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2965. 静かな土曜日の正午


たった今昼食を摂り終えた。今日はあまりお腹が空いておらず、とても質素な昼食であった。起床した時間がいつもより遅かったことが食欲に影響をしていたのかもしれない。

今日は空に雨雲が覆っており、所々晴れ間があるような状況だ。外はとても寒く、昼食前に近所のスーパーに行くことをやめにし、今日は一日中家で過ごすことにした。

昨日よりも強く冷たい風が吹いている。午前中には突然雨が降り出す時もあった。

街路樹の葉が風によって暴れているように見える。雲の動きもとても早い。

ここ数日は夢について何も書き留めていないように思う。今朝方は実は印象に残る夢を見ていたのだが、今はその記憶がぼやけてしまっている。

小柄な日本人の女性アナウンサーと一緒にある小高い丘の上にある住宅地を見学に行くような夢だった。その前に友人とそのアナウンサーと三人でレストランに入り、昼食を食べた。

その後、友人とそこで別れ、アナウンサーと一緒に住宅地に向かった。小高い丘の一角に庭園のようなものがあったので、私たちはそこに立ち寄ることにした。そこからは丘の下の景色が一望できる。

そこからの眺めは大変素晴らしく、晴れ渡る空の下に街が輝いて見えた。するとそのアナウンサーが庭園の奥へ奥へと入っていき、私を手招きしている。

そちらに向かってみると、無数のつるが茂った光景が広がっていた。そのやぶのような場所が突然急斜面になり、滑り台を滑るかのように私たちは下へと向かっていった。

その時、頭上には無数のハチが飛んでおり、ハチに刺されることを心配しながら急いで下に滑り落ちていった。そのような夢を見ていたことを今なんとなく思い出していた。

空を覆う雲の隙間から太陽が顔を覗かせている。柔らかな太陽の光が地上に降り注いでいる。確かに今日の風は強いが、辺りの雰囲気はどこか落ち着いている。それもそのはずで今日は土曜日だ。

昨日、行きつけのチーズ屋に立ち寄った時、店主と別れ際に「良い週末を」と述べたので、そういえば今日から週末だということに気づいた。「明日は土曜日でしたっけ?」と女性店主に聞くと、店主は「そうよ」と笑いながら答えた。

さらに、「明日は土曜日(zaterdag)。日曜日(zondag)は『土曜日の次の日』という意味よ」とオランダ語を交えて教えてもらった。オランダ語の日曜日にそのような意味があるとは新たな発見であった。また一つ面白いことを教えてもらったと思い、私は陽気な気分でチーズ屋を後にしたことを思い出す。

心の内側がとても静かである土曜日の午後だ。今日もこれから、この静かな心を持ったまま自分のなすべきことに取り組んでいこうと思う。

不思議な静けさが宿る土曜日の午後は素晴らしい。フローニンゲン:2018/8/11(土)12:49

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