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3079. 深い呼吸とヨガがもたらす心象イメージ


北欧旅行からフローニンゲンに戻ってきての初日はとてもゆっくりと時間が流れているように感じる。今日は九月最初の火曜日だが、まだ夏季休暇のような雰囲気が辺りを包んでいる。

先ほど近所のスーパーに買い物に出かけた時、静かに紅葉を始めた街路樹の葉を眺めていた。夏が終わりに近づき、もう秋が始まりつつあるのだと知る。

秋の始まりは人生の新たな章の始まりを暗に示しているかのようだ。オランダで迎える三度目の秋は、これまで以上に充実したものになる予感がしている。

自分の人生が常に少しずつ深まっているということを日々実感する。来月は自分の生まれた月になるが、改めて自分が秋の季節に誕生したということをしみじみと感じる。

昨日北欧旅行からフローニンゲンに戻ってきて、自宅の郵便受けを確認すると、移民局から一通の文書が届いていた。どうやら無事にもう一年の滞在許可が下りたようだ。

提出した書類に不備はなく、迅速に滞在許可が延長されたことを嬉しく思う。今年の一年間は、オランダで学位を取得した者が一年間さらに追加でオランダに居住できるという“search year”制度を活用した。

この名前に現れているように、本来の目的は、オランダで学位を取得した留学生がオランダ国内で雇用を見つけるための期間であり、インターンとして働いたり、すぐに組織で働くことを許可してもらえる制度である。

私はこれまでと同様に、フリーランスとしてこの期間を過ごす予定である。現在進行中の日本企業と行っている幾つかの協働プロジェクトをオランダにいながら進めていく。

来年は再び米国の大学院に戻って探究活動を続けるか、スイスのドルナッハで探究生活を送ろうと考えているため、オランダでの生活は一旦今年で区切りとなる。今回三年ほどオランダで生活をしてみて、この国で過ごすことが実に快適であり、文化的にも自分に合ったものを感じることができた。

そうしたこともあり、今後いつかまたオランダで生活を営む日が来るだろうと予感している。とりあえずは今年が終われば、一旦オランダから離れる。次なる生活拠点は米国かスイスになるだろう。

昨夜は就寝前に印象的な心象イメージを知覚していたことをふと思い出した。ベッドの上で横になり、目を閉じてみると、目まぐるしく変わる色取り取りのイメージが知覚された。昨夜は旅の移動の疲れもあり、早めに就寝に向けた準備を始め、深い呼吸をしながらいつも以上に念入りにヨガをしていた。

しばらく呼吸法とヨガの実践を行い、ベッドの上で横になって目を閉じると、意識がサトルの状態になっていたためか、色鮮やかな心象イメージを知覚することができた。こうした心象イメージを時折知覚するのだが、不思議なことに、深い呼吸とヨガを念入りに行った時はほぼ毎回こうした心象イメージを知覚する。

ここからも、呼吸法とヨガは意識を変容させる力があり、サトルの状態ではそうした千変万化する心象イメージを知覚することが可能なのだということが改めてわかる。呼吸とヨガは意識を変容させ、サトル意識にいざない、そこで知覚される心象イメージを泉のように湧き上がらせる働きを持っているようだ。

今夜から意識的に深い呼吸とヨガの実践を念入りに行うことを習慣にしてみて、心象イメージが現れるかどうかの観察と、どのようなイメージが生起するかの観察を合わせて行いたい。フローニンゲン:2018/9/4(火)13:13

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