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2706. 日記と作曲


今日は夕方からのパイプオルガンコンサートではなく、昼食どきに行われるコンサートに参加することにした。今はうろこ雲が空を覆っているが、今日は晴れのようなので、マルティニ教会まで散歩することが楽しみだ。

12:20に自宅を出発するため、午前中の仕事は少し前倒しで進めていき、昼食を早めに摂る必要がある。コンサートが終わったら、その足でクリーニング屋に立ち寄り、先日クリーニングをお願いしていたコートとマフラーを受け取りたい。

今週一週間は相変わらず肌寒い日が続くようであり、気づかない間に夏が終わり、コートとマフラーが必要になる季節がやってくるのもあっという間かもしれない。

昨日、日本の伝統的な楽器の音域や日本の伝統音楽の背景的な知識を得るために、“Composing for Japanese Instruments (2015)”という書籍を購入した。元々の著者は三木稔氏である。

本書を何度も繰り返し読むことによって、少しでも日本の伝統的な音楽に対する理解が深まり、その枠組みを通じて作曲ができればと思う。西洋音楽の枠組みを通じてピアノ曲を作曲し、日本の伝統的な音楽の枠組みを通じて日本古来から伝わる楽器を用いた曲を作っていきたい。

そのような思いが日増しに強くなる。ピアノ曲や日本の古典楽器で曲を作りながら世界中を旅したいという思いに昨日捕らえられていた。

世界の各地をゆっくりと巡りながら、その土地から喚起されるものを曲として表現していくこと。その土地で見えるもの、聞こえるもの、感じられるもの、考えられるものを曲として表現していくことへの思い。

この旅はできれば船旅にしたい。船で世界中をゆっくりと周り、旅の合間合間に曲を作っていく。そのような船旅にいつか出かけたいと強く願う。

世界中を船で周る旅に加えて、私はいつか日本全国を旅しながら曲を作りたいとも思う。最近この思いが芽生えた。

日本にはまだ足を運んだことのない場所が沢山ある。日本の伝統的な音楽に対して関心を持ち始めたのは、もしかすると日本の土地が自分を呼んでいるからなのかもしれないとふと思う。

日本全国をゆっくりと巡る旅の実現は随分と後になるかもしれない。仮にそうだとしても、その日はいつかやってくるだろう。

その日の実現に向けて、今はとにかく自由自在に自分の内的感覚を曲として表現できるまでに作曲技術を高めていく必要がある。日記を自由自在に綴るように、自由自在に作曲をする境地に向かっていく。

自分の人生において今最も優先されるべきことはそれだ。ふとそのような思いを持つ自分について考えてみると、私は文筆家になろうというわけでは決してなく、作曲家になろうというわけでも決してないことが興味深い。

それにもかかわらず、日記を執筆することと作曲実践が自分の人生において最優先されるべき活動になっている。言葉と曲を用いて自分の内側にあるものを外側に形にすること。それは私の根源的な何かとつながっているに違いない。

今日も日記を書き、曲を作る。明日も明後日もこれからも、日記と作曲と共に生きて行く。フローニンゲン:2018/6/15(金)07:29 

No.1074: A Gentle Cradle

When a wind blows, a cradle surrounding me rocks. This reality is a gigantic cradle. Groningen, 09:04, Thursday, 7/19/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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