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2870. ある夏の正午に


つい先ほど昼食を撮り終えた。これから午後の活動を始める。

早朝と同じように、目には見えないほどの薄い雲が空全体を覆っており、それが太陽の光を和らげている。確かに今日は晴れなのだが、紺碧の空というよりも、ホワイトブルーの空が広がっていると言ったほうがいい。

昨日と同じような一日が始まり、それが昨日と同じように過ぎていく。その中で確かに昨日と異なる何かを感じることができる。

日々の中に潜む微細な差異に気づきながら生きること。差異への気づきが日々をより豊かなものにしてくれるということを忘れてはいけない。

また、差異への気づきが自己をまた一歩深めてくれる。毎日がいかに同じような一日に思えても、そこには常に差異が内包されていることを覚えておく必要があり、それを発見する必要がある。

今朝方にふと、そういえばロンドンの旅から戻ってきて一ヶ月が経とうとしていることに気づいた。この一ヶ月の間にも、確かな歩みがあったことに気づく。

歩みを確認しながら小さな一歩を進めていくこと。正直なところ、自分がどこに向かって歩いているかなどわからない。同時に、そのようなことを気にかける必要などないことを人生は伝えてくる。

とにかく歩き続けること。どこに向かって歩いているのかわからないが、どこかある場所に向かって歩いていることには気づく。

その様子はさながら、発達のプロセスのようだ。発達には方向性がありながらも、その最終地点は誰にもわからない。まさにそのような形で自分の人生が進んで行く。

今朝方も書き留めていたが、改めて、三つ目の修士号を昨日取得できたことに安堵している。今はその安堵感に少しばかり浸っていたい。

仮にこれから四つ目の修士号を取得するにせよ、博士号を取得するにせよ、一旦アカデミックの世界から距離を置く。アカデミックの世界との師弟関係は一旦ここでやめにする。

これからの一年間はもう一度自分の関心を深く見極めるような一年にしたい。形式上、この一年間は休養の期間とし、その期間に旺盛な探究活動と創造活動に従事していく。

往々にして、他者や世間は一人の個人の活動に口出しをし、それを妨害しようとしてくる。そのため、他者や世間を一切相手にしないことが肝要だ。彼らの声を聞いていてはならない。

とにかく寄り添う対象は自分の内側の声であり、その声をもとに手探りで前に進んで行く。この一年をゆっくりと自己と向き合う期間とし、自分の関心の根を明らかにしたい。それができれば、一年後には新たな空が自分を待っているような気がする。

今日はこれから午前中に引き続き、GRE対策を行い、仮眠を取った後に作曲実践をし、その後に行きつけのチーズ屋に散歩がてら立ち寄る。フローニンゲンの生活において、私が一番定期的に話をしているのはこのチーズ屋の二人の女性店主だ。

人との会話らしい会話は一週間に一度、チーズ屋でのみ行われる。その他は本当に人と話をしていない。

仮に日本企業との協働プロジェクトに関するミーティングがあればその時に人と話すぐらいだ。近所のスーパーでの二、三の言葉は会話に入らない。そんな生活をまたこれから一年始める。

目の前の街路樹が爽やかな風に揺れている。数羽の鳥たちが優雅に空を舞う。こうした光景が拝めるだけで十分ではないだろうか。

とにかく精神的に質素で剛健な生活を続けていく。他者を無駄に生活に入れるような愚挙は犯さないようにする。フローニンゲン:2018/7/20(金)13:17

No.1151: Stockholm as a Water City

As Stockholm is often described as a water city, the water surrounding the city is beautiful.

I’ll fully sense the beautiful nature of water during the stay in Stockholm. Stockholm, 08:45, Sunday, 8/26/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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