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2787. 研究発表を無事に終えて


先ほど自宅に戻ってきた。今日は午前中に、この一年間を費やして行っていた研究の発表を行った。

自宅から発表会場までの道のりは、どこか輝いて見えた。実際に午前中のその時間帯の太陽はとても力強く輝いていた。

気温は涼しく、散歩するには何よりの気候だったように思う。会場に到着すると、偶然にも論文アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授と建物の前で出くわした。

挨拶もそこそこに、先日ロンドンで行われた学会の感想をツショル教授に尋ねたり、今日の発表の話などをした。ツショル教授と話をしながら、発表を行う会場に到着すると、そこではまだポスタープレゼンテーションが行われていた。

二月に入学をした修士課程の学生たちが各々の研究内容について発表をしているようだった。以前に紹介したように、今年所属していた教育科学学科には留学生は私しかおらず、基本的に他の60名近い学生たちは皆オランダ語のプログラムに所属している。

その中で、私の友人のハーメンだけは英語で提供されるコースを積極的に取ったり、私と同じ英語での研究グループに参加するなど、積極的に英語で学びを深めようとしていた。発表会場に到着した時、すでにハーメンがその場にいて、オランダ語でポスタープレゼンテーションの発表者と何やらやり取りをしていた。

ポスタープレゼンテーションが徐々に収束に向かっていくのを眺めながら、私は部屋のモニターに自分のパソコンをつなげ、パワーポイントを用いて行うプレゼンテーションに向けて着々と準備を進めていた。発表の時刻に近づくと、数名がハーメンと私の発表を聞きやってきてくれた。

今回のフォーラムのパンフレットが全てオランダ語で書かれている中で、私たちの発表の枠のところだけが英語で表示されており、それはとても目立っていた。もちろん、教育科学学科の全ての学生は英語を話せるが、やはり彼らにとっては英語の発表を聞くよりもオランダ語の発表を聞く方が好ましいのだろう。

実際にハーメンと私のプレゼンテーションを聞きに来てくれた聴衆の一人がそのようなことを述べていた。時計の針が11時を指したところでまずは私の発表から開始した。

他の部屋での発表は基本的に三人が一人ずつ行うことになっており、一人の発表時間は必然的に短いものになっていた。一方で私たちの部屋の発表者は二人であるから、一人当たりの発表時間を比較的十分に確保することができ、私はゆっくりと説明をするようにした。

数日前から念入りに準備をし、今朝も予行練習を何度か行ったことが功を奏し、納得のいく形でプレゼンテーションを行うことができた。その出来はアムステルダムの学会での発表よりも随分と良かったように思う。

実際にプレゼンを聞きに来てくださっていたツショル教授からも大変高い評価を得た。念入りな準備の大切さ、そして何よりこれまでこの研究を情熱を持って取り組んできたことが、発表の質に現れていたのだろう。

発表を無事に終えたことに今はとても安堵している。これから夕食までの時間に、論文の最終レビューを行う。そのレビューが終われば、論文審査官の二人に提出する。それをもってしてフローニンゲン大学での二年目のプログラムは無事に終了となる。

二年目のプログラムを通じて得られたことは本当に多かったように思う。これから集中して論文のレビューに取り組むことにする。フローニンゲン:2018/7/4(水)16:47 

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