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2949. 日本の伝統楽器を用いた曲作り


時刻は午後の七時を迎えた。つい今しがた夕食を摂り終えた。気づけば毎日随分と慎ましい食生活を送るようになった。

現代人が気付かないうちにどれだけ過食になっており、それが身体の調子を崩し、感覚の鈍化につながっているかを先ほど考えていた。ここのところ夕食がとても質素なものになっているが、意識してそうなったわけではなく、自然とそのような食事になった。おそらく今の私が欲しているのはそうした食事なのだろう。

今日は午後から気温が非常に上がったが、これから夜にかけて気温が下がっていく。明日はすごしやすい気候になりそうなので何よりだ。

今日はこれまでのところ、三曲ほど曲を作った。早朝にバッハの二声のコラールに範を求めて一曲作り、昼食後にはハイドンを参考にして一曲作った。夕方にはショパンの曲を参考にしてさらに一曲作った。

デッサンと同様に、作曲はその時々の自分の内側の感覚をユニークに表現してくれるので非常に面白いと改めて思った。私たちは一瞬一瞬変化を遂げているが、そうした一瞬に込められた変化がその作品の中に体現されている。

それゆえに、一曲たりとも同じ曲が出来上がらない。一つ一つの曲はある瞬間の自分を捉えており、常に新たな曲が生まれてくることの不思議さを思う。

今日は就寝前にさらにもう一曲作ろうと思う。その際は、早朝と同様にバッハに範を求めようと思う。

早朝の作曲実践の際に、日本の伝統楽器である尺八とピアノを組み合わせて作曲してみた。以前から日本の伝統楽器に関心を持っており、いつの日か和を強く感じられるような曲が作れないかと考えていた。

毎日ではないが、これから少しずつ、日本の伝統楽器が含まれたピアノ曲を作りたいと思う。ピアノと日本の伝統楽器の組み合わせは一見すると奇妙に思えるかもしれなが、今の自分にはこの組み合わせが一番魅力的に映る。

多くの楽器を用いるのではなく、まずは二つの楽器の組み合わせによって曲を作っていく。この技術を高めていくためには、日本の伝統楽器に対する理解を深める必要があり、同時にオーケストレーションの技術にも習熟する必要がある。

それらについては今後時間をかけて取り組んでいきたい。今日は尺八とピアノを組み合わせたのだが、全ての小節にわたって尺八を鳴らし続けていた。あえて尺八の音を鳴らさない小節を設けてみてもよかったかもしれない。

いかんせんオーケストレーションに関する知識が一切ないため、今日はそれらの楽器を直感的に組み合わせて曲を作っていた。十分な実践を積み、作曲体験を豊かにしていくことを最優先させるのは悪くない。むしろそれが望ましい。

一方で、作曲実践をさらに豊かにしてくれる知識の習得に今後はより励んでいきたい。この夏は、芸術教育と霊性教育に関する書籍、そして作曲に関する専門書を心ゆくまで読みたいと思う。フローニンゲン:2018/8/7(火)19:36 

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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