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2781. 噴き上げる詩への関心


たった今午後の仮眠を取り終えた。仮眠中、無数の千変万化するイマージュを知覚した。

それは色鮮やかであり、柔らかい虹のスペクトラムがうねっているような映像として捉えられた。また、ペガサスのような生き物も知覚されていたと記憶している。

こうしたイマージュを知覚するときはいつもそれを不思議に思うが、こうしたイマージュこそが文字情報や音声情報の映像を喚起する働きを司っているのだと思う。

午前中はショパンに範を求めて一曲作り、これからモーツァルに範を求めて一曲作りたい。その後に、明後日に控えている研究発表の予行練習を何度か行っておきたいと思う。

仮眠を取る前に“The Future Poetry (1985)”を読み終えた。シュリ・オーロビンドが詩について執筆した本書を読むことによって、また眼を開かれるような洞察を得た。

本書を読み進めていると、やはりこれをきっかけに詩を読み始めようと思った。今は特に詩を創作することには関心はなく、もっぱら詩をゆっくりと鑑賞しようという態度でいる。

かねてから購入しようと思っていたリルケの英独バイリンガルの詩集とマラルメの英仏バイリンガルの詩集をこれから購入する。よさそうなものを探してるとオックスフォード大学出版から希望通りの詩集が出版されていたのでそれらを購入しようと思う。

リルケやマラルメ以外にも関心を引くような詩人はいないかと探していたところ、イスラムのジャラール・ウッディーン・ルーミーの作品を見つけた。ルーミーは、イスラム神学及びスーフィズムの権威的な人物であり、神秘主義に基づく数多くの詩を残していることでも有名だ。

リルケとマラルメの詩集と同様に、オックスフォード大学出版からルーミーの代表作“Masnavi”の英訳が四巻シリーズで出版されているのを見つけた。このペルシャ語の詩集が英訳で読めるのは非常に有り難いが、まずは四巻シリーズではなく、 “The Essential Rumi - reissue: New Expanded Edition (2004)”を購入することにした。

ルーミーについて色々と調べてみると、私に多大な影響を与えてくれた井筒俊彦先生がルーミーに関する書籍『ルーミー語録』を出版していることを発見した。残念ながら同著を持っていないのだが、その代わりに本書を解説した文章が、手持ちの全集の第五巻に収められていることを知った。これは早速読んでみなければならない。

早速本棚から本書を取り出し、該当ページを開いてそこにしおりを挟んでおいた。明日にでも当該箇所に目を通そうと思う。

リルケ、マラルメ、ルーミーの詩集を購入することを決めた後、さらに調べてみると、ジッドゥ・クリシュナムルティも詩集を出版していることを発見した。クリシュナムルティに関しては、詩集のみならず、教育思想に関する書籍、そしてクリシュナムルティの日記の合わせて三冊を購入することにした。

詩を読みたいという強い欲求が突然吹き上げてくると、ふとフローニンゲンの街の古書店で先日眺めていたオーロビンドの詩集のことを思い出した。それは1000ページ近い大著であったことを記憶しており、その時の私は詩に対してなんとなく関心を持っていながらも、やはり中身を開いてみると詩の世界になかなか入っていくことができなかった。

だが、本日噴き上げた関心に従う形で、明後日に研究発表を行った帰り道に古書店に立ち寄り、その詩集が売れていなければ購入をしたいと思う。この夏は、詩集を読むことを一つの大きな楽しみとしたい。フローニンゲン:2018/7/2(月)15:29 

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