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2765. 二つの喪失体験


先ほど昼食を摂り終えた。いつも通り、たんぱく質の多いサラダだけを昼食として摂った。これから午後の仕事に取り掛かる。

午前中にふと、心は場所に転移するのかもしれないということを思った。休憩がてら書斎の窓の外から何気なく景色を眺めていた時に、幼少期の頃に住んでいたアパートについて思い出した。

今ではもうそのアパートは取り壊されてしまっている。振り返ってみると、これまで自分が住んでいたアパートのほとんどは取り壊されてしまっているのではないかと思った。

そこからふと、なんとも言えない喪失感のようなものが湧き上がってきた。昔自分が住んでいた場所がもはや物理的に存在していないということ。それがこうした喪失感を引き起こすことについて考えざるを得ない自分がいた。

心は場所に住み着くものなのだ。そんなことを思う。

そこからさらに、自分が過去に住んでいた街そのものが物理的に消えてしまったらどうなるのかについて思いを馳せていた。先日、東京が自然災害リスクで世界一であることを知った。

仮に東京が災害に見舞われ、東京が壊滅的な状況に追い込まれた時、自分は多大な喪失感を感じるのではないかと思わされた。

2011年の東日本大震災の被害が拡大している時、私はサンフランシスコでの生活を始めていた。このたび西日本を襲った豪雨の時はオランダで生活をしていた。日本を災害が襲うたびに、私の無意識は不可避に喪失感を覚える。

場所には人間の精神が宿っているに違いない。そしてそれは集合的無意識の領域で繋がっているに違いない。

紺碧の空、初夏の昼間の太陽の輝き、これほどまでに心を解放させ、これほどまでに心を落ち着かせてくれることはないであろう景色が目の前に広がっている。そうした景色を眺めながら、私は心が場所に転移する特性について思いを巡らせていた。

時刻は昼の一時を迎えたが、今朝方の夢の内容について覚えている。正直なところ、それについて書くまいとしていたが、やはり覚えている範囲のことを書き留めておきたい。

この夢はとても悲しい内容のものだった。夢ん中で私は実家にいた。

久しぶりに愛犬に会えることを楽しみにしていたのだが、どうもその姿が見えない。父の姿も見えなかったため、愛犬は父と一緒に散歩に出かけているのかとその時は思った。

すると母が私に声をかけてきた。見ると、母のそばには可愛らしい一匹の子犬がいた。

現在飼っている愛犬は男の子であるが、その犬は女の子であった。また新しく可愛らしい犬が家族に増えたことを私は一瞬喜んだが、以前両親が述べていたことについて思い出した。

別の犬を飼い始めるタイミングがどういった時なのかについて思い出してのである。それを思い出した時、大きな悲しみが突然襲ってきた。

愛犬はもうこの世にいないということ。その事実を間接的に知った時、私は慟哭に襲われた。

これほどまでに激しい悲しみに襲われたことは未だかつてなかったように思われた。そこで私は目を覚ました。目をさますと、薄暗い景色が寝室の窓越しに見えた。

今朝方の夢の中で大きな喪失感を覚え、午前中にもまた別の喪失感を覚えた。連続して二つの喪失感を経験したことの意味はなんであろうか。これら二つの経験は私に何を伝えようとしているのだろうか。

遠くの空に一羽の鳥が駆け足で飛んでいく。どこか知らない世界に飛んでいく。フローニンゲン:2018/6/28(木)13:20

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