2658. 緩やかな時間の中で
- yoheikatowwp
- 2018年7月10日
- 読了時間: 3分

——人間の魂は、自己を落ち着いて眺めうる時間の長さだけ、豊かになるのかもしれない——辻邦生
今朝は六時前に起床し、六時を少し過ぎてから一日の活動を開始させた。ここ数日間と異なり、今朝は起床直後から晴れ間が広がっていた。
ちょうど起床した時に、寝室の窓から鮮やかな赤色をした朝日を拝むことができた。今日は一日中快晴であり、気温も上がるようだ。明日も似たような天気とのことであるから、明日は近所のノーダープラントソン公園にランニングに出かけようと思う。
今この瞬間も小鳥たちの美しいさえずりが聞こえて来る。早朝のこの時間帯、そして就寝前の時間帯の小鳥の鳴き声は一番美しく聞こえる。
今日は風もほとんどなく、今目の前の街路樹の葉が揺れたのは小鳥が休憩にやって来たからである。しばらくするとその小鳥は別の樹の枝に飛び移っていった。
欧州での二年目の生活が終わりに近づいている。一年目に引き続き、二年目も非常に充実した年だったように思う。
緩やかな時間の流れの中で自己と向き合い、自分のライフワークを着実に前に進めてきた。三年目の生活も全く同様に、いや二年目以上に充実した形で日々を過ごしていく。
自己を冷静に眺めるための十分な時間を確保する。欧州での三年目の生活は、ほぼ毎月どこかに小旅行に出かける。その旅行はまさに、自己とゆっくり向き合うための時間を提供してくれるだろう。
心が豊かな生活を送るためには、自己と向き合う時間が不可欠である。それを欠落させてはならない。
時間の流れの速い場所で生活をしないこと。それを昨夜改めて心に誓った。
時間の流れが緩やかな場所で緩やかな内的時間を過ごしてく。内外の時間の進行を緩やかに保つことが人生の質を深めていくことにつながるに違いないという確信がある。
今年に行う小旅行の旅先は、どれも時間の流れが緩やかな場所にする。もちろん、主要な都市に出かけていく場合もあるだろうが、そうした都市の中でもできるだけ時間の流れが早い場所を避ける。
今日は午前中にウォルター・ピストンの“Harmony (1978)”の続きを読み進めていく。現在二読目を行っている最中であり、昨日100ページほど読み進めた。今日もそれぐらいの分量を読み進めていきたい。
自分が強く関心を持つ分野の専門書はとにかく繰り返し読む。記述されている内容が頭に、そして身体及び自己の存在の内側に定着するぐらいに繰り返し読み込んでいく。
反復が何よりも重要であり、とりわけ作曲理論に関するものであれば、反復によって徐々に構築された知識を実際の作曲実践で活用してみることが重要になる。これを怠らないようにする。
ピストンの書籍を読むことが一段落すれば、ここ数日間と同様に、昼食前と後に作曲実践をする。その時間帯に合計二曲作ることが今の生活リズムには合致している。
午後に曲を作った後に仮眠をし、仮眠から目覚めた後は論文の加筆修正を行う。全てが緩やかに、そして着実に進行していく。フローニンゲン:2018/6/6(水)06:48
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