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2918. 芸術教育と霊性教育の探究に向けた出発点


新たな流れが自分の人生にもたらされている。そんなことをふと思った。

それは自らの探究に関する関心の変化にも表れているし、協働関係の仕事の種類にも表れている。自分の内側に何かしらの変化があり、それが自らの関心と人間関係を変化させていく。

書斎には今日も冷んやりとした涼しい風が流れ込んでいる。自分の人生に新たな流れがもたらされ、私はただその流れに沿って生きているようだ。

実際には、「流れに沿う」という能動的な動詞が用いられるような感覚ですらもない。あまりにもそれは自明であり、自然な事柄なのだが、あえて自然言語を用いてそれを表現すれば、「流れに沿う」という言葉が生まれてきたにすぎない。

厳密には、自己が即流れであるという感覚がそこにある。自己も流れも感覚も、ただそこにあるのだ。今、それを感じている。

芸術教育と霊性教育について早朝の日記で書き留めていた。その探究の出発点はどこかを少しばかり考えていた。

いかなる探究も常に自己を出発地点としなければ探究が成り立たないことは前にも日記に書き留めた。そのため、それらの探究についても必ず自己を出発点にしていく。

それは例えば、日々の体験を芸術教育や霊性教育に関連付けて考え、その考えを日記に書き留めておくことであったり、作曲やデッサンの実践を毎日進めていくことそのものも出発点になりうる。さらには、旅に出かけるというのも自らの感性を育むという観点において、芸術性や霊性の涵養と切っても切れない関係にあるだろう。

とにかく、芸術や霊性に関する直接体験を豊かに積んでいくことが探究の出発点となるだろう。それに並行して、今後はより一段と芸術教育や霊性教育に関する書籍や論文を読んでいきたいと思う。

これらの領域についてはまだ観点が圧倒的に欠落している。数ヶ月前から購入し始めていた関連書籍を、この夏から徐々に読み進めていきたい。

関心の焦点は芸術教育や霊性教育のみに置く。それぐらい徹底した意識を持って探究を進めていく。

こうした探究を進めていく際に、当然最初は独学で諸々の学習を進めていくが、やはり体系的な学びを得るということ、もしくは自分が盲点となっていた項目についても探究を進めていくためにも、大学院に戻るというのはやはり一つの選択肢だ。できることならば来年に米国の大学院に行こうと思っているのも、そうしたことが背景にある。

子供と大人のための芸術教育と霊性教育。それらが明示的に謳われていなくても、例えば美術館が提供するガイドツアーは子供や大人の芸術性を育むきっかけになりうる。私はその光景を欧州の様々な美術館で見てきた。

毎回美術館に足を運ぶたびにそのようなプログラムが子供や大人に提供されているのを目の当たりにしてきたのである。おそらく既存のプログラムには固有の教育思想や教育実践の方法が活用されているはずであり、同時に芸術性を育んでいくという観点においては改善の余地があるのも確かだろう。

そうしたことを見極めるためにも、今後は美術館に協力を仰いで探究を進めていく必要があるかもしれない。美術館に協働者になってもらい、美術館の支援を得ながら芸術教育について探究していく。そのような姿が見え始めている。

また、そこでは芸術教育のみならず霊性教育についても合わせて探究を進めていく。芸術教育と霊性教育は対になっており、隣り合わせになっているのだから。

先日、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園を訪れた時、雄大な大自然を眺めるガイドツアーが存在していることに気づいた。それには参加していないが、こうしたツアーも自然を通じて霊性を育むことにつながり得るのではないかと思っている。

そのようなことを考えていると、来年の初旬に参加予定のオーロラツアーなども霊性を育むものになりうる。現代社会においてはそれが全てツアー化されてしまっているのだが、そうしたツアーにも霊性を育む可能性は残っているはずであり、さらに意味のあるツアーにするための余地も残されているだろう。

芸術教育にせよ、霊性教育にせよ、既存のガイドツアーが持っている意義を理解し、そこに欠落しているものは何なのかを、自分の直接的な体験を通じて理解していきたいと思う。まずはそうした地道な活動から出発したいと思う。フローニンゲン:2018/8/1(水)08:08

No.1188: Milk Coffee in the Autumn Sky

I’ll go for a walk to a cheese store from now.

Today’s sky is creamy as if milk coffee spilled. Groningen, 15:43, Wednesday, 9/5/2018

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