2747. 【ロンドン滞在記】目醒める夢
- yoheikatowwp
- 2018年8月6日
- 読了時間: 3分

ロンドン滞在の最後の日を迎えた。気がつけばロンドンでの滞在も今日が五日目となる。
旅をしていていつも思うのは、旅の時間はあっという間に過ぎ去っていくという感覚と同時に、旅の時間がゆっくりと過ぎ去っていくという相反する感覚が自分の中で生じているということだ。
ロンドンに滞在する五日目の起床時に、ロンドンにすでに五日滞在していることへの驚きと、まだ五日しか滞在していないことへの驚きがあった。時というのは本当に面白い性質を兼ね備えている。
昨日、自分の内側に「時のこがね虫」が生きているのがわかった。早く流れ去る時間やゆっくりと流れて行く時間。それら以外にも、実際には無数の時間感覚が自分の中に存在している。
千変万化する内側の時間感覚はこがね虫の多様に変化する輝きに似ている。古代エジプト人はこがね虫を神聖な生き物だとみなしていたようだ。それを先日訪れた大英博物館で知った。
時間というのは神聖な生き物なのかもしれない。そのようなことを早朝に思う。
今日は日曜日ということもあり、いつも以上にロンドンの街は静かだ。六時半に迫っているこの時間帯は特にその静かさが顕著である。朝日はすっかり昇っており、今日も天気が良いとのことである。
ロンドン滞在中は本当に天気に恵まれた。フローニンゲンに帰る明日も晴れとのことである。ロンドンは初夏の気候であり、朝夕は半袖では少し肌寒いが、日中は半袖でちょうど良い。
明日からは一気に気温が上がるらしい。一方でフローニンゲンは相変わらず涼しい気温が続いており、明日はロンドンと10度ほど気温が異なるので帰る際には気をつけたいと思う。
今朝方は強い印象を残す夢を見ていた。しかし起床してからしばらく経つ私の内側で、その印象は随分と霞んでしまっている。
何か国家資格の取得に向けて勉強をしている自分がいた。専門学校のような場所に通い、そこで随分と年配の男性と知り合いになり、一緒に勉強するような日々を過ごしていた。
どうやら私は高校を中退してその専門学校に通っているらしかった。高校で教えられる内容があまりにも形骸化しており、それが苦痛で仕方なかったようだ。
私はその専門学校で一心不乱に勉強を続けていた。その専門学校は各階に二つほど狭い教室があり、学校の建物は縦に長く、一つ一つの教室には数人ほどしか入ることができない。
そんな環境の中で私は毎日そこに通い勉強を続けた。ある日ふと、私はこの専門学校で学んでいることすらも馬鹿らしく思えてきた。
「こんな国家資格を取得して何の意味があるのだろうか?」「そもそも資格など必要なのだろうか?」そんな問いが自分の内側に現れた。
こうした問いは私を目醒めさせ、資格取得に向けた勉強の無意味さを私に教えた。それ以降、私はその専門学校に通うことをせず、自分が真に没頭できることに打ち込む決意を固めていた。
そこで夢から覚めた。時刻を確認すると早朝の五時だった。ロンドン:2018/6/24(日)06:39
No.1099: A Peaceful Beginning of Day
I notice that I begin a new day with a peaceful mind.
I always end and start with a tranquil state of mind.
Does it imply that our birth and death are embraced by peacefulness? Groningen, 08:07, Thursday, 8/2/2018
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