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2794. 変容の里程標


灰色に曇った空の下を何羽かの鳥たちが飛んでいる姿が目に入る。今日は微風がひっきりなしに吹いている。

空全体が雲に覆われているため、街全体が陰って見える。時刻は午前七時に近づいてきた。

少しばかり今日一日の活動計画について書き留め、そこから一日を本格的にスタートさせたい。欧州での三年目の生活はこれまでの二年間以上に自己規律と克己が必要になる。

というのも、これまでの二年間はフローニンゲン大学に所属していた都合上、大学のリズムに合わせて日々を形作っていけばよかったからだ。そこから一転して欧州での三年目は、完全に自由になる。

何の制約もなく、自分が探究したいことを探究したいだけ探究することができる。さらには、創造活動についてもそれに従事したいだけ従事することができる。

一方で、何もしたくないのであればとことん何もしなくていいという生活を送ることもできる。一切の制約がない自由の中でこそ、自己規律と克己心が試されるように思う。

自由というのは甘くない。制約がないというのは天国への道と堕落への道の双方を親切にも用意してくれる。そこで試されるのはその道に直面した人物の人間性である。

とりあえず私は堕落への道を歩まないためにも、あえて自ら制約を設けながら正しい道を歩いていきたいと思う。制約を設けるというのは至ってシンプルであり、例えば早朝にその日になすべきことを日記として書き留めること、その日の活動の都度に気づきや発見を書き留めていくことなどである。

文章を書くことによって自らの道を形作っていく。それはもしかすると制約というよりも、単なる自己規定と呼べるものかもしれないが、とにかく文章を書きながら、文章の歩調に合わせて正しい道の上を進んで行く。それを今日からより一層心がける。

ここ数日間の間に詩への関心が爆発的に高まった。実際に幾つかの詩集をすでに購入した。

絵画や音楽に対する関心のみならず、詩に対しても関心を持った自分はどうかしてしまったのだろうと昨日思った。そこで間髪を入れず、「どうかしてしまった」と思えることが変容の証であると思った。

自己が全く別の次元に参入する時、「自分はどうかしてしまったのではないか?」と思うのは当たり前である。逆にそれが感じられなければ、変容など一切していないことになる。

これまで何度も述べてきたが、真の変容は非線形的であり、そこでは以前の自己との大きな乖離が生まれる。関心事項が大きく変わるということはあってしかるべきであるし、真の変容体験を経た時には必ずそれが起こるのではないかと思う。

関心事項が同じというのは、結局過去の自己を引きずっていることを意味しているように思えてしかなたい。「自分はどうかしてしまった」という気づき。真の変容を示す実に明確な里程標がここにある。

また、詩への関心のみならず、最近は再び投資の勉強と実践を始めている自分がいる。覚者の詩を読み、過去の偉大な芸術家の絵画や音楽を鑑賞し、それに並行して、大学時代に熱を上げていた投資の勉強を再び開始している自分がここにいる。

芸術教育、霊性教育、そして投資教育。この異質な組み合わせがこの現代社会で生きていく上でどれだけ大切なことか。

一方で、これらのうちの一つだけを強調する愚鈍な人間がどれだけいることか。それらのうちの一つだけを重視する人間は、それら全ての教育の重要性に気づけない人間と同様に盲目である。

これまで何人もそのような人間を見てきた。前者二つの教育は内面の豊かさをもたらすのに必須な教育であり、後者は外面の豊かさをもたらすのに必須な教育だ。

この現代社会で真に幸福感を得るためには内外のどちらの豊かさも必要なのである。おそらくそれがこの現代社会における統合的な生き方なのだろう。

米国西海岸で生活をしていた時、霊性だけを追いかける金に困窮する人たちを数多く見てきた。彼らは金がないことがもたらす困窮を霊性の探究によって乗り越えようとするが、それは原理上不可能である。なぜなら両者は別の実践領域だからである。

一方で、金だけを持つ心の貧しい人たち、霊性の欠如した人たちも数多く見てきた。彼らは互いにこの世界に盲目なのである。

内面も外面も相互作用を及ぼしているのであるから、二つの領域の勉強と実践は不可欠であろう。芸術教育、霊性教育、そして投資教育への関心がより一層高まり、少なくともまずは自らにそれらの教育を課そうと思う。フローニンゲン:2018/7/6(金)07:18 

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