列車の中:2018/9/15(土)16:02

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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