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2742. 【ロンドン滞在記】ナショナル・ギャラリーを訪れて


今ウェストミンスター寺院近くのカフェにいる。先ほどナショナル・ギャラリーを出発して、ようやくひと休みしている。

今日はナショナル・ギャラリーを訪れることができて本当に幸せであった。結局昨日訪れた大英博物館以上にナショナル・ギャラリーに滞在していたように思う。時間としては五時間半ぐらいだろうか。

今日も気がつけば昼食を摂っていなかった。午後四時を迎えたが、今日食べたものはリンゴ一つとバナナ二本だけだ。

食事を摂ることがどこか惜しいことのように思えてしまうほどに、今日はナショナル・ギャラリーに所蔵されている作品を鑑賞していた。端的に言って、ここ最近訪れた美術館の中でも随一の感動を得たように思う。

実はナショナル・ギャラリーの会館に合わせて入館しようと思っていたのだが、私の勘違いで最初に隣の建物であるナショナル・ギャラリー・ポートレイトに入ってしまった。入ってすぐにその名前からここは肖像画を主に所蔵している美術館であり、ナショナル・ギャラリーとは異なることに気づいた。

しかしせっかく中に入ったので、少しばかり肖像画を眺めた。数十分ほどでそこを後にし、私は隣のナショナル・ギャラリーに入館した。

ここも昨日の大英博物館と同じように膨大な美術品を所蔵している。大英博物館とナショナル・ギャラリーの違いを挙げるとするならば、前者は古代文明に関する諸々の芸術作品を所蔵しているのに対し、後者は絵画を所蔵している。

昨日もどこから大英博物館の感想を書こうかと迷ったが、今日もどこからナショナル・ギャラリーについて書けばいいのか迷っている。とりあえず印象に残っているものを順番に振り返っておきたい。

ナショナル・ギャラリーに入ってすぐに、私は地下のショップに行き、そこでガイドブックを購入した。ここ最近、美術館や博物館で文献を購入する時は日本語訳のものがあれば英語ではなくあえて日本語訳のものを購入するようにしている。

これはここ数年間の中での変化であり、英語で思考生活を営むほど英訳の方を選ぶと思いがちだが、私の場合は少し違うようだ。ただし、これは芸術に限った話であり、学術関係の書籍は日本語訳のものは読まないようにし、英語(もしくは英訳)のものを選ぶようにしている。

美術館や博物館で日本語の文献があればそれを購入するようにしているのは、芸術に関しては特に英語で何か仕事をしようという意図がないからかもしれない。真っ先に購入した『ナショナル・ギャラリー:コンパニオン・ガイド(2016)』は実に充実した中身を持っている。

原書がイェール大学出版から出版されただけあって、中身の解説が非常に充実している。大英博物館にせよ、ナショナル・ギャラリーにせよ、どちらも共に無料で入館ができるのだが、カラーの案内マップは有料である。

それを購入するぐらいならしっかりとしたガイドブックを購入した方が賢明だと思い、昨日も今日も本格的なガイドブックを購入した。本日購入した上記のガイドブックは368ページほどあり、主要作品がフルカラーで掲載されている。

私はこの本を片手にナショナル・ギャラリーを巡った。気になる作品の前で立ち止まる都度、本書を紐解き、中身の解説を読んだ。

来館者は膨大な数いたが、この分厚いガイドブックを携えながら絵画鑑賞を楽しんでいた人は他にいなかったように思う。感動を与えてくれた作品についてまだ何も書き留めていないが、本日の鑑賞の中で特に強い印象を与えてくれた画家の画集を何冊か購入した。

クロード・モネ、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー、オディロン・ルドンの三名の画集を購入した。モネについては解説DVDも購入し、ターナーについては二冊ほど画集を購入した。これらの画家の作品についてはまた後ほど文章を書き留めておきたい。ロンドン:2018/6/22(金)16:26

No.1097: Splendid Summer Winds

Everyday passes splendidly and calmly.

It is very fresh today, which makes me serene. Groningen, 10:10, Wednesday, 8/1/2018

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