北欧旅行からフローニンゲンに戻ってきて数日経つ。北欧旅行中も確かに夢を見ることがあったが、その記憶は非常に断片的なものであった。
フローニンゲンに戻ってきてからもそうした傾向は続いていた。しかし、今日は比較的印象に残る夢を見ていた。
夢の中で私は、京都大学の敷地内の一つの建物の中で、入学試験を解いていた。その建物は古びた家屋のようであり、普段大学のサークルが使っているような建物だった。
その建物は一階しかなく、一階の長机で数人の受験生と共に数学の問題を解いていた。一人の友人は、すでに京都大学の理学部を卒業しており、出題される問題を難なく解いているようだった。
一方、私は幾分計算に苦戦しながら問題を解いていた。ある程度問題を解き終えた後、私はトイレ休憩に行こうとした。
その旨を試験官を務めている学生に伝え、トイレに行った。トイレから戻ってくると、試験官を務める学生が問題の出来について私に尋ねてきた。
私は、幾つかの問題につまづいている旨を伝えた。すると、その学生は親切にも後ほど問題のヒントを与えてくれると述べた。
今受けている試験は非常に厳格なものであり、本来はそうしたヒントをもらうことなどできないはずなのだが、この試験が厳格なものであるというのも自分の早とちりかもしれない、と自分の考えを再度客観的に眺めるようにした。
席に戻り、再び数学の問題を解き始めた瞬間に、周りの景色が一変した。あるいは、問題を解いている私の頭の中の景色が変わったと述べた方が正確かもしれない。
最初に目に映ったのは、袴を着た男女が、弓道を行っている光景である。屋外で、一つ、ないし数個の的に向かって矢を射っている姿が目に飛び込んできた。
私はその姿を眺めながら、京都らしい雰囲気を持つ屋外を歩いていた。すると今度は、景色がまた一変し、断崖絶壁に自分が立っていた。
私は自分が立っている地面の小石を拾い、それを海に向かって投げていた。投げた小石が海面に跳ね上がり、石が海面をスキップする遊びを少しばかり行っていた。
しかし、断崖から海までは距離があるため、海面に平行する形で石を投げることはできず、投げた石は大抵そのまま海底に沈んでいった。何度か試みてみたもののうまくいかず、最後にもう一度挑戦した時に、足を滑らせそうになった。
危うく断崖から下に落ちるところだったが、無事だった。海に背を向け、来た道を帰ろうとしたところ、断崖の地形が変化し、私は断崖から滑り落ちてしまった。
ところが、滑り落ちている最中に断崖を伝うようにして降りていくことができ、また滑り落ちたその先に洞穴のようなものがあったため、そこに避難することができた。その瞬間、夢の場面が変わった。
次の夢の場面では、私は体育館にいた。見るとそこは、中学校時代に使っていた体育館のようだった。
どうやらこれからバスケの部活が始まるようだった。見ると、引退したはずの先輩たちの姿がそこにあった。さらには、学年で一番背が高かった野球部の友人もそこにいて、どうやら野球部を辞めて、バスケ部に入ろうとする意思があるようだった。
準備運動を行う前に、体育館の中を全員で何周かすることは恒例であったが、先輩たちはコートの半分をぐるぐる回り、手を抜いているようだった。私は先輩たちを無視し、同学年と後輩のメンバーと一緒に、いつものように体育館の中を何周か走った。
その後、ゲーム形式の練習が始まり、随分と白熱した試合が展開することになった。そのような夢を今朝方見ていた。
今朝方見ていた夢も色々と示唆に富む。夢が内包する意味については、今日もどこかのタイミングで考えを巡らせるかもしれない。フローニンゲン:2018/9/7(金)07:06