昨夜から今朝にかけて、随分と睡眠を摂っていた。昨夜はいつもと同じように午後十時に就寝し、すぐに眠りにつくことができたのだが、目を覚ました時には朝の七時であり、そこですぐに起き上がることをせずに二度寝をすると、気づけば八時近くになっていた。
昨夜は特に疲労感を覚えていたわけではなく、一日中書斎の中で仕事をしていただけなのだが、何か心身の調整が必要だったのかもしれない。起床した時刻が八時に近づいており、それは普段に比べてあまりにも遅かったこともあり、最初はサマータイムが終わったのかと思ったが、サマータイムは十月末まで続く。
北欧旅行から戻ってきて最初の週末であり、同時に季節が秋に完全に入ったかのようであるため、このタイミングで心身の大きな調整が行われたのかもしれない。
十分な睡眠を取ったこともあり、今日はこれから気力に満ちた一日を過ごせるだろう。幸いにして外は晴れており、穏やかな風が流れている。紅葉の始まった街路樹の葉が緩やかに風に揺られている。
今日は良い天気であるから、昼食前に近所のスーパーに散歩がてら買い物に行こうと思う。午後からは一件ほどオンラインミーティングがあり、協働執筆中の書籍について話し合う。
現在協働執筆中の二冊の書籍は、どちらも共にもう直ぐ完成しそうである。一方は、全体の監修とコラムの執筆、もう一つは全体の監修と対談文章が掲載される予定である。
そしてもう一つ、まだ動き始めていないが、翻訳書に対する監訳の話もある。そちらは秋以降に動き始めるだろう。
書籍の出版に加えて、その他の協働プロジェクトを加えれば、様々な仕事に従事していることがわかる。このようにして色々な方と協働をし、緩やかに仕事を進めていければと思う。
今日はこれから、過去に作った曲の編集をし、バッハに範を求めて一曲作る。編集の際にはデッサンを欠かさず行い、曲によって喚起される内的感覚を形にし、形にしたものからフィードバックを得て、新たな感覚を作り出していく。
昨日はバッハの曲を参考にすることはなかった。その代わりに、テレマンとベートーヴェンに範を求めていた。今日は再びバッハに戻ってきて、四声のコラールを参考にしようと思う。
ここでの主題は、ハーモニーの学習として設定した方が良さそうだ。惰性で曲を作っていくのではなく、毎回の曲には何らかの課題意識を持たせたい。
特にここ最近はハーモニーに関心を持っているため、ハーモニーの技術を少しでも高められるような意識を持って曲を参考にしていく。出来上がった曲のハーモニーの特徴と、その曲によって喚起されたデッサンの特徴を比較してみると、面白いことがわかりそうである。
とりわけ、ハーモニーごとの色や形がより明らかになってくるのではないかと思う。とにかく自分の身体感覚を通じて、ハーモニーを理解していく。
当然ながら補足的に理論書を読んでいくが、何よりもハーモニーを生み出す体験そのものを豊かにしていくことが大切だ。今日からはよりいっそう、一つ一つの曲に対して課題意識を明確に持ち、新たな発見を一つでも見出していくように意識する。
そして発見されたものをできるだけ日記に書き留めていくようにしたい。フローニンゲン:2018/9/8(土)08:42