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2915. 再渡米とEU圏の永住権


記憶が正しければ、明日からオランダでの三年目を迎える。オランダにやってきたのは今から三年前の八月一日だったように思う。その日はちょうど母の誕生日だ。明日は母にお祝いのメッセージを送ろうと思う。

欧州での生活も三年目を迎える。相変わらず私は独りだ。毎日間日、自分と向き合い、自分の内側から外側に形になろとするものを形にするだけで一日が終わる。

日記の執筆、作曲、デッサン、読書。これら四つが毎日の主な活動である。

確かに、今も日本企業との協働プロジェクトが進んでいるが、基本的に毎日自分は独りである。独りになるということ、そして独りで自らの取り組みを前に進めていく日々がこれからも続くだろう。

下手に他者を自分の生活や活動の中に入れないこと。これを何としても守りたいと思う。

要諦は、「下手に」他者と関わらないことであり、完全に他者との関わりを絶つことではない。あまりに多くの人が下手に他者と付き合い過ぎているのだ。そういう人に限って自分のこうした生活のあり方を批判するだろう。

結局そうした人たちは、下手に他者と付き合うことをやめることを恐れているのだ。そして何より、そうした人には生涯をかけて取り組むべき対象がないのだと思う。

仮にそうしたものがあれば、必ず独りになるだろうし、他者と下手に関わることをしないはずである。異国の地で生活をすることによる幸運は、独りになるという恵まれた環境を与えられたことだった。

オランダで過去二年間生活することを通じて、それなりに友人ができた。大学院で一緒に学んだ人たちの中でそうした友人が自然と生まれた。

彼らとの関係性で有り難く思うのは、無駄な関わり合いがないということである。日本で生活をすることの居心地の悪さは、無駄な関わり合いの多さだったように思う。

もともと私は人付き合いは多い方ではないが、それでも日本においては何かと無駄な付き合いがあったように思う。気を遣うような人間関係を継続することは限りなくゼロにしていく。

今後の生活については少しばかり考えがまとまり始めており、芸術教育と霊性教育に関する探究を本格的に行うため、来年は再び大学院に所属したいと思う。現在希望しているのはアメリカの大学院である。

以前から学位の種類や数は一切関係なく、自分が学びたいことを学びたい形で学ぶことだけを考えるようになり、結局今度アメリカの大学院に所属することになれば、四つ目の修士号になる。

その大学院で提供されている芸術教育のプログラムはフローニンゲン大学と同様に一年間のものであり、もしかすると霊性教育に関する哲学思想を深めるために、もう一年その大学院に残るかもしれない。

その時はその大学院が提供している特別プログラムに所属する形を取ることができればと思う。そのプログラムも修士課程であることに変わりはないので、もしかすると二年後までには五つほど修士号を取得しているかもしれない。

今のところその他に学びたいこともないので、それ以上修士課程に所属することはないだろう。博士課程に進学するかはまた時間をかけて考えればいい。

幸運にも米国の大学院に進学することができれば、一つもしくは二つのプログラムの終了後にOPTを活用して一年間ほどアメリカのその都市に滞在したい。そうすれば、米国に二年から三年ほど滞在することができるだろう。

その後に関しては、私はやはりオランダに戻ってこようと考えている。アムステルダム郊外を第一希望にし、その他にはロッテルダムも生活地の候補として考えている。

次にオランダに戻ってくるときにはフリーランスによる居住許可を取得し、そこから五年間連続してオランダで生活することによって永住権を獲得したいと思う。これまでどこの国にも落ち着くことのなかった自分が落ち着く場所を探し始めていることに気づく。

オランダは自分が落ち着くことのできる場所であることがこの二年間の生活を通じて見えてきた。オランダで永住権を獲得すれば、EU圏であればどこの国でも生活をすることができるようなので、将来にはオランダ以外の国に住むかもしれない。

そのような生活の姿がおぼろげながら見えてきた。自分もそろそろ落ち着く時期に差し掛かっているのだろう。フローニンゲン:2018/7/31(火)07:45

No.1185: View of Autumnal Tints

A view from the window in my study became autumn-like.

Street trees began to become red. Groningen, 08:15, Wednesday, 9/5/2018

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