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2901.【オランダ国内小旅行記】オディロン・ルドン特別企画展を鑑賞して@クレラー・ミュラー美術館


今日は夕方までずっと、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園と公園内にあるクレラー・ミュラー美術館にいた。先ほど夕食を摂り終え、今日の振り返りとしてこの日記を書き綴っている

午前十時にホテルを出発し、国立公園の西門に向かう頃には徐々に気温が上がってきていた。今日は36度にも達するほどの猛暑であり、その予兆はすでにホテルを出発した時からあった。

ホテルから西門までの道のりは、昨年の秋にも歩いたことのある道である。しかし、秋と夏とではそこに広がる風景が全く異なっており、私はその景色を初めて見るかのように目を見開きながら歩いていた。

道沿いには牧場があり、一頭の牛を見かけたとき、そばに近寄ってしばらく牛の様子を観察していた。牛は私のことを気にもとめず草を食べ続けていた。

しかしある瞬間に、牛が頭を上げ、どこか遠くの方を眺め始めた。牛が何を見ていたのかは定かではないが、その牛はとにかく一点だけを凝視していた。

そんな牛の様子を私はずっと眺めていた。その牧場には、牛以外にも、ヤギやニワトリが小屋の中で飼育されていた。それらの動物にも私は関心を持ち、立ち止まってしばらく眺めていた。

これといって観察する目的などなかったのだが、私はぼんやりと動物たちを眺めながら微笑ましい気持ちになっていた。そこから再び歩き始め、西門に到着し、そこで公園の入園料に合わせて美術館のチケットを購入した。

西門をくぐると、そこには駐輪場があり、無数の自転車が置かれている。それらは全て無料で貸し出されており、私は一台の自転車を選び、それに乗ってクレラー・ミュラー美術館に向かった。

美術館に向かう最中の道がどこか懐かしく、自転車でその道を走ることはとても心地良かった。確かに早朝から気温は上がっていたが、木陰は涼しく、風は爽やかであった。

無事に美術館に到着し、入館してすぐにオディロン・ルドンの特別企画展に向かった。この企画展は本当に今日のハイライトだ。

期待していた以上に多くの作品が飾られており、ルドンの代表作も多く、本当に見飽きることがなかった。午前中の全ての時間をルドンの企画展に充てていたように思う。

ルドンについては色々と書き留めておきたいことがあるため、今後の日記の中で少しずつ文章として書き留めておきたい。今回の日記では備忘録として、幾つかを列挙しておくことに留める。

まずは、ルドンの認識世界の特性についてである。ルドンは幻想的な作品で知られるが、彼の一連の作品群を眺めてみると、幻想的と形容できないような、よりダークな絵画作品がたくさんある。

それこそルドンはキャリアの初期においては、晩年の幻想的な色使いとは程遠く、白と黒だけを用いた絵を描いていた。それらの絵の特徴は、何と言ってもルドンの無意識の深い層から生まれ出たと思われるような人間の暗部を象徴しているということである。

何気なく眺めた白黒の絵に引き込まれてしまうような感覚を持ったのは一度ではなかった。それとは対照的に、キャリアの半ばから用い始めた幻想的な色使いの作品は傑作が多い。

ルドンの鮮やかな青は本当に息を飲む。数ある作品の中で一点だけ選ぶとするならば、“The Church Window”という作品が最も私を捉えた。

絵の中の教会の窓の向こうには、どこか宇宙を思わせるような色使いがなされており、この作品を見ていると、違う世界へいざなわれていくような感覚があった。

この作品に描かれていた窓は、まさに天上界への扉だったと言っても過言ではない。私はこの作品の前で最も長く時間を過ごした。

その他にもいくつも印象に残っている作品がある。“The Mystic”という作品を見たとき、それは先日購入したマラルメの詩集のペーパーバックの表紙に使われているものであることに気づいた。

どうしてマラルメの詩集にその作品が使われていたのか気になっていたところ、ルドンとマラルメが非常に仲が良かったことを知った。この作品のモチーフになっている人物とマラルメの詩作のモチーフには重なるものがあるのではないかと思う。

ルドンの特別企画を一度見終えた後、常設作品を見てからもう一度ルドンの作品で気になるものを鑑賞し直した。帰り際にギフトショップに立ち寄り、この特別企画に合わせて出版された200ページほどの画集を購入した。今ホテルの自室でその画集を高揚した気分で眺めている。オッテロー:2018/7/27(金)20:30 

No.1172: A Cradle of Nature in Ainola

I can’t forget nature in Ainola, which I saw yesterday.

It looked as if nature shaped a cradle to embrace the land. Helsinki, 08:15, Saturday, 9/1/2018

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