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2790. 涙と作曲について

August 13, 2018

穏やかな風が吹き抜けるフローニンゲンの朝。今吹き抜けていくこの爽やかな風を感じ、風を眺めていると、この人生においてどこまでも歩いていけるような気がしてくる。

 

どこかはどこでもなくて今ここなのだろう。どこかに向かって歩くということは今の中心を歩くことが中心になければならない。

 

今の中心の中を歩き、どこかに向かって歩いていく。結局そのどこかも今ここでしかないのだ。自分の人生が今日も静かに進んで行く。

 

今朝方の夢について再度思い出す。早朝の日記で書き留めていた場面とは違う場面についてふと思い出した。

 

夢の中で私は、何かに対して感動をし、感動のあまりに涙を流していた。この現象は欧州で生活を始めて以降時折体験するものである。

 

しかし、その現象について今日は改めて立ち止まって考えていた。夢の中で何かに対して感動しながら涙を流すこと。人は夢の中でも泣けるのである。

 

数日前に、幼馴染みの親友から結婚の知らせを受けた。メールの中で彼は結婚相手の奥さんについて一言、「人のために涙を流すことのできる優しい人です」と述べていた。その一文には心を打つものがあった。

 

涙を流すという現象、そして涙の源泉について私はもっと真剣に考えなければならない。ここにきっと人として生きる上で大切なものが隠されているにちがいない。

 

早朝に引き続き、今もまだ曇り空が広がっている。だが、どこからともなく歌が聞こえているかのようだ。昨日フローニンゲン大学での二年目のプログラムを終えたことに対する祝福の歌が聞こえてくるかのようである。

 

今日もこれからゆっくりと作曲実践に取り組みたいと思う。今日はまずはバッハの変奏曲に範を求める。

 

バッハの二声のコラールに範を求めることが最近は多く、変奏曲からはしばらく離れていた。今日は再び変奏曲に戻る。

 

ここ最近はショパンの曲を毎日参考にしていたが、今日はもしかしたらショパンに範を求めることはないかもしれない。このように、核となる作曲家を数名ほど定めておいて、彼らの曲を循環するように作曲実践を行っているのが今の自分の姿だ。当面はこのような進め方をしていくことになるだろう。

 

昨日、研究発表を終えて街の中心部を歩いている時、マルティニ教会の頭部が見えた。昨日は時間があったため、私はゆっくりとマルティニ教会の方に近づいていった。

 

教会の真下に到着し、改めてそこから教会を仰ぎ見た。その荘厳さに息を飲んだ。

 

以前から河や空などの景色をモチーフにして曲を作りたいと思っていたが、今はそこからさらに、マルティニ教会などのように印象に残る建物をモチーフにして曲を作りたいという思いになっている。

 

マルティニ教会を眺める時の心情はいつも必ず少しばかり異なっており、それが必然的にマルティニ教会に対する印象を変え、この教会が自分にもたらす感覚も変化する。その感覚を曲として形にし、同じ対象物に対して何度も曲を作ることによって、内的感覚の変遷を捕まえたいという思いが湧き上がってくる。

 

それを実現させるためには相当な技術が必要になり、これからの精進が本当に鍵を握るだろう。今から取り掛かる作曲実践はそこに繋がる道の上を歩くものにしなければならない。フローニンゲン:2018/7/5(木)09:49 

 

No.1116: An Abyss of Ocean Depths

 

I suppose that there is a deeper realm in our unconsciousness than an abyss of ocean depths. 

 

What does it look like? Groningen, 09:16, Saturday, 8/11/2018

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