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2746. 【ロンドン滞在記】シャーロック・ホームズ博物館&ヘンデル博物館を訪れて


今はロンドン市内のカフェで休憩をしている。平日よりもゆったりとした時間が流れるロンドンの土曜日の午後。

今日は午前中にシャーロック・ホームズ博物館を訪れ、その足でヘンデル博物館を訪れた。ホームズ博物館の開館時刻よりも少し早くその場に到着したのだが、すでに博物館の前に並んでいる人たちの姿を見かけた。

かの有名なベーカー街221Bに到着した時、そこに並ぶ人たちの姿を見て、待って博物館の中に入るのかを少しばかり迷った。しかしこの機会を逃してしまうと、次にこの場に来るのがいつか全くわからなかったため、列に並んで開館を待った。

時刻通りに博物館のショップが開き、そこでチケットを購入することになっているようだった。チケットを購入すると、今度は博物館に入れる人数に制限があるようであり、博物館前でまたしても少しばかり並んだ。

博物館の前には英国の伝統的な服を着た係員の男性が一人立っており、その男性と写真を撮ることが観光客の習わしになっているようだった。私はその光景を微笑ましく眺めながら、博物館の入館を待った。

15分ほど待った後に無事に博物館の中に入ることができた。ベネディクト・カンバーバッチが演じる『SHERLOCK』のテレビドラマシリーズで見たことのある眺めがそこに広がっていた。

思っていた以上にこじんまりとした部屋にホームズとワトソンは一緒にいたのだとわかる。ホームズが読んでいた書籍や探偵道具など小物類がとても充実していた。

新たなグループが館内に入るたびに、ガイド役の男性がホームズの生活風景や各部屋についての説明をしている。私はその声に耳を傾けながら、小説上のホームズの生活について思いを馳せていた。

所蔵されている品々を堪能した後、帰りに土産屋に立ち寄り、書籍に挟むしおりを二つほど購入した。

ホームズ博物館を後にした時の時刻はまだ午前中であったから、その足でヘンデル博物館に向かった。ベイカー・ストリートを15分ほど下って行き、左折をして少し歩いたところにヘンデル博物館がある。

一昨日に大英博物館を訪れ、昨日にナショナル・ギャラリーを訪れていたため、そこで所蔵されている品々から喚起されるものがまだ私の内側に満ち溢れており、ヘンデル博物館で何かが流れ込んでくるような感覚はなかった。

しかし、ヘンデルが作曲をしていた机を眺めながら、ドイツ生まれのこの作曲家がイギリスに帰化し、死ぬまでロンドンのこの家で作曲をしていた時の心中はいかほどであったのかを考えていた。

ヘンデル博物館の二階にある土産屋でこの博物館のガイドブックを記念に購入した。その場にいた客は私一人であったから、レジの店員と少しばかり話をした。

私が品を選んでいる最中に、別の係員とその男性が雑談をしており、「ロンドンに引っ越して来てどう?」という話をしていたのを小耳に挟んでいた。私はその店員の男性と話をした際にどこから来たのかを訪ねた。

彼の英語がイギリス英語に聞こえたので、てっきりイギリスのどこかの都市から引っ越して来たのだろうと予想していたが、どうやらオーストラリアから引っ越して来たようだ。

その方は元々教師をしており、それ以前は音楽家だったそうだ。そんなやり取りをした後に私は博物館を後にした。初夏の爽やかな風を浴びながら、ゆっくりとカフェに向かって私は歩き出した。ロンドン:2018/6/23(土)14:18

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