時刻は夕方の六時を迎えた。今日の大半は強い日差しが差しており、午後に少しばかり太陽が雲に隠れる時間帯があった。
穏やかな早朝の雰囲気を改めて思い出してみると、心が落ち着く。そよ風の音に耳を傾けると、こうも心優しい気持ちになれるのだ。
優美な時間の流れの中で生きること。それが常態化し、優美さが即日々だと言えるような状態になってきている。
時間がゆっくりと流れ、緩やかな時間の流れの中で自分が取り組むべきことに専心する日々が続く。他人が自分の取り組みにあれこれ何か意見を述べたとしてもそれに耳を傾けてはいけない。
残念ながら人の取り組みに意見を述べる人は、自分の人生において取り組むべきことを持てていないのだ。ライフワークとも呼べるべきものがないがゆえに、意識を集中する対象を持たないがゆえに、人の取り組みにとやかく口を出そうとする輩には注意しなければならない。そうした人との付き合いを一切絶つ日も近づいている。
ここのところ就寝前にこれからの生活地について考えることが多い。どのような場所で生活をするかは精神生活に多大な影響を及ぼすがゆえに生活拠点の選定は非常に重要だが、これまでの自分の人生を振り返ってみた場合、大抵運命的な導きによってある拠点で生活を営むことが始まる。
これからの生活地についてあれこれ考えてみたところで、結局は何かの導きによってある場所で生活を始めるのであるから、どこに落ち着くかなど今から考えてもしょうがないのだ。人は将来について考えたがる。
自分にとってはまだ欧州での三年目の生活が始まっていないにもかかわらず、その後の生活について考えようとしている。将来の計画はほどほどに立てればいいのであって、今に生きたいと思うことがある。
自分はどうしても先のことを考えてしまう特性があるようなのだ。そうした自己理解を出発点にして、今に集中したいと思う。
先ほどベートーヴェンの曲に範を求め、午後六時の段階において三曲ほど作った。これから入浴をし、夕食を食べてからは、再びGRE対策を行いたいと思う。
早朝の日記で言及していた単語集の学習が予定通りのペースで進んでいる。一日に30ページ進めていくのが今のところちょうど良いようだ。この調子でいけば八日で一週目が終わる。
二集目はその半分の時間で終わるようにする。同義語や例文を書き込んだり、時にはイラストを自分の手で描いたりしながら重層的に単語のネットワークを拡張させている。
四年振りにGREを受けてみることはやはり望ましかったように思う。というのも、GREで出題される難解な単語を再度学習し直すことができているからだ。
そのおかげで、今後学術的な論文や専門書を読む際の理解度が高まり、執筆する文章の語彙的な密度も向上するであろう。夕食後からはもう6ページほど学習を進めたい。
六年前に初めてGREを受験した時は、この単語帳に掲載されている単語は八割型わからなかっただろうが、今となってはその割合はほぼ逆だ。客観的に見ると、七割から八割ほどはすでに知っている単語であり、残りの単語がまだ自分のものになっていない。
六年前からの進歩をこのような形で実感することができて嬉しく思う。単語の学習も楽しむ工夫を施しながら、焦らず着実に進めていきたい。フローニンゲン:2018/7/18(水)18:28
No.1141: Slow Steps
I took a GRE test in Amsterdam.
Now, I’m finally free from studying for the examination.
Although I had thought that I would not go back to the academic world, I plan to apply for a graduate school in the US because I found an intriguing program to perfectly match my interest.
I’m relieved I’ve obtained my target scores in both two sections today. Groningen, 17:29, Thursday, 8/23/2018