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2872. 夢の中のあるミッション


今日はここ数日の起床時間よりも30分早く五時半に起床した。一日の活動の開始は六時前だった。

今日も空には薄い雲がかかっており、朝日を拝むことはできない。ただしそのおかげで早朝は随分と涼しい。

土曜日の朝はとても静かだ。近くで小鳥の鳴く声が聞こえる。

今日は早朝からそよ風が吹いており、一層清々しさを感じさせてくれる。昨日から決めていたことだが、今日はグリーグのピアノ曲を聞くことにした。

北欧を代表するこの作曲家の曲を聴きたいと思わせるような雰囲気が今目の前に広がっている。今日は一日中グリーグの曲を聴くことになるだろう。

今朝方の夢について少しばかり思い出している。夢の中で私は、欧州のある国のある街にいた。

それがどこの国なのか、どこの街なのかは定かではない。それが欧州の土地にあることだけは確かな感覚としてあった。

その街には古びた大きな城があり、私はその城の中にいた。この城は今では民間人の居住場所となっている。

各階には幾つもの部屋があり、様々な国籍の人間が住んでいる。私がこの城にやってきたのは、一つのミッションを遂行するためだった。

城の中をゆっくりと歩いていると、一人のインド人の青年を見つけた。私は彼に話しかけ、すぐにその場で打ち解けた。

おそらく彼は私がこの城の住人だと思ったのだろう。また、この城にはアジア人の居住者は少なかったから、逆にそれが彼の関心を引いたのかもしれない。

私は彼に城の外に出て話をしようと述べた。だが、彼はこの城から外に出ることを躊躇しているようだった。

彼が一向に外に出ようとしなかったので、私は自分がここにやってきた本当の理由を伝えることにした。

:「実は、君は共産主義国のとある国から命を狙われてるんだ」

インド人の青年:「えっ?そんな馬鹿な。僕が一体何をしたっていうんですか」

その青年は幾分動揺しながらも笑いながら答えた。事の重大さを理解していないらしい。

二人が城内の階段で話をしている時、ロシア人の青年が不可解な表情を浮かべながら私たち二人を一瞥しながら過ぎ去っていった。

:「この城から脱出しないと君の命が危ないんだ」

インド人の青年:「そんなことを突然言われても信じられませんよ」

そこで私は自分が未来からやってきたことを伝え、彼の命を救うことが最大のミッションであることを懇切丁寧に説明した。未来からやってきたことを証明するための説明を様々にしたところ、彼はようやく私のことを信じた。

インド人の青年:「わかりました。それならばこの城から脱出しましょう。では時間になったら約束の場所から外に出ましょう」

城内から外に出れる場所は幾つかあり、私たちはその中から一つを選んで約束の場所とした。その場所で待っていると、彼がやってきた。

私たちはすぐさま城から脱出しようとした。その瞬間、インド人の彼が大学時代の先輩に変わっていることに気づいた。

インド人の青年が命を狙われているという先ほどまでの緊迫感は一切なく、先輩と私は城の外にゆっくり出て、ご飯を食べに行くことにした。

私たちは海鮮料理を食べに行くことに決めており、海鮮料理屋だけが立ち並ぶ飲食街を歩いた。この先輩は、食べ物だけではなくその他のことに関する種々の面倒な私のこだわりについても理解をしてくださる数少ない方であり、その気遣いにはいつも感謝をしている。

その先輩は、海鮮料理に関する私のこだわりを笑いながら指摘し、そのこだわりに合致する店を一緒になって探した。そこで夢の場面が変わった。

昨日に引き続き、今朝も上記のような印象に残る夢を見ていた。とりわけ、最初の場面においてインド人の青年が命を狙われる夢は強い印象を残している。

今改めて思い出すと、自分が未来からやってきたことを彼に伝える際に、私は涙ながらに自分のミッションを伝えていた。「この城から出なければ君は間違いなく死ぬんだ」という言葉を述べたとき、私の目には涙が溢れていたように思う。

あのインド人の青年は一体誰であり、階段ですれ違ったロシア人は一体誰なのだろうか。夢は常に未知なものを残す。それは人間の発達現象と瓜二つだ。フローニンゲン:2018/7/21(土)06:22

No.1153: Rains Down to a Citadel

After I came to my hotel room, it started to rain in Stockholm.

The rain was somewhat heavy. Stockholm, 19:41, Sunday, 8/26/2018

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