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2851. 即興演奏の遊び


時刻は午後の七時半を迎えた。相変わらずこの時間帯は西日が強く、まだまだ外は明るい。

しかし、普段就寝する夜の十時ぐらいになってくると以前よりも日が沈むのが少しばかり早くなっていることにも気づく。季節が少しずつ進行しているのを実感する。

今日は午後に、久しぶりに外付けのキーボードに触れながら音を出していた。作曲をするときはもう外付けのキーボードではなく、パソコン上のキーボードで諸々の作業を進めるようになっていた。

今日改めて外付けのキーボードを用いて音を出していると、脳に別種の刺激がもたらされているように思った。キーボードを叩く手をあえて利き手ではない左手で行っていたということもあってか、普段刺激されない脳の部位が活性化していたように思う。

何か楽譜を参考にしながら音を出していたのではなく、即興的に音を鳴らしていたことも特殊な脳の働かせ方を助長していたのかもしれない。左手で即興演奏をすることが、脳にとっての良い刺激となったことを実感し、毎日30分ぐらい即興的に音を出す遊びに興じてもいいのではないかと思った。

この遊びの良さは即興性にあり、即興的に音を奏でている時は、デッサンと同じような瞑想をしているかのような意識状態になる。その特徴としては、脳に思考などの知的判断を含め、何の制限もかけずに脳を解放させるかのような感覚もある。

脳と自らを解放させるかのように今日は午後にキーボード上で即興的に音を鳴らし続けていた。意識が瞑想的なものになるためか、何とも言えないリラックス感がもたらされ、自らの意のままに音を外に出すということが表現活動後のあの爽快感をもたらす。左手で即興演奏をすることに関しては明日からまた観察をしたいと思う。

本当に一日があっという間に過ぎ去っていき、毎日日記を書いていなければ時間感覚がどんどん失われていく。そういえば、昨日は街の中心部のルター教会でオルガンコンサートに参加していた。

コンサートが終わった後に、飲み物を片手に参加者とちょっとした歓談をする機会があり、その時に一組の夫妻と話をした。その時に、自分が作曲を日々行っていることを伝え、私には一切の演奏経験がないことを合わせて伝えると、それについて驚いていたことを改めて思い出す。

もしかしたら今日キーボードを久しぶりに触れてみようと思ったのは、「演奏経験がないのにどうやって作曲しているのか」という質問に触発されてのものだったのかもしれないとふと思う。今の私は他者が作った曲を演奏することには一切関心がないため、ピアノの演奏を習うことはないと思うが、毎日即興的に音を出すことに興じたいと思う。

これも一つの演奏体験となり、自分の作曲実践の肥やしになっていくように思える。今日はこれからクリシュナムルティの書籍の続きを読み、その後に編集途中の過去の日記記事の編集を完成させる。今日も密度の濃い一日であった。フローニンゲン:2018/7/16(月)19:39

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